維新の党の松野頼久代表は20日の記者会見で、同党を離党した橋下徹大阪市長が主張する解党には応じない考えをあらためて示した。橋下氏が結成する新党への参加を予定している「大阪系」国会議員側に、政党交付金が振り込まれる通帳や印鑑の引き渡しを求めていく方針も強調した。

 維新に20日支払われた今年3回目の政党交付金6億6619万円について「交付金申請書が6日に、大阪から総務省に出ている。(大阪系は)私の任期は10月以降切れていると言うが、申請の代表名は『松野頼久』となっている」と指摘し、大阪系の対応を批判した。

 

 

橋下氏「維新解党」宣言…執行部は一蹴の構え

2015年10月19日 23時17分

 大阪市の橋下徹市長は19日、維新の党を解党し、残った政党交付金を国庫に返納すべきだとの考えを明らかにした。

 未払いの政党交付金を巡る争いに、有権者から冷ややかな視線が注がれているのを察知したためとみられる。ただ、執行部は橋下氏の主張を一蹴する構えで、混乱が収束するめどはたっていない。

 「維新の党を作った者の責任として党を解党し、残ったお金は国庫に返納することを決めました。維新の党は百害あって一利なし。これから潰しにかかります。臨時党大会で解散決議まで持っていきたいと思います」

 橋下氏はツイッターにこう書き込み、「解党」を宣言した。橋下氏に近い馬場伸幸前国会対策委員長らは、24日の臨時党大会で政党交付金を議員数に応じて配分する「分党」を決議すると主張していたが、方針転換した格好だ。大阪系の国会議員は橋下氏の対応について「カネを巡る醜態は選挙にプラスにならないと判断したのだろう」と推し量る。目前に迫った大阪府知事・大阪市長のダブル選(11月22日投開票)への影響を最小限に抑えたい――というわけだ。橋下氏はすでに維新を離党しているため、大阪系が中心となって、解党を主導したい考え。臨時党大会を強行し、解党を議決する方針だ。

2015年10月19日 23時17分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 



2015.10.19 19:37 産経新聞

【維新分裂】
SNSでも応酬 橋下氏「バカども国会議員」VS柿沢氏「嘘、屁理屈やめろ」

 橋下徹大阪市長ら新党組の突然の「解党宣言」を受け、維新の党の松野頼久代表ら残留組は総務省に手続きに応じないよう働き掛ける方針だ。両者の関係は後戻りができないほど悪化しており、ツイッターなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用した“空中戦”も激しさを増している。

 「維新の党の代表や執行部を名乗る方々は、代表権限がもうありません」。橋下氏は19日のツイッターにこう記し、松野氏の代表任期はすでに切れ、権限を失っているなどと主張した。

 橋下氏は17~19日に連続してツイッターに投稿。「維新の党のバカども国会議員」「維新の党は日本の国にとって百害あって一利なし」などの表現を使い、残留組の主張には“欠陥”があると強調した。

 残留組も負けずに反撃に出た。柿沢未途前幹事長は17日のツイッターで「『代表任期が多少延びても党にデメリットなどありません』と任期延長を言い出したのは当の橋下氏」「もう嘘や、へ理屈はやめましょう」などと反論し、選出の手続きに問題はなく、松野氏の代表権限の正当性を訴えた。

 柿沢氏は19日のツイッターでも、新党組が開催を目指す臨時党大会を「なんちゃって党大会」とし、橋下氏を「わめいている」「守銭奴」と批判。小野次郎総務会長はフェイスブックで、橋下氏が7月に執行部に送ったメールを公開し、橋下氏も代表任期の延長を容認していたと暴露した。



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