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らじかのよかん

ふっ急になんかわかんないんですけど↑

境内

2007年08月25日 | 身辺
神社の多い土地だから、
ガキも神社で遊ぶ。

境内にはイチョウの木が植わっている。

ある日一本の木を見ていた。
幹の上のほう、ちょうど二階の窓くらいの高さに、
なにかが付いている、気がする。

子供の手を広げたより少し大きいか。
かなり古いものらしく、
全体に風化していて、色も幹にそっくりだ。

それは、明らかに人為的に取り付けられたものであり、
中央部には なにか を打ち付けている、太い釘の頭が見える。


恐ろしさに腰が抜けた。

藁人形 である。


数人の仲間を呼んだ。
いぶかしげに集まってきた連中も、正体に気づいた。
みなへっぴり腰で人形を指差し、口をぱくぱくさせている。


その高さから、
大人が 「はしご」 をかけて打ち込んだに相違なく、
その古さから、
少なく見積もって数年、あるいは十年以上たっているかもしれん。

本気の 藁人形 なのだ。


後ずさりして逃げかえった。


翌日の放課後、
クラスの大勢と見に行った。

人形はなかった。

ほかのイチョウの木も探したが、ない。
はずした痕跡もない。

あるいは位置が高いから、あとが見えなかっただけなのかもしれない。
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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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コワス (Unknown)
2007-08-25 14:53:57
俺なんかの五寸釘使用法といえば、角材に2本打って鉄人のリモコンだ。

うーん平和利用
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