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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

福島原発事故 東芝の放射能汚染水浄化装置 サリーちゃん頑張れ!

2011年07月15日 | 福島原発事故

 

 

現在、高濃度放射能汚染水の浄化は、アメリカのキュリオン社の装置とフランスのアレバ社の装置をつきたして使っているのですが、仏アレバ社製の放射性物質の凝集・沈殿装置が7月10日から13日だけで3回水漏れです!

薬液を汚染水に注入する配管の継ぎ手が鉄やポリ塩化ビニールで出来てて、薬で溶けて!!破断したっていうんですが、そんなことわかってたやろ!?(涙)

東電は継ぎ手をポリ塩化ビニール製から、割れにくいステンレス製に交換したそうです・・・・・・最初からそうしておきなさい(怒)

あと100カ所同じような継ぎ手があるそうですが・・・・(汗)



そこで、日本製登場!東芝のサリーちゃん!

 女性が元気な日本ですから、なんとか頑張ってほしいなあ。



東芝は日本の原発製造大手メーカー。期待していいかどうか微妙ですが、汚名返上を図ってほしいものです。

今のところ、かなりボディにメリハリのない体型で、土管にしか見えない?愛称「サリー」ちゃんこと、東芝の新放射能汚染水浄化システムです。サリーのSはシンプルのSだそうです。うん、シンプル、期待できそう!

たぶん、アメリカ・フランス資本にしてやられていて、東電と政府が国産を無視していたんですね。

まあ、サリーちゃんも、東芝と米ショー社、IHIの3社が共同で製造したものですから、純国産じゃなくてハーフですけれど。




この放射能汚染水処理問題、大変な話で、ずっと注目してきました。

内部被曝の恐怖28 年間許容放出量の320万倍72万兆ベクレルの放射能汚染水10万トン 20日に漏出か

ガンバレ!浄化システム!! 動かないと高濃度放射能汚染水11万トンが7月5日にあふれ始める 

当初は6月20日に放射能汚染水があふれるか、7月5日か、といわれていたのですが、ごまかしごまかし、なんとかここまで来ています。

72万兆?ベクレルって、日本語で言うと正確には72京(けい)ベクレルですね。正式には72万テラベクレルというらしいです。とにかくとてつもない放射能ということしかわかりませんが・・・・これが漏れ出すと、地下水とか、海とか、散々なことになります・・・




もともと、原子炉って停止してもずっと放射性物質の分裂による発熱が続くので、冷やし続けないと放射性物質がものすごく熱くなって原子炉を溶かして(炉心溶解=メルトダウン)、どんどん下に落ちて外に出ちゃうんですね(チャイナシンドローム)。

だから冷やし続けないといけないという悪魔の発電装置なんですが、当初は冠水、水棺といって水に沈めて水浸しにして冷やそうと考えました。それが、すでに3月中旬には原子炉にメルトダウンで穴があいていた!水漏れしまくり!!ということで、水を循環させて冷却する今のシステムに方針転換しました。水は放射性物質を濾過しては使い回しで、汚染水の量をやたら増やさないようにしたのです。

ところが、米キュリオン社、仏アレバ社の浄化装置が故障続きなんです。

だめかあ!?放射能汚染水浄化わずか1時間半で停止 循環注水冷却継ぎ手から漏水!あと100個同じ継ぎ目


まず、高濃度放射能汚染水が大量に溢れ出すという事態をさけてほしいものです。

実は、汚染水を浄化すると、ものすごい放射性物質が大量に濃縮されて残るのですが、それをどうするかは決まっていません。。。。

まさに、魔法が必要かも知れません。

 

 

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 [横浜 14日 ロイター] 東芝(6502.T: 株価,ニュース, レポート)は14日、東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第1原子力発電所の事故収束に対応する高濃度汚染水の浄化装置を同原発向けに出荷した。 

   既に米キュリオン社と仏アレバareva社による装置が同原発で稼働しているが、東芝が出荷した装置は既存の装置との接続やバックアップなどの目的で運用される。現地での据え付け工事やテストを経て8月上旬から運転を開始する予定だ。 

 東芝は同日、電力プラント機器を製造する同社京浜事業所(横浜市)で浄化装置の製造現場を報道陣に公開した。米エンジニアリング大手のショー・グループ(SHAW.N: 株価, 企業情報, レポート)と共同開発した浄化装置は、放射性物質の吸着材を格納した円筒形の容器を並べてシステムを構成。放射能濃度を100万分の1以下に低減できるという。吸着材は放射性物質が一定量溜まったら交換する必要があるが、交換頻度はキュリオン社製の装置に比べ5分の1程度に抑えられるという。装置のコストについては公表はしていない。

   東電は年内に20万トンの汚染水の処理を目指してるが、同装置の1日当たりの汚染水処理能力は1200トン。装置の運転形態については、1)既存システムのバックアップ、2)既存システムとつなぐ、3)東芝製装置の単独運転、3)キュリオン製やアレバ製装置と接続する─などの方法が考えられるが、今後、東電と相談しながら決めていくという。

 


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