
3月20日は世界幸福デーとされているそうで、国連と米コロンビア大学が設立した「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」と同大学地球研究所は、これにあわせて2016年3月16日、2016年版の世界幸福度報告書(2016 World Happiness Report)を公表しました。
同報告書は2012年から公表されるようになったもので、社会をより健康に、より効率的にする手段として、幸せの質を数値化しています。
この報告書によると、昨年スウェーデンに最高位の座を明け渡したデンマークが全157か国中の1位に返り咲き、小差の2位はスイスで、3位以下にはアイスランド、ノルウェー、フィンランド、カナダ、オランダ、ニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンがランクインしました。
この10か国中は去年と同じメンバーで、ごらんのように7か国が西欧の中小規模国となっています。
ちなみに国連の常連理事国を見ると、米国は、13位となり、昨年から2ランク上昇。英国は23位、フランスは32位で、ロシアは56位、中国は83位。
ちなみに、日本は去年の46位から7位順位を下げて53位でした。
幸福の数値化なんて絶対的なものではありえないわけですが、この報告書の作成者らによると、この幸福度ランキングのファクターは
1 一人当たりの国内総生産
2 社会的支援=社会福祉、困難な時に助けてくれる人がいるか
3 健康寿命
4 社会的自由=人生の選択肢が幅広い
5 寛容さ
6 汚職のなさ
日本は1も落ちたとはいえ20位以内ですし、3は世界有数、6も世界の中ではトップクラスなのですが、原典を当たると、4の社会的選択の自由と5の社会の寛容さが足を引っ張って50位台に甘んじることになりました。
たとえば、アイスランド(3位)とアイルランド(19位)はともに金融危機で経済的な打撃を受けたにもかかわらず、幸福度に大きな変化はなかったのですが、この両国に共通しているのは高度な社会福祉制度です。
また、軍隊を持たない国として有名な中米のコスタリカという国があるのですが、この報告書を作った地球研究所の所長でSDSNを統括するコロンビア大学のジェフリー・サックス教授がそのコスタリカに言及し、経済力が多くの経済大国に比べて劣りながら14位となったコスタリカは、経済大国ではないが健全で幸福な社会の一例になっていると指摘しました。
さらに、報告書は、
「より不平等が少ない国に暮らす人々の方が、より幸せであると感じる」
ということも明らかにしています。
なかなか考えさせられる調査ではないですか。
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なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか どうして、日本では人が大切にされるシステムをつくれないのか |
ケンジステファンスズキ (著) | |
合同出版 |
世界最高レベルの社会保障制度を整え、食料もエネルギーも自活、世界でもっとも民主主義が進んでいる国、デンマーク。「共生」の政策理念の基盤となる国の歴史と国民の姿を通して、年金・雇用・貧困・格差・「愛国心」・環境・エネルギー・食料など問題の山積する日本社会を見つめ直す。
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デンマーク流「幸せの国」のつくりかた |
銭本 隆行 (著) | |
明石書店 |
幸福度世界第一位に輝いたデンマーク。その秘密は何なのか。日本が見習うべき点は? 現地在住で両国の交流にかかわるの著者が、デンマークの福祉、社会政策、教育、文化について、101のキーワードからやさしくコンパクト読み解く。
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格差と貧困のないデンマーク―世界一幸福な国の人づくり (PHP新書) |
千葉 忠夫 (著) | |
PHP研究所 |
世界的な「経済大国」のはずの日本がいまや、格差社会、貧困率の上昇、高い自殺率、少子高齢化など、若者が将来に不安を感じる問題で溢れている。一体、解決策はどこにあるのか?実はそのヒントが、「国民の幸福度ランキング」で世界第一位を獲得した北欧の「福祉先進国」デンマークにあった。本書では、「一四歳の自分探し」「高卒は国家試験を受かったエリート」「職業別専門学校で実力を磨く」などの事例を紹介。学歴ではなく、子供たちに実社会で生きる技術と誇りを身につけさせる国民教育を問う。
皆様の人生の開花宣言ももうすぐそこに。
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国連の幸福度報告書、トップはデンマーク 日本53位
2016.03.17 Thu posted at 11:16 JST CNN
(CNN) 国連の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」は16日、世界の幸福度に関する2016年版の報告書を発表した。幸福度が高い国としてはデンマークが1位で、昨年トップだったスイスは2位に下がった。
4年前から発表されている同報告書で、デンマークがトップに立つのは3回目。16年版の3位以下にはアイスランド、ノルウェー、フィンランドが続いている。
6~10位はカナダ、オランダ、ニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンだった。
経済大国の中では米国が13位、ドイツが16位に入ったが、英国は23位にとどまり、日本は53位、ロシアは56位、中国は83位と振るわなかった。
153位以下にはベナン、アフガニスタン、トーゴ、シリアが連なり、最下位はブルンジだった。
経済、政治情勢が悪化したギリシャ、イタリア、スペインや、政情不安のウクライナなどは順位を下げている。
上位の国には平均余命が長い、社会福祉が充実している、人生の選択肢が幅広い、汚職が少ない、社会の寛容度が高い、1人当たりの国内総生産(GDP)が高いなどの特徴があった。
アイスランドとアイルランド(19位)はともに金融危機で経済的な打撃を受けたにもかかわらず、幸福度に大きな変化はなかった。両国に共通しているのは高度な社会福祉制度だ。
報告書の執筆者は「経済成長ばかりに注目するより、豊かで公正、持続可能な社会を目指すべきだ」と主張している。
格差の小さい国は大きい国に比べて幸福度が高いこと、05~11年と12~15年のデータを比べると幸福度の不平等さは大半の地域で拡大する傾向にあることも分かった。
幸福度の平等さでトップに立ったのは、「国民総幸福量(GNH)」の指標で知られるブータンだった。
[ローマ 16日 ロイター] - 国連と米コロンビア大学が設立した「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」と同大学地球研究所は16日、最新の「世界幸福度報告書2016」を発表した。
報告の幸福度ランキングでは、デンマークがスイスを抜いてトップとなった。一方、最下位のブルンジをはじめとする下位10カ国には、シリア、アフガニスタンのほか、マダガスカルなどサハラ以南の8カ国が入った。
ランキングは2012年に開始され、今年で4回目となる。157カ国を対象に、1人当たりの国内総生産(GDP)や健康寿命、困難時に信頼できる人がいるかどうか、政府や企業における汚職からの自由度などを手掛かりに幸福度を調査。
今年の報告では、昨年にスイス、アイスランドに次いで3位だったデンマークが1位となり、以下10位までは、スイス、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、カナダ、オランダ、ニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンとなった。米国は13位、英国は23位、フランスは32位、イタリアは50位だった。
アイルランド、アイスランド、日本に関しては特に2007年以降の経済危機や2011年の東日本大震災といった外的ショックがあっても、社会的な支援や人々の結束によって幸福度を維持できていることが示された。
また、地球研究所の所長でSDSNを統括するコロンビア大学のジェフリー・サックス教授は、経済力が多くの経済大国に比べて劣りながら14位となったコスタリカに言及。経済大国ではないが健全で幸福な社会の一例になっていると指摘した。
世界で「最も幸福な国」はデンマーク、日本は53位 国連報告書
2016年03月17日 11:34 発信地:ニューヨーク/米国 AFPBB
関連写真
【3月17日 AFP】国連(UN)は16日、2016年版の世界幸福度報告書(2016 World Happiness Report)を公表した。報告書によると、昨年スウェーデンに最高位の座を明け渡したデンマークが1位に返り咲き、小差の2位はスイスで、紛争が続くシリアやブルンジは最下位グループとなった。
同報告書は、社会をより健康に、より効率的にする手段として、幸せの質を数値化したもの。国連は、2012年に最初の報告書を発表した。
上位10か国の構成は昨年と同じで、3位以下にはアイスランド、ノルウェー、フィンランド、カナダ、オランダ、ニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンがランクイン。10か国中7か国が西欧の中小規模国となった。
157か国中最下位はブルンジで、(以下、下位から順に)内戦の続くシリアやトーゴ、アフガニスタン、サハラ砂漠以南のベナン、ルワンダ、ギニア、リベリア、タンザニア、マダガスカルが続いた。
■日本は53位
世界的な景気後退に苦しみ、現在では移民危機に直面しているギリシャは順位を大きく落とした。
米国は、13位となり、昨年から2ランク上昇。ドイツは16位、英国は23位、フランスは32位で、中東の王国が続いた後、イタリアは50位、日本は53位となった。
世界で最も人口の多い中国は83位で、最も大きい民主主義国のインドは118位だった。
報告書の作成者らによると、一人当たりの国内総生産、社会的支援、健康寿命、社会的自由、寛容さ、汚職のなさの6要素で、各国間の違いの約4分の3を説明できるという。(c)AFP
世界幸福度報告書2016--日本は本当に幸せな国?

毎年3月20日は、国連によって定められた「国際幸福デー」(International Day of Happiness)として、「幸福の追求」を目指した様々な働きかけが世界各地で行われる。
国連は今月16日、2016年度版の「世界幸福度報告書」(2016 World Happiness Report)を発表、世界で「最も幸せな国」にはデンマークが輝き、続いて2位には僅差でスイスがランクイン、以下アイスランド、ノルウェー、フィンランドと、上位の多くを北欧諸国が占めた。今年で6年目を迎える内戦が続くシリアは157ヵ国中156位、最下位にはアフリカのブルンジが入った。私たちが暮らす日本は53位にランクイン、昨年の46位から順位を7つ下げた。

幸せな国ランキング1位から53位(日本)までを表したグラフ。世界幸福報告書2016より。
http://5c28efcb768db11c7204-4ffd2ff276d22135df4d1a53ae141422.r82.cf5.rackcdn.com/HR-V1_web.pdf
本報告書によれば、一人当たりの国内総生産(GDP)・健康寿命・社会的支援(困ったときに頼れる人の存在)・信用性(政治やビジネスにおける汚職のなさ)・人生における選択の自由・寛容性の6要素で、各国間・各地域間の違いの約4分の3を説明できるというが、貨幣経済が主流を占める現代世界においては、経済的な指標はこの「各国別幸福度」にいくらか影響を及ぼしているだろう。事実、幸福度ランキングの最下位グループは中東やアフリカ諸国によって占められた。
以下、本報告書で特筆すべき二点を書く。
不平等とwell-being
4刊目を迎えた同報告書(2012年に初刊発行)では、不平等(inequality)に大きく焦点が当てられ、とりわけ不平等がwell-being*にもたらす影響が考察された。
報告書は、「より不平等が少ない国に暮らす人々の方が、より幸せであると感じる」ということを明らかにしている。また、ほとんどの国と地域内、そして世界全体における幸福度の不平等は更なる広がりを見せていることを明らかにしており、幸福度の不平等が減少したのは、わずか10%の国々にとどまった。
*well-being…健康的に良い状態、幸福な状態、安楽な状態などを意味する言葉。
世界金融危機前後の比較
報告書では、2007年から始まったとされる金融危機前の2005年~2007年と、その後の2013年~2015年を比較し、45の国が幸福度において大きく減少を見せたことが明らかになっている。0~10の数値で表される幸福度の減少値は、オーストリアの-0.003ポイントから、財政危機や欧州移民危機で苦しんだギリシャの-1.294ポイントまで幅広く見られる。最も大きく上昇したのは中央アメリカ中部に位置するニカラグアの1.285ポイント、続いて西アフリカに位置するシエラレオネの1.028ポイント。日本は-0.446ポイントと、126か国中107位となった。

2005年~2007年と、2013年~2015年を比較した幸福度の変遷値。世界幸福報告書2016より。
http://5c28efcb768db11c7204-4ffd2ff276d22135df4d1a53ae141422.r82.cf5.rackcdn.com/HR-V1_web.pdf
来月4月に初来日する「世界で最も貧しい大統領」と言われるウルグアイ前大統領ホセ・ムヒカ氏が日本人に向けたメッセージでも「日本国民は幸せなのか?」と問うている。
「わたしは日本人に問いたい。日本国民は幸せなのか? 人びとは人として達成感を得ているのだろうか? 人生は短いし、スーパーで多くのものを購入することはできるけど、人生における時間は買えないのだ。今回の日本への旅は観光旅行ではないし、すべての疑問に対する手がかりや答えを得ようとしているわけでもない。そうではなくて、技術的に非常に発展した日本との相互理解を深めるものにしたい。日本社会に、ウルグアイを待ち受けている事柄の、何らかのサインがあるように思うから。日本の人びとがどんなことを感じているかを、知りたいと思うんだ。」(引用元:世界でいちばん貧しい大統領が問う。「日本国民は幸せなのか? 」)
3月20日の国際幸福デーをきっかけに、一度「幸せとは何なのか?」「自分は幸せなのか?」「どうすれば幸せになれるのか?」と自問してみてもいいかもしれない。
(photo:livehappy)
世界でいちばん貧しい大統領が問う。「日本国民は幸せなのか? 」
2016.3.14 ダ・ヴィンチ

皆さんは写真の男性をご存じですか?
彼の名はホセ・ムヒカ。「世界でいちばん貧しい大統領」として知られた、ウルグアイ東方共和国の第40代大統領です。1935年生まれの80歳で、2010年から2015年までウルグアイの大統領を務め、任期中には、2012年ブラジル・リオデジャネイロで開催された「Rio+20地球サミット2012」(国連持続可能な開発会議)でのスピーチが世界の人びとに大きな感動を与え、2013年と2014年にはノーベル平和賞にノミネートされました。
同スピーチは、絵本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(汐文社)として2014年に刊行されるや16万部を超えるベストセラーになり、2015年にはフジテレビ「Mr.サンデー拡大スペシャル」の中でも彼の活動が特集されて話題に。
大統領時代、給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町からはなれた質素な農場で奥さんと花や野菜を作り、古びた愛車を自分で運転して大統領の仕事に向かう姿から「世界で一番貧しい大統領」と呼ばれていたそうで、身なりをかまうことなく働くムヒカ大統領を、ウルグアイの人びとは親しみをこめて「ぺぺ」と呼び今でも慕っています。
昨年、5年間の任期を終え、国民に圧倒的に惜しまれながらその座を退いたニュースは世界各国で報じられましたが、その後も世界中から注目されていて、世界で最も注目される政治家の1人と言っていいかもしれません。それほど、彼が語ってきた「人間の幸福とは何か?」「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないこと」といったメッセージは国籍を問わず人々の心を打ちました。
そんなホセ・ムヒカ氏が、4月に初めて日本を訪問することが決まったとのこと。これは、彼の政治家としての功績を紹介した書籍『ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領』(3/25刊行。角川文庫)の発売にあわせ、同書の単行本刊行時の出版元(汐文社)の招聘に、「本当の幸せについて、日本の人びとがどんなことを感じているか、理解を深めたい」と、私人としての来日が実現したもの。滞在中は、記者会見や講演会への登壇などを予定しているそうなので、彼のメッセージ、特にいまの日本についてどう思うかなど、その発言に注目です。
来日前のホセ・ムヒカ氏より届いた日本人へのメッセージ

「わたしは日本人に問いたい。日本国民は幸せなのか? 人びとは人として達成感を得ているのだろうか? 人生は短いし、スーパーで多くのものを購入することはできるけど、人生における時間は買えないのだ。今回の日本への旅は観光旅行ではないし、すべての疑問に対する手がかりや答えを得ようとしているわけでもない。そうではなくて、技術的に非常に発展した日本との相互理解を深めるものにしたい。日本社会に、ウルグアイを待ち受けている事柄の、何らかのサインがあるように思うから。日本の人びとがどんなことを感じているかを、知りたいと思うんだ。」
――ホセ・ムヒカ
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考えさせられます。
幸福の尺度はさまざまとは言っても、人が幸せと感じる状態には一定の相似形があるでしょうから、この評価もかなり客観性があるのでしょう。(と、とりあえずネトウヨの言い掛かりを先回りして封殺(笑))
文中にない国で目を惹くものはーー
11。イスラエル
イスラエル?!
兵役があり、パレスチナ人を虐殺しまくっているイスラエルが?!
自分たちだけ国家建設できたし、アメリカの後ろ盾を得ているし、幸せと?
でも、脱出組も多いと聞くが・・・
15。プエルトリコ
17。ブラジル
21。メキシコ
24。チリ
31。コロンビア
と、南米・中米の国々が並ぶ。
これらの国のほうが、幸福度が高いのか・・・?
33。タイ
チェンマイしか行ったことがないが、幸福なのか。 貧困すれすれの人は多いのだろうが、楽しそうによくおしゃべりしていて、人間関係はストレスが少なそうに見える。
日本人のタイマッサージ師に施術してもらいながら話を聞いたところでは、
私「先生、こちらの方とご結婚?」
先生「はい。」
私「日本に戻るご予定は?」
先生「こっちの人は、親類や友人をとても大切にします。しょっちゅう会っておしゃべりしないと、寂しくなっちゃうんですね。だから、日本は無理。」
先生「週末は、いつも奥さんの一族や友達と会って、食事しておしゃべりです。僕は言葉は大丈夫ですが、まあ、その場に居るだけ。黙ってます。」
ご苦労さま。
一方、有名な国で日本と同等、または下のレベルは、
56。ロシア
75。香港
日本はロシアと同レベルなんだ!
あんな、寒くて強権的で世界の紛争に介入する、報道の自由のない国、反体制のジャーナリストや政治家が暗殺される国と・・・
ウルグアイのムヒカ大統領って、政治家というより社会運動家とか、哲学者みたいだ。
興味を持った。来日が楽しみ。
「人は乏しきを憂えず。等しからざるを憂う」
は、至言だなあ。
もちろん、一定の経済力は必要だ。
今の日本みたいに、国民の99%が等しく貧困層に落ちていくような政治じゃあね。
でも、「どれだけたくさん物を持っているか、お金を持っているか」だけじゃなくて、やっぱり心のつながりが大事。ごく平凡な言葉になってしまうけど。
必要なのは、哲学かな。
安倍政権のもと、社会が本当にギスギスしています。
国民の多くの反対の声を聞かずに最悪な安保法を強行可決させ、福島の過酷な事故のことを忘れたかのように原発を再稼働させ、沖縄に対しての冷たい態度、
などなど、本当に許せません。
安倍政権のもとでは、国民の幸福度が下がるのは当然です。一刻もはやく退陣してほしいです。
この現状で?
意外でした。
アイスランドは、60年代から70年代にかけて、英国と「たら戦争」を戦ったことで注目したことがあります。
軍備は、保有しないものの、たった数隻の沿岸警備隊が、英海軍と軍事衝突し、砲撃戦から体当たりまでやりました。
アイスランドにとっては、最大の資源である漁獲量が減少する中で、海域の警備を巡って英国と対立したのでした。
戦争までには至りませんでしたが、北海の小国と雖も、侮ることは出来ない、と強い印象を受けたことがあります。
アイスランドの独特の模様を編み込んだセーターも印象が強くて、今と違ってネットの無い時代に、カタログを観て発注し、数か月懸かって届いた時には嬉しかったですね。
私の悪い癖で、印象が強い国の言語を学ぶので、アイスランド語の学習を志したのですが、辞書も文法書も無く、発音も学ぶ術がありませんでした。
今では、ネットで何でも入手出来ますが、そうなると変なもので、学習意欲が失せてしまいます。
フィンランドとスウェーデンも好きな国です。 言葉を学んで、一度で良いから行ってみたいですね。
フィンランドは、旧ソ連との国家の存亡を賭けた戦争で消滅せず、独立を守りましたが、隣国スウェーデンは、義勇兵を送り、密かに助力しました。
両国とも、今でこそ、福祉国家ですが、昔は、貧しい国でした。
そう思えば、日本は、国民がもっと豊かであっても良いのではないでしょうか。
今は「年取ったマリオ」みたいな好々爺の風貌をされていますが、なかなかどうして。軍政時代には反政府ゲリラの戦士として投獄に脱獄、そして背中に数発の銃弾を食らったりと、壮絶な人生を歩んでこられた方です。もしわたしがムヒカさんの立場なら、大統領になった後、軍政のときに好き勝手やっていた連中にネチネチと報復しているでしょうが、あの方はそんなことしなかった。本当に「強い人」とは、あの方のことをいうのでしょう。虚飾の鎧に閉じこもって威勢のいいことばかり言っているどこかの総理大臣とは大違いです。せっかく来られるのだから、ムヒカさんの爪のアカをもらって煎じて飲めばいいんですよ、あの総理大臣は。
ムヒカさんのような強くて大きな心温かい方を指導者に持つことができたウルグアイの人々が羨ましくてなりません。しかし、かの国の国民も、わたしたちも、持っているのは一票を投ずる権利にすぎません。それをどう使うかで結果は大きく違うということですね。ムヒカさんは謙虚にも日本から学ぶために来日するとおっしゃっていますが、むしろわたしたちの方がウルグアイの人々から学ばなければならないでしょう。
http://nikkan-spa.jp/1076131
【アカン】ショーンK氏の経歴詐称が飛び火!安倍首相や麻生太郎氏も学歴を水増し!?「南カリフォルニア大学」の記載を削除
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-10577.html
に興味深い分析があります。
要点は、
国連の世界幸福度報告の分析項目の一要素であるギャラップ世論調査の幸福度ランキング(今年1月に発表)では
欧米先進国民の主観的幸福度は概して低い。
日本は平均より少し下だがまあまあいい線。
ということですが、この主観的幸福度に各国のGDP、社会保障、物価、環境、格差、国民の健康寿命、教育、雇用、メディアの公平性、政治家の汚職など、さまざまな客観的な幸福度の要因を加味して数値化した国連幸福度ランキングでは、
欧米先進国はグンと上がるのに
日本はガクンと落ちる(28→53)。
でこのブログ主は、
安倍政権下の日本は、東日本大震災・原発事故の直後の民主党政権時よりもかなりランクを下げてしまった(43→53)。
「日本以外の6カ国が国の政策によって国民1人1人の幸福度を高めているのに対して、この日本だけは国の政策が国民の足を引っ張っていたのだ。」
と結論しています。
是非、このブログを訪問して原文に当たってみることをおすすめします。