あか‐しんぶん【赤新聞】
扇情的な暴露記事を主とする低俗な新聞。明治中期、大衆紙「万朝報(よろずちょうほう)」が赤みを帯びた用紙で、暴露摘発記事を載せたことによる。→イエロージャーナリズム |
記録にとどめておこうと思います。
消費税増税のためなら、なりふりかまわず、手段も選ばないという人たちが気持ち悪いことをしているようです。
消費増税関連法案をめぐり、反対票固めに全力の小沢一郎民主党元代表と切り崩しを図る野田佳彦首相サイドの対立は日ごとに激化しています。私は政局には興味がないのでテレビを見ていないのですが、ニュースやワイドショーでは面白おかしく報道しているのでしょう?
そんな消費税増税反対派の出鼻をくじくように、2012年6月14日発売の週刊文春は『小沢一郎夫人が支援者に「離婚しました」「愛人」「隠し子」も綴られた便箋11枚の衝撃』という記事を掲載しました。
そして、この小沢夫人のものと称する手紙のコピーが、民主党の衆議院議員に差出人不明で送られているというのです。
「手紙爆弾」は、小沢元代表の妻が支援者に宛てて書いたとされる手紙のコピーだそうです。便箋に手書きされた手紙11枚が複写されており、同党衆院議員らに差出人不明で大量に郵送されています。
毎日新聞 2012年06月22日 21時08分(最終更新 06月22日 21時15分)
東京・永田町にある衆参両院議員の議員会館事務所に、民主党の小沢一郎元代表の妻和子さんが書いたとさ れる手紙のコピーが大量に郵送されていることが分かった。この手紙は14日発売の「週刊文春」が掲載。東京電力福島第1原発事故で「小沢は放射能が怖くて 逃げ出した」などとの記述がある。
文書が届いたのは、民主党のほとんどの衆院議員と、一部の参院議員。野党議員の一部にも届いた。受け 取った議員事務所によると、11枚の便箋のコピーだけが白い封筒に入っていた。差出人の名前はなく、消印は20日で、東京都内の「本所」「浅草」「神田」 など。消費増税法案の衆院本会議での採決は26日に先送りされたが、20日は当初の採決日が迫っていた時期だった。
この手紙爆弾ばらまきについては、NAVERがこちらにまとめています→「消印は都内各地 小沢一郎の「妻の手紙」ばら撒きの謎」。
しっかし、当初の消費税増税法案採決予定の6月20日にあわせて週刊誌が小沢氏のスキャンダルを書き、議員たちに手紙が送られるだなんて、気持ち悪いことこの上ないですね。
で、この文春の記事と手紙爆弾以上に気色悪いのが、6月23日にこの手紙の報道を始めた読売新聞です。
小沢氏は「放射能怖くて逃げた」…妻の告発手紙
昨年3月11日の東日本大震災後に、小沢一郎元民主党代表(70)の妻(67)が支援者に宛てた手紙の中で、小沢氏が「放射能が怖くて秘書と一緒に逃げ出しました」と指摘し、小沢氏に対する不満を吐露していたことが22日、分かった。
(以下略 2012年6月23日16時57分 読売新聞)
あのなあ。。。
この手紙の全文が6月14日に発売された週刊文春の記事に載っているのに、22日にわかったといって、23日に報道し始めるってどういうことなんですか。おまけに新聞各紙の中で唯一、『「カバン持ってどこかに」…小沢氏妻の手紙要旨』、なんて記事を別の紙面に載せているし。
自公民の法案修正作業が6月15日までになされようとしていて、その直前に週刊文春の記事をぶつける。
そして、まさに、6月26日の消費税増税採決にぶつけて読売が同じ内容の記事を書いてるわけです。
読売新聞そのものが怪文書と化していて、手紙爆弾を議員たちに送りまくっている人たちと連動しているといわれても仕方ないと思いますよ、これは。
なんちゅうか、あまり品のないことは、雑誌だったら許されても、新聞には書かないという不文律があるんじゃないのかなあ。自称「活字文化の担い手」として、自分たち新聞にかける消費税は上げないでと主張される読売新聞さんならなおさらでしょう。
1週間で消費税増税をまとめろと主張しながら新聞には軽減税率を求める読売新聞には20%の消費税をかけよ
消費税増税に反対する小沢氏に大義がないと突っ込みながら新聞の税率は上げないでという朝日新聞の恥知らず
小沢氏が岩手県選出なのに東日本大震災復興のためにちっとも働かないだとか、脱原発をいっこうに言おうとしないだとか、私ももともと全く認めていない彼にこの手紙関連でも不満はたくさんあります。この手紙なるもので、小沢氏が「放射能が怖くて逃げた」など、なるほどなと思うところもありました。
しかし、今回問題にしたいことは、読売新聞のやっていることがもはや報道ではなくて、むしろ消費税増税に邪魔なものは抹殺するという政治活動ならぬ暗躍、策動だということです。だいたい、この手紙が小沢夫人の真筆なのかどうかなどの検証はしてから記事を出したんでしょうか。
読売新聞はもともと部数一流、内容三流の全国紙でしたが、ここまで堕ちるとはあきれはてました。
あらためて読売新聞不買運動を提案したいと思います。
読売新聞は消費税増税と原発推進のため大連立を求める なぜ不買運動が起こらないのか不思議だ
読売新聞は社説でTPP参加のため土地を奪う目的で、零細農家を補助金の対象から外せと主張する冷血新聞だ
読売新聞は文化の日の社説で「早く原発を再稼働して運転しながら点検しろ」と主張する野蛮新聞だ
40年過ぎた老朽化原発も使えと社説で主張する読売新聞はもはや猛毒だ
こんな新聞が1000万部も売れているから世の中よくならないんですよ。
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小沢氏は私もそんなに好きではありません。岩手で被災した友人が「彼は岩手だが岩手に帰らないでほしい」といったくらい、被災地のために何もしておりませんねえ。しかし、消費税増税反対でがんばる一点に対して、それをつぶそうと、これだけの怪文書…すごいですね。
新聞とは何のためにあるのでしょうか。庶民の味方であってほしいと思いますが、庶民を煽るだけ煽って、滅びに導くなら、消費税をちゃんとかけて買いにくくしてくれ、とか言いたいくらいです。
情報が欲しいから、新聞を買いますし、雑誌も読みます。しかし、嘘ではないにしろ、何が焦点か、今大切なことは何かがぼかされたままの情報ですと、わかりにくいことこの上ないです。
小沢さんを叩いたら、今は新聞が売れるという旬なのでしょうか。売れればいいって、ペンを持つ人たちの誇りや良心はどうなっているのでしょう。