日本人はフランス語を誤解している!・・・と思うけどなあ・・・
フランス語系人のBO-YA-KI
フランス語の中の外来語
アルジェの事件で心が重苦しくなっちゃいました。ちょっと気分を変えましょう!
前の前のエントリーのコメントで Quezacさんが kamikaze という言葉を出されたので・・・
これも前から思ってるんですが、フランス人が外国語嫌いとかいうのはもうそろそろ神話化していて、別にことさら外国語(とくに英語)が嫌いなんて人はほんとに少ないように思うんですが(英語ができるのに使わない、なんて人はいないと思います。もし今でも、よその国よりもフランスで英語が通じにくい、ということが本当にあるなら、ふつうの日本の人には想像がつきにくい原因があるように思いますよ。これ、近いうちに書いてみます)、ただなんかいかがわしいもの、好ましくないものにことさら外来語、特に英語を使う癖はあるみたいに思うんです。その辺に彼らの意識せざる気持ちが衣の陰からのぞいている感じがするんですが、いかがなもんでしょう?
たとえば
pick-pocket すり
kidnapping 誘拐
sex-shop やらしいビデオとか売ってるところ
squatter 不法占拠者
とかね。
トイレのことを
WC
として「ヴェーセー」なんて変な発音するのは、婉曲語法の一種でしょうか。日本語でも「ベンジョ」と言うのははばかられるので「トイレ」とか「手洗い」とか言って、掲示には「化粧室」としたりするのと同じで。
また「クーデター」は立派なフランス語 (coup d'Etat)なのに、フランス語ではわざわざドイツ語をつかって
putsch
って言ってますね(英語ではこれ、長いから「クー」って言ってるのを聞きます)。
日本語では kamikaze (自爆攻撃者)のほかに
tsunami
なんてのもめでたくフランス語入りしたみたいです。 (^_^;)
いかにも「そないなややこしいもんはフランスのもんとちゃう」と言いたげな感じやなあ(なんでここだけ思わず関西弁になるのやろ?)。
(^_^;)
前の前のエントリーのコメントで Quezacさんが kamikaze という言葉を出されたので・・・
これも前から思ってるんですが、フランス人が外国語嫌いとかいうのはもうそろそろ神話化していて、別にことさら外国語(とくに英語)が嫌いなんて人はほんとに少ないように思うんですが(英語ができるのに使わない、なんて人はいないと思います。もし今でも、よその国よりもフランスで英語が通じにくい、ということが本当にあるなら、ふつうの日本の人には想像がつきにくい原因があるように思いますよ。これ、近いうちに書いてみます)、ただなんかいかがわしいもの、好ましくないものにことさら外来語、特に英語を使う癖はあるみたいに思うんです。その辺に彼らの意識せざる気持ちが衣の陰からのぞいている感じがするんですが、いかがなもんでしょう?
たとえば
pick-pocket すり
kidnapping 誘拐
sex-shop やらしいビデオとか売ってるところ
squatter 不法占拠者
とかね。
トイレのことを
WC
として「ヴェーセー」なんて変な発音するのは、婉曲語法の一種でしょうか。日本語でも「ベンジョ」と言うのははばかられるので「トイレ」とか「手洗い」とか言って、掲示には「化粧室」としたりするのと同じで。
また「クーデター」は立派なフランス語 (coup d'Etat)なのに、フランス語ではわざわざドイツ語をつかって
putsch
って言ってますね(英語ではこれ、長いから「クー」って言ってるのを聞きます)。
日本語では kamikaze (自爆攻撃者)のほかに
tsunami
なんてのもめでたくフランス語入りしたみたいです。 (^_^;)
いかにも「そないなややこしいもんはフランスのもんとちゃう」と言いたげな感じやなあ(なんでここだけ思わず関西弁になるのやろ?)。
(^_^;)
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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tatamiser(タタミゼ)
という言葉もあると先生から聞いたんですが、ほんとでしょうかね?
日本化する、みたいな意味で使うんですって。
それ以降、聞いたことないんですが…。
タイトルの"Soyons Zen"はご存知かもしれませんが、10年ほど前流行った、Zazieの曲のタイトル。(アルバムのタイトルも"ZEN")一般のフランス人がこの言葉を認識するきっかけになったのではないでしょうか。
Mauvaismouvementさん、こんにちは。 (^_^)y
tatamiser という言葉ができている、という話は日本でときどき聞きますね。でも考えてみたらフランス人が実際に使っているのをみたことがありません。辞書サイト:
http://www.lexilogos.com/francais_langue_dictionnaires.htm
でみてみましたが、どの辞書にも見当たらないです。
ある時期、ある特定のグループではやった言葉なのかもしれません。
Quezac さん
zen はいいイメージの言葉ですね。でも正確にはフランス人達はどういうことを zen と理解してるんでしょうね?
映画「TAXI2」で警察署長が「ゼン作戦」Operation ZEN なる要人護衛プラン(だったっけ?)実施を宣言するシーンがあって大笑いした覚えがあります。 (^_^)
イーメイレ(e-mailer)っていうのをよく聞きます。メールした?メールしてね!みたいなときに使われますけど、こんなの絶対、辞書には載らない、認められない外来語なんでしょうね。クリエル、でしたっけ、電子メールのフランス語。動詞形はないんですか?
Tatamiser は「日本文化を理解し、慣れ親しんでいる」という比喩的意味の言葉だと思います。実際の畳については使わないのでは。
電子メールは "mel" (e にアクサングラーヴ)というのが一応あるんですけど、あんまり使われないですね。
だいいち英語の mail と発音同じで、形もフランス語として格好が悪いから、わたしは嫌いです。
てなことをフランス人にしたら、いやこれは本来のフランス語から造語したのだ、なんちゃらかんちゃらと説明されたのですが、忘れてしまいました。 (^_^;)
動詞形は、正式なのはないですね。
クリエル courriel はたしかカナダで出来た語だったと思います。
あら恥ずかしい。そうでしたか。
Tatamiserを検索しても、フレンチレストラン情報ばかりヒットします(^^;)。tatamisationもみつけたけど、いずれも日本語のサイト。
コーチング用語に「ラポールを築く」というのがあるそうです。信頼関係を築くことを意味するんですって。元の言葉は仏語のrapportですって。「これであなたと私の間にはラポールが築かれました」とかいうんですって。
仏語の中の外来語よりも、日本語の中の外来語のほうが、はるかに節操なく見えるのは、私だけでしょうか。
節操、というとちょっとたしかに日本語はなんでもありみたいなところがありますね。なんか外来語を使うところで一種の「夢」が入っているような。「ラポール」なんて、そういう感じですね。
でも仏製英語の意味のずれ方も興味深いですよ。
たとえば timing。これはフランス語では「時間割設定、スケジュール」という意味で、いわゆる「タイミング」ではないです(本来の日本語には「タイミング」にあたる言葉はないですよね。フランス語でも「タイミングをはかる」というのは choisir le moment くらいしか言い方がないと思います)。
「ミーティング」という日本語なら会議室みたいなところでやる小集会を連想しますけど、meeting というフランス語は、党大会みたいな大規模な集会ですね。
こういう意味がどうやって定着したか、調べられたら面白いでしょうね・・・
「ゆすり、たかり」の意味で使われるracketは米語ですね。
最近、フランスでは自動車の速度違反取り締まりがやたら厳しくなって罰金、免停が急増、「国家によって組織されたracketだ」という声が出ている、という話がLe Monde、2011年5月28日の記事に出てました。