アイアムアヒーロー

和製ゾンビ映画『アイアムアヒーロー』を観てきました。
★★★

ゾンビ映画が全く無理な私ですが、この映画の原作漫画は面白くて読んでいるので、ちょっと楽しみにして観てきました。

本作は、きっと原作のファンかどうかで受け止め方が全く変わる映画かもしれません。

大勢出演している役者やらタレント達が、本気でゾンビの演技をやってしまっている辺りは贅沢な映画です。

和製ゾンビものとしても、コミックスのゾンビ描写にかなり寄せていて、海外のゾンビとは一線を画した独特の仕上がり。

ただし、原作のボリュームを切り捨てまくっている割には、展開がのったりとしていて、「ここで終わり？」と感じさせてしまう辺りが残念。

ネタバレ
かなり端折っているものの、殺戮シーンに関してはスプラッター好きにたっぷり観せたかったのか、元々ここに重きを置きたかったのか、原作の物語の奇妙さを実写で楽しみたかった者からすれば、全て無駄に長過ぎて端折った甲斐を台無しにしている。
撮り方とか、編集で同じスケールのものをもっとコンパクトに出来ていれば、端折らなければ良かった要素を盛り込むか、もっと先の方まで描く事が出来て秀作に仕上がったはずなのに勿体無い。

ひろみの心の中の描写が割愛されてしまっているところもイマイチ。
まだ続いている原作漫画でも結構重要なファクターだったこの部分が無いせいで、ここで終わらせてしまってはいけない映画なのに余韻が感じられず、完結していないのに、ここで終わらせても良い作りになってしまっている。

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