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ラブ&ピース

2015-06-30 | 劇場映画れびゅー
三池崇史監督並みに製作スピードが上がってきた園子温監督の『ラブ&ピース』を観てきました。
★★★★

人間劇のようでファンタジーであり、サクセスストーリーのようで転落劇のようでもあり、コメディーのようで悲劇でもある特撮映画という何でもかんでも盛り込んだ感。
怠惰でダメな主人公の他力本願な情熱が生み出す、荒唐無稽でなぜか感動も出来てしまう怪作で、こう言う実験的な映画をじゃんじゃん作り続ける園子温監督から益々目が離せない。

何をやっても自分色に染めてしまうのに、『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』では珍しく松尾スズキ監督色に染められていた西田敏行が、本作でもすっかり園子温監督色に染まって演じていたのが凄く興味深い。
西田敏行だけが基本的に一人芝居が続くやりたい放題な現場で、いつも以上に殆ど台本に書いてある通りに台詞を読んでいないように感じたけど、逆にそう言う演出なんでしょう。そこに凄く味があって心を感じられて良かった。
捨てられたおもちゃやペット達の動きや、声を当てている役者さんや声優さん達は、完全に西田敏行の演技に合わせて後で足してるよね。
エンドロールを見ていると、声のキャスティングも園子温組やらで固められていて凄く贅沢。

長谷川博己の芸の幅の広さ有ってこそな映画なのも事実。



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