
画像は、editor 月刊誌『KOKKO』編集者・井上伸のブログさんの選挙権得る10代、憲法9条「改正する必要ない57%」「改正する必要ある16%」、政治で興味あるテーマは「雇用・労働環境」が53%でトップ(NHKが18歳選挙権世論調査)から多数お借りしました。
公職選挙法が改正され、この夏の参議院選挙は、選挙権が得られる年齢が、現在の20歳以上から引き下げられ、18歳以上で実施されます。
これに伴い、NHKが2015年11月から12月にかけて、全国の18歳、19歳の青年1800人余りに世論調査をした結果が素晴らしいことになっています。
まず、何より凄いのは、表題に掲げたように、戦争を放棄し、戦力を持たないことを決めている憲法9条について改正する必要があるかとという質問に対する10代の答えが、
「改正する必要がある」が16%、
「改正する必要はない」が57%、
「どちらともいえない」が26%
となったことです。
これは、これまでの有権者に行なわれた世論調査よりも、はるかに9条を守るという割合が高い結果となっています。
また、今の日本の政治のあり方にどの程度満足しているか尋ねたところ、
「大いに満足している」が1%、
「ある程度満足している」が23%
で合わせて24%
「あまり満足していない」が56%
「まったく満足していない」が18%
で合わせて74%
というのも、今までの大人より強烈にマトモです。
さらにこの結果、今の政治が変わってほしいと思うかについては、
「大きく変わってほしい」が27%、
「ある程度変わってほしい」が61%、
で合わせて88%
「あまり変わってほしくない」が10%、
「まったく変わってほしくない」が1%
で合わせて11%
でした。
ああ、若いって素晴らしい!
なにしろ、若いですから支持政党が
ある12%
ない86%
です。
これは、憲法9条「改正」に反対する政党はどんどん支持を広げる余地があります。
心配なのは、選挙に行くつもりがあわせて60%、行くかどうかわからない、行かないがあわせて39%で、この世代の投票率がやはり低くなりそうだということ。
しかし、その理由は、自分が選挙に行くことに戸惑いや不安がある人が多いからで、
なぜかというと、
「政治についてよくわからないから」が36%、
「どの政党や候補者に投票すべきかわからないから」が30%、
「選挙の経験がないから」が22%、
「選挙結果がどのような影響をもたらすのかわからないから」が7%
でした。
ちなみに、選挙の仕組みが分からないと率直に言う人が過半数なのも、むしろ若者らしく率直でとても好感が持てます。
このあたりを、きっちり丁寧にわかりやすく説明する政党が、「投票すべき」政党・候補者になっていけるのではないでしょうか。
ちなみに、政治に関するテーマのうち、今興味のあるものを複数回答で尋ねたところ、
「雇用・労働環境」が53%でもっとも多く、
「年金や医療などの社会保障政策」が49%、
「景気対策」が48%
などとなっていますので、非正規労働者ばかり増やしている安倍政権の実態を知れば、与党の支持ということにはならないようにできるのではないでしょうか。
また、頼もしいことに、年金や介護などの社会保障と税負担については、
「社会保障が充実するなら、税負担が増えてもよい」が63%、
「社会保障が後退しても、税負担が少ないほうがよい」が33%
でした。
まあ、これはまだ税負担をしていないからかもしれませんが、若者が社会保障の充実を支持していることは間違いありません。

生活に政治はどの程度関係があると思うか聞いたところ、
「大いに関係がある」が33%、
「ある程度関係がある」が46%
が合わせて79%と8割、
「あまり関係がない」が16%、
「まったく関係がない」が4%
と合わせて2割ジャストですから、若者たちは本当によくわかっていらっしゃる。
若年層が政治的無関心なのではなく、政党や候補者が彼らを惹きつける魅力があればいいのだということがよくわかりました。
希望はある!
関連記事
高校生の政治活動の学校届け出制は「監視」。思想良心の自由と政治活動の自由を侵害し、憲法違反。
高校生の政治活動は原則自由であり、必要最小限度の制約しか受けない。教育の中立性は強調すべきでない。
高校生の政治活動は本来自由。文科省が制限するのは人権侵害だ。
高校生グループT-ns SOWL(ティーンズソウル)主催の戦争法案反対デモ、渋谷で行われる!
松本人志の「高校生が安保法制反対だって言うのって、意見じゃない。平和ボケ。対案出せ」が平和ボケ。
制服向上委員会が日本外国特派員協会で記者会見「悪いことを悪いと言うのに、アイドルも子どもも関係ない」
今年の夏の参議院選挙から、選挙権が得られる年齢が引き下げられ、18歳・19歳も投票できるようになることを知っていたか聞いたところ、「知っていた」が94%、「知らなかった」が6%でした。
今の20歳、21歳より気合が入っているのではないでしょうか。
それにしても、最近こんなにうれしい世論調査はなかったな!
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
![]() |
子どもの権利―次世代につなぐ |
喜多明人 著 | |
エイデル研究所 |
最新刊。
子どもの問題について、子どもの権利の視点を欠けば、決して解決しないと考えられる実践課題について問い直し、考察した「子どもの権利」普及の書。子どもの権利条約批准20周年・国連採択25周年を記念して刊行。「子ども権利」はわがままであり、途上国向けであるといった「子どもの権利バックラッシュ」に歯止めをかけ、「子どもの権利」を次世代につなぎ、国際子ども法としての子どもの権利条約の発展に道筋をつけたいという著者の思いが込められた一冊。『子どもの権利―日韓共同研究』(日本評論社、2009年)、『子どもの権利―アジアと日本』(三省堂、2013年)に続く「子どもの権利」シリーズ3作目。単著としては約20年ぶりの著作となる。
![]() |
子どもの権利と人権保障――いじめ・障がい・非行・虐待事件の弁護活動から |
児玉勇二 著 | |
明石書店 |
最新刊。
本書は30年間、子どもの権利についての事件を担当してきた弁護士による活動の記録であり、現場からの報告である。著者は国連の子どもの権利条約の審査に関わるなど国際的な見地から、現在の日本の子どもの置かれた状況を検討し、今後のあるべき姿を提言する。
![]() |
逐条解説 子どもの権利条約 |
喜多 明人 (編集), 広沢 明 (編集), 荒牧 重人 (編集), 森田 明美 (編集) | |
日本評論社 |
画期的な条約が採択されて20年、それはどう活かされてきたのか、これからどう活かしていくのか。いじめ、不登校、虐待、体罰、自殺や少年事件の深刻化、子どもの伸びやかな自己形成への支援は、いまだ不十分だ。国連の動向もふまえて、最新の状況を条文ごとに解説する。
![]() |
民主主義ってなんだ? |
高橋源一郎、SEALDs 著 | |
河出書房新社 |
『ぼくらの民主主義なんだぜ』がベストセラーとなっている作家・高橋源一郎と、安保関連法案に反対する国会前抗議を毎週金曜日に主催し、テレビ、新聞、雑誌他あらゆるメディアで大注目を集める学生団体SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)が、2日間・計8時間に渡って、「自由」と「民主主義」を考えた対談、緊急出版!
![]() |
SEALDs 民主主義ってこれだ! |
SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動) (編集) | |
大月書店 |
写真:メンバー自身の撮影によるデモや抗議行動、日常風景など 。アートワーク:SEALDsの特徴である洗練されたデザインのフライヤーや映像 。スピーチ:一人ひとりの言葉で語られたスピーチを厳選して収録 。メンバー証言:それぞれの来歴や参加のきっかけ、SEALDsへの思いなど 。メンバー座談会:初期メンバーが前身であるSASPLの誕生から現在までを振り返る 。
対談:高橋源一郎(作家)と中心メンバー奥田愛基が語る「民主主義とは?」 。著名人・識者からの応援メッセージ:茂木健一郎、高畑勲、後藤正文、小林節 ほか
![]() |
集団的自衛権はなぜ違憲なのか (犀の教室) |
木村草太 著 | |
晶文社 |
最新刊。80年代生まれの若き憲法学者がその専門知をもとに、安倍政権が進めようとしている安保法制、集団的自衛権行使に対して行う根源的な批判の書。
![]() |
検証・安保法案 -- どこが憲法違反か |
長谷部恭男 編 | |
有斐閣 |
安保関連法案のどこが憲法違反にあたるのかを読み解く。衆院憲法審査会で「憲法違反」の見解を示した長谷部恭男教授を編者に、元内閣法制局長官、元内閣官房副長官補、新進気鋭の憲法学者が、法案の問題点を指摘しつつ立憲主義のあるべき姿を追い求める。
![]() |
安保関連法総批判――憲法学からの「平和安全」法制分析 (別冊法学セミナー 新・総合特集シリーズ7) |
森英樹 編 | |
日本評論社 |
5/15に国会上程され、現在審議中の安保関連法案の内容を、憲法学者が解説して問題点を指摘する緊急出版!
![]() |
すぐにわかる 戦争法=安保法制ってなに? |
戦争をさせない1000人委員会 (編集) | |
七つ森書館 |
国会論戦がつづく「戦争法」(いわゆる安保法制ともいう)の分かりやすい解説と、それに反対する著名人の声を一冊にまとめる。また、第一次安倍内閣からの改憲策動、教育基本法改悪、秘密保護法、武器輸出三原則、国家安全保障戦略(NSS)などを踏まえて、戦争法=「安全保障法制」の理解を深める。
![]() |
「安全保障」法制と改憲を問う |
山内敏弘 著 | |
法律文化社 |
新たな「安全保障」法制によって、日本は「戦争をする国」へと変わるのか?!“解釈改憲”による違憲な法整備を検討するとともに、立憲平和主義の根幹を揺るがすこととなる“明文改憲”についても批判的に考察。歴史的岐路に立つ私たちへの著者渾身の警鐘。
![]() |
憲法と平和を問いなおす (ちくま新書) |
長谷部恭男 著 | |
筑摩書房 |
18歳選挙権 世論調査 「参院選投票に行く」約60%

これに合わせて、NHKは、去年11月から先月にかけて、若者の政治や社会への意識を探ろうと、選挙権年齢を引き下げる改正公職選挙法が施行されることし6月19日の時点で18歳・19歳になっている男女を対象とした世論調査を郵送で初めて行いました。
調査の対象となったのは無作為に抽出した3000人で、60%に当たる1813人から回答を得ました。
この中で、今の日本の政治にどの程度関心があるか尋ねたところ、「大いに関心がある」が11%、「ある程度関心がある」が42%、「あまり関心がない」が35%、「全く関心がない」が12%でした。
ことし夏の参議院選挙から、選挙権が得られる年齢が引き下げられ、18歳・19歳も投票できるようになることを知っていたか聞いたところ、「知っていた」が94%、「知らなかった」が6%でした。
そして、参議院選挙で投票に行くか尋ねたところ、「必ず行く」が22%、「行くつもりでいる」が38%で、合わせておよそ60%となりました。これに対し、「行くかどうかわからない」が30%、「行かない」が9%でした。
また、自分が選挙で投票することに戸惑いや不安があるかについては、「大いにある」が12%、「ある程度ある」が37%、「あまりない」が34%、「まったくない」が16%でした。
「戸惑いや不安がある」と答えた人に、その理由を聞いたところ、「政治についてよくわからないから」が36%、「どの政党や候補者に投票すべきかわからないから」が30%、「選挙の経験がないから」が22%、「選挙結果がどのような影響をもたらすのかわからないから」が7%でした。
日本の選挙の仕組みやルールを、どの程度理解していると思うかについては、「大いに理解している」が4%、「ある程度理解している」が39%、「あまり理解していない」が45%、「まったく理解していない」が11%でした。
ふだん、支持している政党があるか尋ねたところ、「ある」が12%、「ない」が86%でした。
今回の調査結果について、若者の政治意識に詳しい埼玉大学の松本正生教授は「投票意欲は必ずしも高いわけではないが、悲観するほど低くもない。自分たちが実際に選挙で投票するという実感を持てず、本当に投票してよいのかという戸惑いがあるのではないか」としています。
選挙権得る10代 政治に満足24% 満足せず74%

この中で、今の日本の政治のあり方にどの程度満足しているか尋ねたところ、「大いに満足している」が1%、「ある程度満足している」が23%で、合わせて24%でした。これに対し、「あまり満足していない」が56%、「まったく満足していない」が18%で、合わせて74%でした。
生活に、政治はどの程度関係があると思うか聞いたところ、「大いに関係がある」が33%、「ある程度関係がある」が46%、「あまり関係がない」が16%、「まったく関係がない」が4%でした。
今の政治が変わってほしいと思うかについては、「大きく変わってほしい」が27%、「ある程度変わってほしい」が61%、「あまり変わってほしくない」が10%、「まったく変わってほしくない」が1%でした。
政治に関するテーマのうち、今興味のあるものを複数回答で尋ねたところ、「雇用・労働環境」が53%でもっとも多く、「年金や医療などの社会保障政策」が49%、「景気対策」が48%などとなっています。
戦争を放棄し、戦力を持たないことを決めている憲法9条については、「改正する必要がある」が16%、「改正する必要はない」が57%、「どちらともいえない」が26%でした。
年金や介護などの社会保障と税負担については、「社会保障が充実するなら、税負担が増えてもよい」が63%、「社会保障が後退しても、税負担が少ないほうがよい」が33%でした。
よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!
若者の生活態度が一般的にギャンブルやらないとか節約志向とか出世など望まないとかサクセスを求めないとか良く言えば堅実志向になっていることで生活態度の上で保守化していると言えないことはないとは思います。
しかし、生活態度の上で保守的であるのと政治的に保守であるのとは全然関係ないことでしょうね。
私の友人に共産党支持者がいますがーと言っても特別政治的に意識が高いわけでもないのですが選挙の時は投票しているようですー仕事(非正規労働)も生活態度も堅実几帳面で、どこで安い商品を売っているかなどネットでよく調べていますし、酒は強いのに自制していたりと感心させられますね。
今後大した経済成長が見込めない中でいかにして生活を成り立たせつつ、その中で個人個人の楽しみを見つけていくかがポイントのところだと思いますが、政治が無茶なことをして若者を始め普通の生活者の未来を奪うようなことがないようにしなければならないと思うところです。
当方が思う憲法改正の必要性があるとすれば、現政権のように、憲法の条文が抽象的なところを悪用して憲法違反を平然と行うことを出来なくするよう、条文の趣旨は変えず明文化する程度で十分と思います。
戦後日本人は、自分に興味が行き過ぎるのではないのでしょうか。
大分古いですが、ジコチュウとか、おひとりさまとか、ひとりからおけとか
ブースで仕切られたラーメン屋とか。 実に勿体ない
私めの様なじじいでも、例えば、スタ場で、混雑ゆえに、妙齢なご婦人と相席する
幸運に廻り合わせるかも知れません。 しかし、最初からおひとりさまでは、恋の
チャンスの芽を自ら奪っております。 少子化の隠れた重大原因では、ないので
しょうか。 高校生には、猛省をお願いしたい。 自らの頭をフルに使え。
自分で考えろ。 さすれば、スマホ歩きがどれだけ沢山の人に迷惑を掛けているのか
また、実に危険な行為で、その危険発生の抑止を見ず知らずの義務無き他人にゆだねているのか。 もっと、頭を使え、若いうちに使えば地頭は格段によくなる。
他人によりかっかて生きるのは止めろ。 右座員だよ。
高校生は、責任ある大人になる為、自立を開始する時期です。
やはり、日本の若者には、期待したい。 でなければ、日本国に未来などない。