rai infos/ライ・ニュース 068

LAYALI : ENFANT DE LA TRISTESSE DE CHEB MAMI

 マミ事件のその後について何もお伝えしていませんが、これはわたしが隠しているからではなくて、本当に確実な情報がないのです。彼は、釈放されてないのでしたら、まだ留置場にいるはずです(当たり前か)。

 ともかく発表されたマミの Layali 聞いてます(FNACから予約購入しましたが予定の10月30日から1日遅れただけで発送されています。フランスではもちろんもう店頭に並んでいます)。

 楽しく聞くための音楽としては申し分ない、素晴らしい出来です。
 綿密に作られていて、さすが完全主義者マミという感じ。エジプトという土俵に乗り込んで地元歌手に少しもひけをとっていないと思います(けどエジプト音楽の方のかたはどういうご感想でしょうか)。

 ただなんか、主役がマミじゃないみたいなんですね。

 デュオが多いせいもあるけど、アルジェリア方言の曲が4つ、他はエジプト方言であることが示すように、マミがエジプト音楽に自分を合わせようとしているからかもしれません。
 
 ときどきふっと昔の曲に似たフレーズと感じられるときもあります。これはある意味ではアルジェリアのファンへの目配せとも言えるのかもしれませんが・・・

 それになにより、今の彼の境遇を思うと、どうしても悲しい気持ちにさせられます。

 父の不幸の中に生まれた悲しみの子、という雰囲気をまとってしまったアルバムです。

[追記]アルジェリア方言の曲の数を訂正しました。 m(_ _)m 06.11.13.
 
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