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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

内部被曝の恐怖28 年間許容放出量の320万倍72万兆ベクレルの放射能汚染水10万トン 20日に漏出か

2011年06月06日 | 内部被曝の恐怖


放射線に関する報道がめっきり減りました。市民ももう慣れてしまったんですね。。。

でもね、大爆発の危険は去ったと思いたいけれど(余震次第で何が起こるかわかりません)、毎日毎日とてつもない量の放射性物質が大気に、海に放出されて、それが大地に、身体にだんだん溜まっていっている(内部被曝)のことをお忘れなんじゃないでしょうか?

放射性物質がこの間も降り注いでいます。避難地域外の場所も徐々に放射性物質に汚染され、基準値を超えようとしています。

それなのに、また、1号機の建屋内が湿度99・9%の上に、1時間当たり4000ミリシーベルトの放射能に汚染されていて作業できないので、扉を開けて空気を入れ換えるって言ってるんですが(涙)。


 

さらに・・・

あと2週間で、72万兆ベクレル、年間許容限度の300万倍の放射能汚染水があふれ出る危険性があるのですが、みなさん、パニックにはならないんですね。気丈ですね。。。


 

昨日友人と話していたら、「内部被曝って原発の内部で被爆することやろ!?」というので、バカヤロ!と思わず事務所まで連れてきて、私のブログを見せたら、凍り付いていました。


 

彼はマスメディアの報道で、それほど心配することはないと思っていたそうです。


 

そりゃあ、放射線を年間1000ミリシーベルト浴びても毎日2合お酒を飲むのと同じと言われれば、別にどうってことないと思うのも無理はありません。国立がん研究センター 「外出を控えたり(汚染)野菜を食べない方が発がんリスクが上がる」見解のお粗末

読売新聞などが携帯電話の発がん率がコーヒーと同じと報道したときの印象と同じですね。世界保健機構は携帯電話の電磁波をコーヒー以外に、鉛、クロロホルムと同じランクにしているのですが。むしろ、コーヒーが怖いってならなくちゃ。WHO発表 携帯電話電磁波に脳腫瘍発がんリスク!総務省は「現時点で問題ない」 子ども携帯本当に必要?


 

東日本大震災、とりわけ、福島原発事故の以前と以降で、何もかもが変わってしまいました。たぶん、ビフォーフクシマ、アフターフクシマという言われ方をするようになるんじゃないでしょうか。

中学の文化祭で原発の展示をやって以来30数年間、原発から常時放射性物質が出ていることが私は気になって気になってしょうがなくて、たとえば福井県に行っても私は日本海に入ったり決してしなかったんですが(城崎で入っていたらあまり変わらないか)、その300万倍!が漏れ出ちゃうと言うのですから、なんか感覚が麻痺してしまって、茫然としてしまいます。。。。

 

 

 

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追伸

なんと福島原発事故当初のメルトダウン・水素爆発で放出された放射性物質の量が、上方修正しても、77万テラ(兆)ベクレルだそうです。

ということはこの、72万テラベクレル、10万トン余りの放射能汚染水だけで、この炉心溶融・水素爆発で出てしまった放射性物質に匹敵するではないですか!!!

また爆発するのと同じだと言うことですよね・・・・


 

漏れ出ないとして、本当に処理できるんでしょうか。。。

 

マスメディアと市民の落ち着きぶりが信じられないです。

 

追伸2 

72万兆ベクレルってなにかおかしい。。。ひょっとして72京ってことですかね。72万テラベクレルなら違和感ないですが。

野菜や魚に何百ベクレルの放射性物質があった、どうしよう、と言ってるのに、途方もなさ過ぎて、どちらにしてもかえって恐怖が沸きにくいですね。

 

 

 

 

高濃度汚染水の放射能量、72万テラ・ベクレル

 

 東京電力は3日、福島第一原子力発電所の原子炉建屋などにたまった計10万5100トンの高濃度汚染水について、含まれる放射能量が約72万テラ・ベクレル(テラは1兆倍)に上ると発表した。

 同原発で1年間に放出が許されている量の約300万倍にあたる。

 東電では、1~3号機の原子炉に現在のペースで注水し続けると、こうした汚染水の水位が上昇して、20日にも地表へあふれ出す恐れがあると推測した。15日までに汚染水処理施設を稼働させて流出を防ぐ方針だが、大雨が降ると、あふれる時期が早まる可能性がある。梅雨の季節を迎え、汚染水処理問題は、時間との勝負という様相を強めている。

(2011年6月3日21時53分 読売新聞)
 
 

メルトダウン「5時間後」=放射能放出、2倍と推計-保安院が解析・福島第1原発

 東京電力福島第1原発事故で、経済産業省原子力安全・保安院は6日、1号機の原子炉が大地震から約5時間後の3月11日午後8時ごろ、メルトダウン(炉心溶融)に至ったとする解析結果を公表した。東電はメルトダウンが、地震から約16時間後の翌12日午前7時前に起きたとしていた。保安院は「条件設定が違う」と説明、今回の解析がより実態に近いとしている。
 また保安院は、同原発から放出された放射性物質の量を、事故から約6日間で77万テラベクレル(テラは1兆)と推計。4月に今回の事故を国際原子力事故評価尺度(INES)で史上最悪のレベル7と暫定評価した際は、同原発周辺で計測された放射線量などから37万テラベクレルと推計しており、2倍以上に膨らんだことになる。
 細野豪志首相補佐官は、政府・東電統合対策室の記者会見で、原子炉の現状評価は変わらないとして「(事故収束の)工程表に影響するとはみていない」と述べた。政府は事故報告書に保安院の解析結果を盛り込み、ウィーンで20日から開かれる国際原子力機関(IAEA)閣僚級会合で提出する方針。
 保安院は、東電から報告を受けた地震前後の運転データなどを基に解析。1号機では溶け落ちた燃料が原子炉圧力容器を破損した時間帯を、地震から約5時間後と推定した。
 2、3号機では圧力容器内の水位が維持できなかったと想定した場合、2号機は地震から約80時間後の14日午後11時ごろ、3号機は約79時間後の同日午後10時ごろ、圧力容器が破損した可能性が高いとの結果を得た。
 東電はメルトダウンの時間について先月、2号機は約101時間後の15日午後8時ごろ、3号機は約60時間後の14日午前3時ごろとの推定結果を発表していた。(2011/06/06-22:04)

 

 



 福島第1原発。(左から)4号機、3号機、2号機、1号機=3月17日、共同通信社ヘリから

 東京電力は3日、福島第1原発の原子炉建屋などにたまっている高濃度の放射性物質を含む汚染水の総量は5月末現在、推定10万5100トンと発表した。1~3号機の原子炉へ注入している水が建屋に漏れていると想定し、大雨が降った場合は高濃度の汚染水が6月15日までに外部に漏れ出る恐れがあるとしている。

 東電は、汚染水の放射性物質を除去するなどして浄化するシステムを15日以降に稼働させる計画だが、間に合わない可能性がある。東電によると、5月末には100ミリを超える雨が降り、その影響で水位が50ミリ以上上がったという。

 


2011/06/03 13:35 【共同通信】


 

 

たった4分で限界値超え1号機湯気毎時4000ミリシーベルト

 スポーツニッポン - ‎2011年6月4日‎

 

 

湯気から事故後最大放射線量…福島原発1号機

 福島第1原発事故で、東京電力は4日、1号機の原子炉建屋内で、毎時4000ミリシーベルトと極めて高い放射線量を計測した場所があることを明らかにした。事故後、原発敷地内の建屋内外空間で計測された最大の数値。今回の事故対応に限り、国の定める作業員の被ばく線量上限は250ミリシーベルトとされているが、これを4分足らずで超えてしまう高い数値となっている。

 東電によると、高線量が計測されたのは、建屋の1階南東部。3日にロボットによる調査を行った結果、床の配管貫通部から、湯気が吹き上がっているのが見つかり、高い線量が計測された。周辺でも、毎時3000ミリシーベルト、同2450ミリシーベルトと、高い線量が計測された。

 建屋地下には、格納容器の圧力抑制プールがあり、プールから漏れた原子炉由来の高濃度汚染水がたまっている。温度は約50度。地下からは1階に、格納容器に窒素を封入する配管が伸びており、この配管の貫通部をふさぐゴム(パッキン)が劣化し、すき間から汚染水の湯気が吹き上がっているとみられる。配管に損傷はないという。

 東電は「周辺で特に作業を予定していない。影響は少ないと考えている」としているが、継続的に監視する。4000ミリシーベルトは、一気に全身に浴びると、30日以内に半数の人が死に至る線量とされている。

 この日、2号機の原子炉建屋内には作業員が入り、湿度等を調査した。同機は使用済み燃料プールの冷却装置が稼働し、70~80度の水温が33度(4日朝)にまで低下、湿度低下も期待されたが、5月26日と同じ湿度99・9%で、作業環境は改善されていなかった。(2011年6月5日06時03分 スポーツ報知)

 

 

2号機空気浄化し扉開放を検討 

NHK - 6月6日 

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、高い湿度のため作業が難しくなっている、2号機の原子炉建屋について、東京電力は、作業環境を改善するため放射性物質で汚染された空気を浄化したうえで建屋の扉を開放し、湿度を下げる方法を検討しています。

福島第一原発2号機の原子炉建屋の中は、湿度が99.9パーセントと高いうえ、放射性物質の濃度も高く、現状では防護服やマスクを着用しても長時間、作業するのが難しい状況です。東京電力は、高い湿度の原因が2号機の燃料プールからの水蒸気とみて、冷却装置を設置してプールの水温を下げましたが、これまでのところ湿度に変化はなく作業環境は改善されていません。このため東京電力は、放射性物質に汚染された空気を浄化したうえで、原子炉建屋の扉を開放し、湿度を下げる方法の検討を始めました。空気の浄化には、先月、1号機の原子炉建屋に作業員が入る際に設置した装置を検討していて、この装置が湿気に弱いことからヒーターを取り付けるなどの改良が必要になるということです。扉の開放にあたっては、外部に放射性物質が放出される可能性があることから、1号機の時と同じように周辺の環境に影響が出ないよう放射性物質の濃度の評価が必要だということで、今後、慎重に判断する方針です。2号機では、原子炉の安定的な冷却に向けた水位計の校正などの作業が、早ければ今月中旬にも始まる予定でしたが、高い湿度という環境を改善できなければ、こうした作業に遅れが出るおそれがあります。

 

 

積算放射線量が基準超す恐れ 福島県、避難区域外の一部

2011年6月6日3時3分  朝日新聞

東京電力福島第一原発の事故で、避難を求められる「計画的避難区域」の外側に位置する福島県伊達市と南相馬市の一部地区で、同区域指定の基準となる年間積算放射線量を超える恐れが出ている。これを受け、政府と伊達市は5日、説明会を開催。集まった住民からは不安の声が相次いだ。 

 年間の積算放射線量の基準は20ミリシーベルト。文部科学省の3日の発表によると、最新の測定値が継続すると仮定した場合の年間の積算推計値は、伊達市霊山町石田が20.1ミリシーベルト、同市霊山町上小国が20.8ミリシーベルト、南相馬市原町区大原で23.8ミリシーベルトとなった。 

 石田地区で開かれた説明会には約80人が出席。「胎児に影響しないか心配だ」「家畜の牧草を現物支給してほしい」などと不安や不満の声が続いた。 

 これに対し、政府の原子力災害現地対策本部の担当者は「20ミリシーベルトという基準は、国際的な放射線防護基準で最も少ない値」と安全性を強調。住民が「線量を下げる具体的方策を示してくれ」と迫ったが、「今後も観測を続ける」との答えに終始した。 

 政府の現地対策本部は、線量だけが基準ではなく、地域の事情も考慮して判断するとして、現時点では計画的避難区域の指定はしない考えだ。伊達市も指定を求めない方針。仁志田昇司市長は取材に「指定されると住民全員が強制的に避難させられる。20ミリシーベルトで直ちに大変だとは考えていない。移転する、しないが選択できた方がいい」と話す。 

 南相馬市も、対象の地区の住民に対する説明会を検討している。 

 


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1 コメント

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日本列島は、原発危機の恐るべき放射能被爆に覆われている (cafe)
2011-06-07 07:24:44
 ご指摘は、その通りでして、なかなかのシャープで強力な説得感を覚えます。慄然とするとは、この記事と解説でしょう。沢山の人に読んでよしい!

 しかし、これらの放射線被災状況が、実はほんの手初めで、今後もっと原発震災の生命財産に係る危機的な全体像の重大さに、気付くのにそう時間を要しないでしょう。

 恐るべきは、核・原子力政策を、ごり押しにしてきた政府、原子力部局の隠蔽工作でして、民主主義の衣を被った権力の怖さを、垣間見たのが、偽らぬ実感です。
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