ブラジル、アフリカ


(前のエントリーの続き)

 それで、先月の最後の日に日経紙面のちょっと上を見ると元野村証券会長の田淵節也氏の「私の履歴書」が載ってまして、最終回の最後のところにこんなことを書いておられました。

「それは確かブラジルの港町サントスの海岸で見た光景だったと思う。沈む夕日を背に、奴隷の子孫の黒人が跪き、先祖の故郷アフリカに向かってお祈りする姿に、ただ、感動した。理屈でなく、見る人の魂を揺さぶる一幅の絵か写真のように心に焼き付いて離れない光景だ。」

 既に引退された方はこれでいいかもしれませんけど、これからの日本の人はこういう光景に理屈抜きで感動しているだけではいけないと思いますよ。感動したら、そのあとはその思想的背景について勉強しておかねばなりません。だって思想的背景というものがあるはずですから(わたしも勉強不足で、この黒人の人がどういう思想的バックグラウンドかはよくわかりません。もちろんこのエントリーで触れたラスタファリアニズムは、アフリカ回帰思想です)。

 そしてブラジルというのは21世紀を担う大国なのです。その国民の持つ真摯な気持ちを知らずにいていいわけがないのですよ。

 ということで、わたしが言う「横広がり型の教養」の普及のために、野村証券が援助とかしてくれないかしら・・・ f(^_^;)




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