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ホビット 思いがけない冒険 3D

2012-12-19 | 劇場映画れびゅー
作られる作られると言われながら、なかなか監督が決まらず9年も経過。
すったもんだの末、結局前シリーズのピーター・ジャクソン監督がメガホンを取ってくれて、結果嬉しい『ホビット 思いがけない冒険』をIMAX3Dで観てきました。
★★★★

ピーター・ジャクソン監督に落ち着いてほんと良かった。
中つ国の世界が前シリーズのまま、作風が変わること無く帰って来ました。
壮大な自然を背景に、フロド一行が60年後に旅したようにビルボとガンダルフ、そしてドワーフ達の一行が進みます。

この9年の間に、ピーター・ジャクソンは『ロード・オブ・ザ・リング』しか面白い映画が撮れない監督と不名誉なレッテルも貼られた感が有るけれど(個人的な話)、それで全然良いw

物語は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前日談で、フロド・バギンズの養父であり前作にも登場した“一つの指輪”をホビット庄に持ち込んだ人物ビルボ・バギンズが60年前にした冒険を描いている。

フロドが“一つの指輪”を捨てに行く旅に出かける少し前、ビルボがこの物語を思い返して本にしたため始めるところから始まるので、まだ“指輪”の魔力に侵される前の無垢な頃のフロドと老ビルボが冒頭でゲスト出演します。
急に中つ国、ホビット庄に帰ってきたかのような気持ちにさせられ感無量。

そこから時間を巻き戻して60年前が描かれるのですが、前作で登場したスーパー長寿種族の方々がそのままの姿で登場する度にグッと来て、その辺りの懐かしさが本作の見所の一つとなっています。
観たこともない過去の映像を見て懐かしいと感じるのは、これまでにも様々なビギニングものが有った中で初めてな感覚。
しかも見た目そのまま変わってないのに。

特に灰色のガンダルフ(イアン・マッケラン)が今回は出番もオイシイところも多い多い。
ここが一番重要!

もう一人語らずにいられないのはゴラム。
9年経ったCG技術で描かれるゴラムの映像は100%生きて、しかもIMAX3Dで観ていたので目の前に居る感覚が半端なかった。
映像と言えば、9年も経ってるとあらゆるVFX場面でのレベルが最早違いすぎるので、前シリーズを観直したときの見劣り感が半端なさそう。

前シリーズでは60年後サウロンの影響下で闇に侵された世界を描いていましたが、今回は闇の片鱗が見え隠れする程度の美しい世界がベース。
オークもゴブリンもトロールも中つ国に住む好戦的な種族の一つとして存在し、言葉を話し、大きなコミュニティーを形成していて、フツーに純粋なファンタジーの世界観であるところも面白いです。

唯一の突っ込みどころは、主役のビジュアルが劣化したのに加えて旅のメンツがドワーフだらけで、前作のようにビジュアル担当を挟む余地が無かったせいか、一人だけ明らかにビジュアル担当のめっさ男前ドワーフが居る違和感。
レゴラスが登場するまでの繋ぎとは言え、あんなドワーフは無いよ…あ、イライジャ・ウッドもホビットにしては美形過ぎるかw

IMAX3D的には、迫力と美しさを堪能出来て素晴らしかったんだけど、欲を言うと大自然を映すパノラマ映像の場面で遠景に奥行きが感じられなかったのが勿体ない。


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クリエーター情報なし
ポニーキャニオン

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