あなたになら言える秘密のこと

　映画を観てこれほど胸が苦しく辛くなったことはありません。
　感情を持たないかのように誰とも付き合わず孤独に暮らし、黙々と工場で働くハンナ（サラ・ポーリー）。その真面目過ぎる働き振りを上司からとがめられて、強制的に１ヶ月の休暇を取らされることになります。思いがけず海に浮かぶ油田掘削所で看護師として働くことになります。事故で大怪我をして一時的に視力を失った男・ジョゼフ（ティム・ロビンス）の看護をすることが仕事です。陽気なコックをはじめ風変わりな男たちと生活するうちに、ハンナに笑顔が戻ってきます。心に傷を負った二人は、お互いの過去を告白します。
　ハンナの告白を聞いたとき、あまりにも残酷でとても辛くなりました。そして彼女の名前の意味を知った時、彼女の背負ったものの重さをしりました。生き延びたことを恥じ、苦しみながら生きるハンナに、一体どんな言葉をかけられるのでしょう。辛い過去を背負ったものはどう生きていけばいいのでしょう。
　「クロアチア」という言葉を聞いても、すぐには「クロアチア紛争」を思い出せませんでした。いまでもたくさんのハンナがいるのに。傷ついた人々が希望を見出して生きていけたら、苦しんだ分、幸せになってくれたら、と願わずにはいられません。

鎌倉しふぉん

　「鎌倉しふぉん」のシフォンケーキです。お店は鎌倉駅近く、若宮大路の市場の中にあって、「市場の中ケーキ屋さん」として、親しまれています。旬の新鮮な野菜が並ぶ中に、小さく構えたお店もまた素敵です。シフォンケーキ・プレーンを１ホールいただきました。ふっくらしっかりふくらんだシフォンケーキは、何も添えないで、そのまま紅茶や珈琲と一緒にいただくのがいいと思います。ふわふわのケーキは、やさしさがいっぱいです。

蒙古タンメン・中本

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　
　「蒙古タンメン中本」本店に行きました。辛いラーメン好きの方から圧倒的な支持を得る有名店です。メニューは、辛さが０～５段階で表示されています。辛いものが好きというFさんは辛さ表示が３の「蒙古タンメン」、辛いのが結構好きな方というIさんは辛さ表示が２の「味噌タンメン」、それほど辛いものが得意ではない私は辛さ表示０の「タンメン」をいただきました。せっかくだからと、Iさんにスープを少しいただいたところ、辛い！でも美味しい！でも辛い!・・・。旨みがあって美味しいスープです。ただ、辛いものが苦手な人にはタンメンをお勧めします。あっさりスープとたっぷり野菜、弾力のある麺が美味しいです。透明のスープは少し塩味が効いていますが、それが野菜をより美味しくしています。体に優しいラーメンです。フォトは、左上が「蒙古タンメン」、右下が「タンメン」です。みなさん、汗をかきながら、目を潤ませながら、美味しそうに赤いタンメンを食べていました。

サン・ジャックへの道

　仲の悪い兄、姉、弟の３人が母親の残した遺産の相続条件として、３人でフランスからスペインの西端にあるキリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ（フランス名サン・ジャック）まで、１５００キロの巡礼路を歩くことが条件であることが告げられます。相続する為に、お金持ちだがストレスから薬漬けの兄ピエール（アルチュス・ドゥ・パンゲルン）、威圧的な高校教師の姉クララ（ミュリエル・ロバン）、アルコール依存でお金も仕事もない弟クロード（ジャン＝ピエール・ダルッサン）の３人は、６人の同行者とともに旅立ちます。ツアーの同行者は、ガイドのギイ、山歩きと勘違いして参加した女の子エルザとカミーユ、アラブ系移民の少年サイッド、従兄弟サイッドにだまされ、二人分の旅費を母親から出してもらったラムジィ、物静かな女性マチルド。さまざまな思いを胸に巡礼路を歩き始めます。
　青い空と緑の大地、古いお城のある丘陵地帯、湖畔を見下ろす小高い丘、美しい景色が続きます。兄弟がけんかする場面など、思わず笑ってしまう場面がいくつもあります。長い時間、不便を感じながらも共に歩くということは意味があることなんだと思います。彼らの心はお互いに触れ合う中で、次第に開放されていきます。ピエールは薬がなくても生きていけることを知り、クララは少年に読み書きを教えながら優しい心を取り戻していきます。少しずつ変わっていく彼らに、生きていくのに本当に必要なものはそう多くないのだと思いました。美しい心の人たちに触れた気がしました。こんなにも素敵な映画を作ってくれた人たちに感謝します。

ぱんぷきん・よこすか海軍カレーパン

　京急汐入駅近くにあるベーカリー「ぱんぷきん」の「よこすか海軍カレーパン」は、横須賀の名物「海軍カレー」がたっぷり詰まったカレーパンです。外側はカリカリッとしています。カレーはやや甘口で、中に入っている福神漬けの甘さと食感がいいです。真ん中にクルミののったひらたいパンは「どぶ板あんぱん」で、あんことクリームチーズのパン。甘さ控えめのあんことクリームチーズ、表面が少し硬めで薄いパン生地との相性がいいです。表面に緑色の豆の入ったパンは、あんことカマンベールチーズのパン。豆の甘さと、あんこ、カマンベールチーズが妙に合って、ちょっと風変わりだけど美味しいパンです。
　初めて出来立ての「よこすか海軍カレーパン」を食べた時とっても美味しくて、その感動振りを見た友人が時々お土産にしてくれています。いつも朝早くに買って、満員電車の中を、ふかふかのパンを守るように持ってきてくれて、本当にその気持ちが申し訳ないほど嬉しいです。私にとっては、美味しさと優しさと懐かしさを感じるパンです。

Paul Stuart

　ポールスチュアートのワンピースです。一目で気に入って、試着して、ちょっと私には派手かなぁと思いながら買ったのが先月。連日の寒さもあって、先日初めて着て出かけました。やっぱりポールスチュアートはいいと思いました。襟や袖のデザインがいいです。抑え目のフリルと胸の開き具合もエレガントです。そしてスカートの裾が少し透けて、歩いた時にふんわり揺れて足元が優雅に見えるので好きです。

ＳＯＬＡＲＩＳ 信濃リースリング2005

　「ソラリス　信濃リースリング2005」白ワインです。
　店員さんに好みのワインを伝えたところ、「すっきりした甘さで、フルーティ。女性に好まれるワインです。」そんなふうにこのワインを勧めてくれました。最初口にしたとき、ちょっと甘すぎたかなと思ったのですが、すっきりとした甘さで、口に残らないのです。爽やかな酸味が残ります。マスカットや柑橘系の甘酸っぱいフレッシュな香りもいいです。信濃リースリングは交配品種（シャルドネ種×リースリング種）で、果汁の一部を発酵させずに冷凍保存しておき、壜詰前にワインとブレンドする「ジュース・リザーブ法」で作ったワインです。とってもフルーティできれいなワインです。720ml、2200円くらいでした。

東京国際キルトフェスティバル

　東京ドームで開催中の「東京国際キルトフェスティバル －布と針と糸の祭典２００８－」を観てきました。キルトの無限の可能性を感じるくらい、すばらしい作品がたくさん展示されていました。小さな一切れの布から始めて、一針一針縫って作ったんだなぁと、本当にすごいと思いました。それぞれの想いが込められた作品は、個性的ですばらしいです。国内外からの力作が集まる「日本キルト大賞」は甲乙付けがたい力作ぞろいでした。このイベントは大変人気で混雑すると聞いていたので３時半ごろ入場しました。比較的ゆったり観ることができました。上のフォトは、日本キルト大賞「のはら５丁目３番地」関田 陽子さんの作品の一部です。下のフォトは「トラディショナルキルト部門・２位、「楽園」与儀 恵子の作品の一部です。その下のフォトは、宮内恵子さん作「トレリスのつるばら」。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

HERMES・UN JARDIN SUR LE NIL

　エルメスの香水「ナイルの庭」です。再生と豊饒のシンボルである大河ナイルをたたえて作った香水だといいます。トップノートは、グリーンマンゴー、ロータスフラワー。ミドルノートは、イグサ、シカモアウッド。ラストノートは、インセンス、シクラメンウッド。爽やかでありながら、深みのある上質な香りです。グリーンマンゴー、ロータスのフルーティな香りから、グリーン、ウッディな香りに変わっていきます。芳醇で上品な、すばらしい香水です。

今日のお弁当

　今日のお弁当の献立は、めかじきのソテーと、筑前煮、青椒肉絲、もやしのナムル。市販の昆布の佃煮、筍の醤油漬けです。めかじきのソテー以外の料理は、夕べのうちに作っておいたので、今朝は楽チンでした。
　外は雪です。ふんわりふんわりと降っています。いつものカフェオレが、すごくおいしく感じます。