想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

すみれちゃん

2008-04-30 17:55:05 | Weblog
※過去記事はコチラでよろしくお願いします!

 敷地内の小川を縁取るように、たくさん生えています。
それぞれに名があるはず、でも「すみれちゃん」と呼び
ちょっとづつ個性が違うので「アノ子」「アッチの子」と
言ったりします。



そんなある日、エイザンスミレ(比叡山のエイザンですね)
という名前を知ったわたくしは、すみれちゃんたちの観察に
いそしみました。


     エイザンスミレ

もともと山野草が好きで、手元に小さなハンドブックも
置いてあるのに、名を覚えようとしなかったのでした。

にわかに葉や鍔の形状などを注視して、図鑑と見比べる。
そんな数日を過ごし、雨が降り、なかなか咲かない桜を
見上げ、思ったのです。

名前は知らない。
知らないけれど、ずっと前からすみれちゃんが好き
でした。
ああ、今年もまた咲いたね、
ちょっと増えたね、花の数。
と思いながら森に造った小路を歩くだけでした。

森への闖入者は、私道の立て札を無視して
野草や山菜、さまざまなものを株ごと掘出して
持ち去ります。
彼らはそれを食べるのかな?売るのかな?
名前も食べ方も知っているモノシリなんでしょうなあ。

名という記号が人の手のうちで、形を変えて
いく、物識りがおしゃべりしたり書いたりして
どんどん広がっていくから。
それはあらゆるものに及んでいるな。

この森は、その価値観の外側にいたいと願って
切り開きました。
だから、やっぱり花の名知らずのままで
いいや、と。
決して根っからの飽き性だからというわけでは
ありません、決して(二度言えばアヤシイぞ)

でも誰か知ってたら、おせーてもらうのは
やぶさかではない。
ふ~~~~ん、ってしばらくは楽しみます。



これはマルコポーロという西洋人、いや黄色いバラで、
森の探検家ねずみ師のために植えたよ。

6/4追記:エイザンスミレとあるようですがアズマイチゲorキクザキイチゲのような気がします。
また、5/22の「すみれちゃん」(笑)ハルリンドウorコケリンドウorフデリンドウ
何れも春咲きリンドウ、生育場所が微妙に違うようですが、、。すみれちゃんではないようですよ
以上、猫舌さんにご指摘いただきました。

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