これが日本男児の正しき姿である。
このアルバムの約1時間の中、
ときに肩を聳やかして虚無笑い、ときに絶望号泣し、そしてまた憤激し、とあらゆる感情を叫び散らしてきた男が、最後にみせる、悲壮な決意。(「今日も高き太陽が我等を照らす~熱き血潮燃えていた」「見ろよ暮らす世世の姿 思え曙光の時を!!」)
私は、この決意表明の後の、まさに<断末魔の叫び>と称して憚らない、「凄絶なる絶叫」。
この、哀しみなのか、怒りなのか、はたまた「俺たちの明日=がんばろうぜ」のような励ましなのか、判然としない、
ある種、繊細さを孕んだ狂気の咆哮に、
かつての三島由紀夫の割腹自決を想いだし、涙を流していた。
この感動は、この「暗黒期」のエレカシでしか味わえない。長年のファンにのみ許された境地である。