あなたは近くにいる

「行ってきます」といったまま「逝って」しまった夫への思いと、残された私と息子のこれからをつづります。

「未亡人」というワードを使うこと

2018-02-22 13:27:13 | 気持ち

すごく久しぶりにブログを再開して

立て続けに「未亡人」というワードをタイトルにいれて投稿してみた。

だいぶ前にどこかでこのブログ内に書いたと思うけど

私は「未亡人」というワードが大嫌いだ。

未だ亡くならない人=未亡人

夫が死んだのにまだ生きてる妻

それが未亡人というワードの由来らしい。

でも

私は自分が未亡人になったとき、自分のことを「未亡人」と称する以外のワードを知らなかった。

もちろん「私は未亡人です」とわざわざ自己紹介することもなかったけど

前に書いたような

子育て、相続、年金、いろいろな社会保障、そして夫に自殺されたからこそ抱える悩み、苦しみ、迷い・・・

そういったものの手助けが欲しいとネットを広げたとき

「未亡人の○○」と検索するしかなかった。

「自死遺族」なんて言葉を知らなかったから。

私たちみたいな人が増えないで欲しいと思っているけど、

もしも突然旦那様が自ら命を絶ってひとり残された方がなにか手がかりを欲しいと思った時に

私のように「未亡人」というワードで検索するしかない方もきっといると思う。

そんな時にいろんな自死遺族の情報や共感できる人たちにたどり着きやすいように、

あえて「未亡人」というワードを使ってみている。


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未亡人の経済事情

2018-02-22 08:43:27 | お金

夫が亡くなって

まず1番不安に思ったのが、生活費、教育費・・・お金のこと。

当時ほぼ専業主婦だった私が考えたことは

「誰かと結婚しよう」だった。

一人では経済的に無理だ。誰かに養ってもらわなきゃ・・・と思った。

でも、小6だった息子は「絶対嫌だ」といった。

私もよくよく考えたら、今の生活の中に誰かが入ってくることはとても不自然で受け入れられそうになかった。

夫が自死した直後は、自分に無関係だとおもってたことが一度に押し寄せてきて

一人でそれを片付けていかなくてはならなくて

まともな判断力なんてなかったと、今になって思うけど、

その時はほんとに、生きていくためだけに誰かと結婚しようって思った。

一瞬だったけど・・・。

夫が亡くなってからの収入源

遺族年金、企業年金(退職金なのかな?)合わせても夫の給料の半分にもならない。

保険金でマンションを買ったのでとりあえず住むところはあるけど

夫が亡くなった当時私は41歳、まだまだ先は長い、

一生生きていけるのか・・・。

一度に大金が振込まれると、銀行の人がやって来るってこともその時知った。

いわゆる財テク?投資の話を勧められた。

夫の遺してくれたお金でリスクを負いたくない。

今は私が少しだけ収入を得ることができているから

なんとか生活できている。

おぼっちゃま、おじょうちゃまの多い私立中高一貫校に通っている息子も

自分だけ・・・と肩身の狭い思いはしていないと思う。

でも、多分、世の中の奥様方がもっと後になって手にするであろうお金を

私は先に受け取って使って生活し、子供に費やしている。

(一人でまだ良かったと思うけど、私がいなくなったらこの子はどうなるんだろうとも思う。

でもやっぱりお金の事を思うと一人でまだ良かったのかなと思う。)

働けなくなってから、老後のお金が残らない気がする。

いろいろシミュレーションしてみたりするけど

不安なものは不安だ。

子供が社会人になったら子供に面倒見てもらえばいいという人もいるけど、

それも不憫な話だ。

長生きしてしまうことが前提ならば、今あるお金を出来るだけ使わないように、とって置けるようにと思うけど、

「パパが死んだせいで惨め」な思いはさせたくない。

でも、自分では感じていないけど、

夫に突然自死されたダメージは大きく、

身体がつらい。

大きな病気ではないけど

いろんな「不調」は

夫がいないことによって起きているストレスらかもしれないと思う。

夫がいることがストレスに感じているという人も多いかもしれないけど

それは夫がいるから言える人のセリフであって

目には見えない、自分では気づきにくい、夫がいないことによって起きているであろうストレスが

私の身体に不調を起こす。

だから

そんなに長く働ける自信はない。

もうすぐ遺族年金が減る。

大学進学でお金はかかる。

車も乗りたいという。

もしかしたら下宿したいというかもしれない。

多分、今しれだけのことをしてやれるお金はある。

贅沢はさせられないけど

行きたい大学にはいかせてやりたいし

車の免許くらい取らせてやりたい。

さてそのあとだ。

年取って、体力なくなって、働けなくなって、収入なくなって、年金もらうにはまだまだあって、

年金もらう歳になったとしても、周りの人達よりはうんと少なくて、

その時私は惨めなおばあさんになるんだろうか・・・。

 


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