あなたは近くにいる

「行ってきます」といったまま「逝って」しまった夫への思いと、残された私と息子のこれからをつづります。

未亡人の仕事

2018-02-21 08:30:19 | 仕事

仕事なんかする気なかった。

出産後どっぷりぬるま湯に浸かって主婦だった私が

社会に出られるわけないと思った。

夫が突然死んでしまったのだ。それも自殺だ。働くエネルギーなんてどこにもない。

生きてるだけで許して欲しい。これ以上私になにかしろって言わないで欲しい。

そう思っていた。

引越しするまでは・・・。

夫が亡くなって会社の借り上げマンションに住んでいた私と息子は

そのマンションを出なくてはいけなくなった。

引越しを終えて、しばらくは新しい場所での生活をのんびりと丁寧に過ごしてみるのもいいかなと思った。

でも

時間が過ぎなかった。

1日が長かった。

誰とも話さない日が続いた。

あぁ・・・このままでは私も病んでしまうかも・・・と思った。

その頃はこのブログも一生懸命書いていたかもしれない。

引越しして1ヶ月後くらいから仕事を探し始め

またその1ヶ月後くらいから働き始めた。

緊張感や気遣いや時間の使い方で疲れたけど

仕事と生活に追われながら日々が過ぎていくほうが

今となっては良かったと思っている。

仕事を始めるときに

「夫は去年なくなりました」と伝えると

「あら、お若いのに、大変ね」と返ってきた。

多分、離別でシングルで働いてる人に対する対応と

そんなに変わらなかったように思う。

でもその時

「夫は去年自殺しました」と伝えていたら

多分反応は違っただろうな・・・。

今、夫が亡くなって6年が経とうとして、

息子も私の手を離れて、このまま仕事を続けることがどこまで必要になってくるかわからないけど

今は仕事をしなくなった時の自分の方が心配だと思う。

カルチャーセンターやエステに通うほどの経済的な余裕もないし、

毎日一人で過ごすのも精神的に良くないだろうし、

体力的にはきついなぁと思うときもあるけど

まだ仕事はやめられない。

働くなんて無理~と思っていた私だけど

仕事が無くなったら私、無理かも~と今は思う、

 


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