あなたは近くにいる

「行ってきます」といったまま「逝って」しまった夫への思いと、残された私と息子のこれからをつづります。

未亡人の身体

2018-02-23 09:00:38 | 身体

夫が亡くなってから、

多分1年で10キロくらい太った。

周りは私がげっそりしてしまうんではないかと心配したけど

もしいま夫が私を見てもわからないのではないかと思うくらい

まん丸になった。

ヤケ食いしたわけではない。

過食になったわけでもない。

それまでヌクヌクと専業主婦だった私は

そんなにエネルギーを使うこともないから

かなり小食だった。

平日の昼なんかは一人だし、

ほとんど食べずに過ごしたりしていた。

でも

夫が突然死んでしまって、手続きとかいっぱいあって、

知らなかったことも多すぎて、一生懸命になんとかしようとしていて、

仕事もするようになって

なんだかすごく疲れるようになって、

しっかり食事をするようになった。

そして成長期の息子と2人暮らしになって、

パパがいたときは「2人で行っておいで~」と私はお留守番してた

ファーストフードや食べ放題も一緒に行くようになって、

私の身体はたくましくなっていった。

私が今まで食べなかったものを一緒に食べるようになって息子は嬉しそうだったので

まぁいいやと思っていた。

お金の心配があったけど

服も入らなくなってしまったから

クローゼット総入れ替えっていうくらい買い直した。

誰かに痩せたほうがいいんじゃないの?と言われることもなかった。

たくさん食べるようになって、周りには「元気そうね」と言われたけど

とても疲れていた。

睡眠もしっかり取れていたと思う。

でも

とても疲れていた。

私、何を無理してる?何を頑張りすぎている?

何を我慢してる?

きっと

自分のコントロールというか・・・・

外に出て誰かに会ったりしているときは

無理しているつもりはなく、夫がいた時と同じように笑ったりもするし、

気持ちも上がっていた。

でも、

ふと一人になった時や、夜夫が帰ってこない毎日の現実に

気持ちが落ちる。

その気持ちの上がったり下がったりの振れ幅の大きさに自分がついていけなくて

疲れた。

この年齢で不調を訴えると

まず間違いなく更年期を疑われる。

私の事情を知っている人は

私が鬱状態なのかもと疑う。

更年期は否定しないけど、鬱ではないと自分では思っている。

「亭主元気で留守がいい!」なんてCMが話題になったこともあるけど、

夫の仕事の時間帯や食べ物の好みや休日の仕事に振り回されることがなくなった点では

ストレスは減ったかもしれない。

でも

とても疲れている。

いつも疲れている。

年齢のせいだけではないと思う。

この疲れは

きっと

シングルマザーだから、だけではないと思う。

夫に自死されて、それでも生きていかなくてはならなくて

(別に今死にたいとは全く思ってし、生きづらさも感じていないけど)

とにかくいつも疲れている。

 

 

 


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