あなたは近くにいる

「行ってきます」といったまま「逝って」しまった夫への思いと、残された私と息子のこれからをつづります。

一生に必要なお金

2018-02-25 20:16:53 | お金

ブログを再開して思い出したんだけど

一生どれだけあれば生きていけるか・・・というより

今の収支の状態で、何歳までお金が残るのか・・・を

保険会社の人に計算してもらったことがある。

そのグラフ?表?のようなものの存在を思い出して、

久しぶりに眺めてみた。

作成は2014年11月になっている。

それによると

生活費は25万、教育費は、中学248万、高校311万、大学が私立文系の場合461万、

結婚費用193万(29歳で結婚する予定になっている)、車は10年に1回の買い替えで一生のうちにあと3回、

1回あたり175万円の車、

主な支出の計算はざっくりそんな感じ。

収入は、年金と私の収入があわせて年間264万で計算してある。

でも、実際のところ、かなりの金額が既に違ってきている。

25万では生活できていない。息子は理系に進んだ。思いのほか、高校はお金がかかっていない。

私学助成を受けられているから、かなり助かっている。

車も10年乗れるのかな・・・という気もする。

今は7年目の車検をどうしようかな・・・と思っている。

年金は少しずつだけど物価スライドで減っている。

1年ずつ少しずつ減り続けると、最初からは結構減った気がする。

まだまだ見えていないところで、いろんな支出がある。

節約しようと思えばもっと生活費は抑えられるだろうけど、

今のところそこまでの危機感はないから、贅沢はしていないけど、切り詰めてもいない。

忙しい日にはファミレスやラーメン屋さんで夕飯を食べる。

閉店間際にスーパーに駆け込んで値引きシールの貼ったものを買いに行ったりもしない。

多分普通の生活、それでも生活費だけで25万では暮らせていない。

一生に必要なお金・・・それは私が何歳まで生きるか・・・ということだと思う。

長生きして惨めな思いはしたくない。

息子に負担もかけたくない。

頑張って働いて貯めておこうという体力も気力もない。

やっぱり長生きはしたくないな・・・。

 

 

 


にほんブログ村 PVアクセスランキング にほんブログ村


時間薬

2018-02-24 07:43:35 | 気持ち

確かにあるかもしれない。

時間薬・・・・

消えていった痛みもある。

感じなくなっただけかもしれないけど

それが時間薬というものなんだろう。

でも

新たに増えた痛みもある。

感じるようになった痛みもある。

痛みが変わってくる。

つらいと思うこと

不安に思うこと

苦しくなってしまうぐらいの痛みは

そのときそのときで変わってくる

始めの頃は

夫が自死したことを受け入れられず

それでも大丈夫だという顔をしてお母さんをしなくちゃいけなかったことが

苦しかった

自分が夫を自殺でなくした、ということよりも

息子が父親を自殺でなくした、ということが

悲しすぎて、ありえなすぎて、どうしてやることもできなくて

苦しくて、苦しくて、その苦しみから解放される薬があるなら欲しいと思った。

今もその苦しみが消えたわけではないけど

あの頃よりは感じなくなった。

息子はちゃんとまえを向いてくれている。

大きな大きな爆弾を心に抱えてるとは思うけど

ちゃんと受け入れて成長している。

幸せになって欲しい。

パパが死んだから・・・という言い訳で自分を追い込んだりしないで

何も引け目に思わないで、とにかく幸せになって欲しい。

私のもとから離れて行く日も遠くないと思っている。

一人になる。独りになる。

その時の事を思うと

苦しい。

夫が死んだすぐには考えていなかった

一人になるという現実・・・

怖い

苦しい

痛い

これも時が経てば感じなくなるのか・・・・


にほんブログ村

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村


未亡人の身体

2018-02-23 09:00:38 | 身体

夫が亡くなってから、

多分1年で10キロくらい太った。

周りは私がげっそりしてしまうんではないかと心配したけど

もしいま夫が私を見てもわからないのではないかと思うくらい

まん丸になった。

ヤケ食いしたわけではない。

過食になったわけでもない。

それまでヌクヌクと専業主婦だった私は

そんなにエネルギーを使うこともないから

かなり小食だった。

平日の昼なんかは一人だし、

ほとんど食べずに過ごしたりしていた。

でも

夫が突然死んでしまって、手続きとかいっぱいあって、

知らなかったことも多すぎて、一生懸命になんとかしようとしていて、

仕事もするようになって

なんだかすごく疲れるようになって、

しっかり食事をするようになった。

そして成長期の息子と2人暮らしになって、

パパがいたときは「2人で行っておいで~」と私はお留守番してた

ファーストフードや食べ放題も一緒に行くようになって、

私の身体はたくましくなっていった。

私が今まで食べなかったものを一緒に食べるようになって息子は嬉しそうだったので

まぁいいやと思っていた。

お金の心配があったけど

服も入らなくなってしまったから

クローゼット総入れ替えっていうくらい買い直した。

誰かに痩せたほうがいいんじゃないの?と言われることもなかった。

たくさん食べるようになって、周りには「元気そうね」と言われたけど

とても疲れていた。

睡眠もしっかり取れていたと思う。

でも

とても疲れていた。

私、何を無理してる?何を頑張りすぎている?

何を我慢してる?

きっと

自分のコントロールというか・・・・

外に出て誰かに会ったりしているときは

無理しているつもりはなく、夫がいた時と同じように笑ったりもするし、

気持ちも上がっていた。

でも、

ふと一人になった時や、夜夫が帰ってこない毎日の現実に

気持ちが落ちる。

その気持ちの上がったり下がったりの振れ幅の大きさに自分がついていけなくて

疲れた。

この年齢で不調を訴えると

まず間違いなく更年期を疑われる。

私の事情を知っている人は

私が鬱状態なのかもと疑う。

更年期は否定しないけど、鬱ではないと自分では思っている。

「亭主元気で留守がいい!」なんてCMが話題になったこともあるけど、

夫の仕事の時間帯や食べ物の好みや休日の仕事に振り回されることがなくなった点では

ストレスは減ったかもしれない。

でも

とても疲れている。

いつも疲れている。

年齢のせいだけではないと思う。

この疲れは

きっと

シングルマザーだから、だけではないと思う。

夫に自死されて、それでも生きていかなくてはならなくて

(別に今死にたいとは全く思ってし、生きづらさも感じていないけど)

とにかくいつも疲れている。

 

 

 


にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村


「未亡人」というワードを使うこと

2018-02-22 13:27:13 | 気持ち

すごく久しぶりにブログを再開して

立て続けに「未亡人」というワードをタイトルにいれて投稿してみた。

だいぶ前にどこかでこのブログ内に書いたと思うけど

私は「未亡人」というワードが大嫌いだ。

未だ亡くならない人=未亡人

夫が死んだのにまだ生きてる妻

それが未亡人というワードの由来らしい。

でも

私は自分が未亡人になったとき、自分のことを「未亡人」と称する以外のワードを知らなかった。

もちろん「私は未亡人です」とわざわざ自己紹介することもなかったけど

前に書いたような

子育て、相続、年金、いろいろな社会保障、そして夫に自殺されたからこそ抱える悩み、苦しみ、迷い・・・

そういったものの手助けが欲しいとネットを広げたとき

「未亡人の○○」と検索するしかなかった。

「自死遺族」なんて言葉を知らなかったから。

私たちみたいな人が増えないで欲しいと思っているけど、

もしも突然旦那様が自ら命を絶ってひとり残された方がなにか手がかりを欲しいと思った時に

私のように「未亡人」というワードで検索するしかない方もきっといると思う。

そんな時にいろんな自死遺族の情報や共感できる人たちにたどり着きやすいように、

あえて「未亡人」というワードを使ってみている。


にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村


未亡人の経済事情

2018-02-22 08:43:27 | お金

夫が亡くなって

まず1番不安に思ったのが、生活費、教育費・・・お金のこと。

当時ほぼ専業主婦だった私が考えたことは

「誰かと結婚しよう」だった。

一人では経済的に無理だ。誰かに養ってもらわなきゃ・・・と思った。

でも、小6だった息子は「絶対嫌だ」といった。

私もよくよく考えたら、今の生活の中に誰かが入ってくることはとても不自然で受け入れられそうになかった。

夫が自死した直後は、自分に無関係だとおもってたことが一度に押し寄せてきて

一人でそれを片付けていかなくてはならなくて

まともな判断力なんてなかったと、今になって思うけど、

その時はほんとに、生きていくためだけに誰かと結婚しようって思った。

一瞬だったけど・・・。

夫が亡くなってからの収入源

遺族年金、企業年金(退職金なのかな?)合わせても夫の給料の半分にもならない。

保険金でマンションを買ったのでとりあえず住むところはあるけど

夫が亡くなった当時私は41歳、まだまだ先は長い、

一生生きていけるのか・・・。

一度に大金が振込まれると、銀行の人がやって来るってこともその時知った。

いわゆる財テク?投資の話を勧められた。

夫の遺してくれたお金でリスクを負いたくない。

今は私が少しだけ収入を得ることができているから

なんとか生活できている。

おぼっちゃま、おじょうちゃまの多い私立中高一貫校に通っている息子も

自分だけ・・・と肩身の狭い思いはしていないと思う。

でも、多分、世の中の奥様方がもっと後になって手にするであろうお金を

私は先に受け取って使って生活し、子供に費やしている。

(一人でまだ良かったと思うけど、私がいなくなったらこの子はどうなるんだろうとも思う。

でもやっぱりお金の事を思うと一人でまだ良かったのかなと思う。)

働けなくなってから、老後のお金が残らない気がする。

いろいろシミュレーションしてみたりするけど

不安なものは不安だ。

子供が社会人になったら子供に面倒見てもらえばいいという人もいるけど、

それも不憫な話だ。

長生きしてしまうことが前提ならば、今あるお金を出来るだけ使わないように、とって置けるようにと思うけど、

「パパが死んだせいで惨め」な思いはさせたくない。

でも、自分では感じていないけど、

夫に突然自死されたダメージは大きく、

身体がつらい。

大きな病気ではないけど

いろんな「不調」は

夫がいないことによって起きているストレスらかもしれないと思う。

夫がいることがストレスに感じているという人も多いかもしれないけど

それは夫がいるから言える人のセリフであって

目には見えない、自分では気づきにくい、夫がいないことによって起きているであろうストレスが

私の身体に不調を起こす。

だから

そんなに長く働ける自信はない。

もうすぐ遺族年金が減る。

大学進学でお金はかかる。

車も乗りたいという。

もしかしたら下宿したいというかもしれない。

多分、今しれだけのことをしてやれるお金はある。

贅沢はさせられないけど

行きたい大学にはいかせてやりたいし

車の免許くらい取らせてやりたい。

さてそのあとだ。

年取って、体力なくなって、働けなくなって、収入なくなって、年金もらうにはまだまだあって、

年金もらう歳になったとしても、周りの人達よりはうんと少なくて、

その時私は惨めなおばあさんになるんだろうか・・・。

 


にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村