中国語とアラビア語


 ネッダール先生の講演会(1月22日。於金沢大学角間キャンパス)

 これは意義深かったです。

 学生さんもたくさん来てくれました。
 英語の堪能な方なのであえてフランス語講演わたしの逐語訳というのでなく、英語で直接
学生さんに語りかけていただきました。

 出た人は「かなり分かった!」という印象を持ったようです。そう、案外分かるものですよ。
 講演者の方に「ぜひわかってもらいたい」という意思があるときは、特に。

 アルジェリアの言語状況を歴史的経緯から説き起こし、アラブ語を単独の国語にしようとする政策がどれほどの弊害をもたらしたか、しかし2000年以降、ブーテフリカ大統領のイニシアチブで多言語教育が推進されている状況を説得力をもって説明してくださいました。

 学生さんから(わたしのライのゼミ出てた子ですが)、現代世界のなかで英語以外の言語への学習モチベーションはかなり持ちにくいのではないかという質問が出ました。

 ネッダール先生がその質問に対してされたお答えの要点は、言語と文化の結びつきということだったと思います。言語を知ることはとりもなおさず文化を知ることであり、英語だけで当該の文化を知ることはできない、ということだと思います。
 講演の中では使用者の多い言語ということでとくに国連の公用語6つを重視しておられましたが、そこから先生が例にとったのは中国語とアラビア語でした。

 国連の公用語というと普通、英、仏、西、露、中、アラビアのように並べますが、この並べ方が既にミスリーディングかもしれません。最後の二つを取り上げると、たしかに言語学習と文化学習が結びついているのが実感をもって感じられるように思いますね。

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