秋の終わりに体調不良で受診をして、検査を重ねたところ、悪性腫瘍の可能性が高いと説明を受けました。それから最終検査の結果が出るまで10日間待ちました。結果、良性で様子観察。厳しい告知を覚悟していたので、力が抜けました。
検査の結果を待つ間は、川底の石になったような気持ちでいました。いろんなことを想い考えました。当たり前のことが奇跡のように思えました。日常の暮らしがいとおしく、些細なことに心を動かされる日々でした。自分のあり方を考えながら、いつもどおり、普段どおりの生活をしていたいと願いました。何か特別なことをするのであれば、会いたい人に会いに行こうと思いました。
いま、時間をいただいたような気持ちでいます。時間をいただいたと、しめやかにそう思うのです。
フォトは冬の海。