日本では移民は

 なんだか2005年という年はひょっとしたら世界的にこのフランスの暴動事件で記憶されるのではないかという気がしてきました。
 日本での受け止め方としては、移民は受け入れたら厄介だという反応と、フランスは外国人を虐げているという義憤反応と、大きく二つがあるように感じます。
 前者の反応について、興味深い数字があります。世界人口ブレティン27の「高齢化による労働力不足を移民で補えるか 国連の専門家会議が検討」という項では、日本は1995年の生産年齢人口レベルを2050年でも保持できるためには毎年60万9000人の、「扶養人口指数」を維持するには毎年1006万4000人(!)の移民受け入れが必要という試算が報告されています(この報告は先日の Journee pedagogique で西山教行さんが指摘されたものです)。
 この数字は現状を前提に機械的に算出されたものですから、日本としてはよっぽど社会制度、構造を変えて行かないと行き詰まるという警笛ととらえるべきなのでしょう。たとえ移民に門戸を開くとしてもこの数字は明らかにどんな国でも実現不可能でしょうから。
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