計算気象予報士の「こんなの解けるかーっ!?」

気象変化に翻弄される各産業の隙間の難問?に挑み続ける計算気象予報士の日々を綴ります・・・。

SIMPLE法とコーチング

2012年06月02日 | 気象情報の現場から
 学会発表が終わって早1週間・・・。

 今日は地域の大学の公開講座の一環で開講された「コーチングスキル」の研修に参加しました。英会話の次は、ビジネススキル(ヒューマンスキル)の向上を目指してコーチングの研修を受講することにしました。会場までは電車で片道1時間程度なので、電車の中でのんびりと専門書を読んでいました。

『流れの数値計算と可視化 第3版 SIMPLE法とMAC法による熱流体解析 / 平野 博之・著 / 丸善』


 圧力解法には陽解法(Explicit)に基づくMAC(Marker And Cell)法の流れと(半)陰解法(Semi-Implicit)に基づくSIMPLE(Semi-Implicit Method for Pressure Linked Equations)法があります。現在はMAC法を使用しておりますが、SIMPLE法についても勉強したいと思っていました。

 現状でも、それなりに動く数値モデルを既に構築しているわけですが、今後、様々な数値モデルとの連結(ネスティング)を考えていくと、様々なモデルで使用されている多種多様な計算スキームについて理解を深めておく必要があります。

 私がまだ「週末の気象アナリスト」だった時代・・・平日は半導体の設計エンジニアとして業務に従事する傍ら、休日は社員寮の自室で数値シミュレーションの研究やプログラミング、局地気象データの分析、そして(本業だった)半導体設計の勉強に明け暮れていました。

 当時は東京都内の在住・在勤だったので、公共交通機関はとても充実していました。遠くに出かける際には、必ずカバンの中に気象の専門資料をしっかり忍ばせて、JR中央線や武蔵野線、山手線そして西武線に揺られながら、これらの書類を読破していきました。日曜日の朝には近くの図書館(萩山)に通って、気象力学の理論を勉強していた時期もありました。

 ・・・とは言え技術的には、熱流体解析はもちろん重回帰分析もままならず・・・独学でやっとの思いでζ‐ψ法やポテンシャル流れ解析をマスターしていたレベルです。そんな状態では乱流モデルを取り扱うなんぞ、夢のまた夢・・・

 それが(幾多の人生の激変もありますが)、乱流数値シミュレーションを実現し、スカラー移流を搭載して、そこからさらに(擬似的かつ簡易モデルとは言え)雲域の形成を解析する段階にまで至るとは・・・当時はそんな発想さえなかったことでしょう。また、点在する観測地点のデータから面的な分布を計算する手法の考案も、なかなか上手くいかなかったのですが、工学的手法と高校数学のコラボレーションで実現できたのも偶然のミラクルです。

 次の段階としては、この雲域から少しずつスカラーを落下させて降水量の分布に結び付ける事になろうかと思います(これもまた空を掴むような課題だなあ・・・)。そして計算スキームの高度化も図り、様々な数値計算スキームについての知識を広げ、理解を深めていきたいですね。

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学会発表に行ってきました。

2012年05月28日 | 気象情報の現場から
 この週末、26日(土)〜27日(日)はつくば市で開催された日本気象学会2012年度春季大会に参加してきました。今回もまたポスターセッションでエントリーしましたが、これまでとは異なり2件の発表を行いました。


 1日目の朝。出発駅のホーム、これから新幹線に乗る所です。新幹線に乗るのは、何年ぶりの事でしょうか・・・(爆)。


 新幹線から山手線を経由して、秋葉原駅でつくばエクスプレスに乗り換えて・・・つくば駅に到着しました。


 つくば駅からしばらく歩いて・・・いよいよ会場となるつくば国際会議場に辿り着きました。


 到着して受付で手続きをした後、そのままポスターセッション会場に赴いて、ポスターを掲示しました。ポスターセッションの開始は11時30分ですが、この時10時45分頃でした・・・。

 1日目の発表内容は「熱流体力学に基づく局地風の独自モデルに、水蒸気に見立てたスカラーの移流と凝結判定を加えることで、雲域の形成を再現する」というものでした。セッションの間、とても実のある意見交換が出来、今後のさらなる発展のヒントを得ることが出来ました。

 ポスターセッションの予定時間は11:30〜12:30の1時間ですが、そのあとは昼休憩ということもあり、実際は11:30〜13:30の2時間に渡って延々と続きました。ポスター会場は1日当り62件の発表が展示されており、その他に(目算でも)150名を超える参加者が入り乱れての大賑わいとなりました。

 漸く、ポスター発表も終わり・・・いつもだったらこれで解放感に浸って、残りの日程は「楽しい楽しい観光旅行」?・・・の筈でしたが、翌日の発表に控えて早々と宿泊先へと向かうのでありました。



 ホテルの部屋の窓からの風景。

 ホテルに到着して荷物を置くと、近く(でもなかったけど)すき家にて遅すぎるランチ(時計では16時半過ぎ!、もはやディナーも兼ねる)。その後、コンビニで買い物をしてホテルに戻り、1日目の報告の作成と2日目の発表の用意・・・さすがに疲れもあって早々に就寝。



 2日目、清々しい朝を迎えました。

 いつものパターンであれば、のんびり気ままな旅を楽しむ所ですが・・・


 再び、ポスターを掲示しました。

 2日目の発表内容は「点在する観測地点において観測されたデータから、全体的な(面的な=マップ状の)分布情報を得るための解析手法」でした。工科系なら見聞きした事がある手法高校数学にヒントを得て考案したものです。

 この日のポスターセッションも2時間以上続き・・・漸く、終わりました。私の学会発表の全日程が終了し、会社にも報告のメールを入れました


 帰る途中・・・つくばの街並み。つくば駅の周辺は緑が豊かですね・・・。

 再びつくばエクスプレスや山手線を経由して東京駅に戻ってきました。


 東京駅の新幹線ホームにて。高層ビルが立ち並んでいます。


 ボーッ・・・としてたら、新幹線Maxときがホームに入ってきました。今回は寄り道する時間も、気力も、体力も、そして費用も無く・・・しかし、充実した2日間だったと振り返りつつ・・・

 ・・・戻ってきました。


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半導体産業もまた激流の中に・・・

2012年05月27日 | 気になる記事
 学会でつくばに出張していた折、宿泊先でも無線LANが使用可能だったのでニュースを確認していたら・・・

ルネサス、1万2千人カットに積み増しへ 再建案(朝日新聞) - goo ニュース
ルネサス、山形・鶴岡工場売却の方針固める(読売新聞) - goo ニュース

 様々な記事の中で不採算部門とされている「システムLSI」というのは「SoC」や「ASIC」の事のようですね。そして主力の「マイコン」は基幹部門ということですね。

 私が設計エンジニアだったころは、SoCやASICは、これから何か新しいことが始まる、という機運が高まっていて、ある意味「華形」っぽいイメージがあったんですけどね・・・。

 半導体分野は変化のスピードがとてつもなく速いです。かつての同僚の皆様の事が気掛かりです・・・。


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学会発表まで1週間を切りました。

2012年05月20日 | 気象情報の現場から
 日本気象学会2012年度春季大会まで1週間を切りました。

 今回はポスターセッションにて2件の発表しますので、ポスター資料の作成や発表の準備もこれまでの2倍の量をこなさなくてはなりません。

 今回発表する2件は、以前から何らかの形で実現したいと試行錯誤してきましたが、新しい手法を試しては・・・失敗・・・結局、諦める・・・の繰り返しで、なかなか実現できずにいたものです(ホンの細やかな事ですが、長年の想いが実現したようなものです)。一つは数値モデルの更なるバージョンアップ、もう一つは数値データの解析手法に関するものです。

 残り僅かとなりましたが、しっかりと準備して、本番に臨みたいと思います。

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GWの終わりに、何という事だ・・・。

2012年05月06日 | 気象情報の現場から
「突然バリバリ」窓ガラス散乱 突風、街破壊 茨城(朝日新聞) - goo ニュース

 被害に遭われた皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。



 上空では偏西風の蛇行が激しく日本付近でトラフ位相(気圧の谷)となって北側からの強い寒気の南下を誘導している一方、下層では南から北に向かって暖かい空気が流れ込んだ結果、上空の寒気と下層の暖気との間の温度のコントラストが非常に強くなって、大気の不安定の度合いが大きくなりすぎて積乱雲が発達したのでしょう。

 お昼のアメダスの風を見ると、弱い西よりの風と強い南寄りの風が収束する様子も見られました。この結果、反時計回り(ζ>0)の渦が生じやすくなっていた所に積乱雲とのコラボレーションが実現・・・という構図も窺えます。

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回帰分析

2012年05月04日 | 気象情報の現場から
 Excelでデータを分析する時に・・・



 こうやってデータの範囲をドラッグして選択して・・・



 グラフで散布図を選択すると・・・



 散布図が自動作成。ここで、データの点をダブルクリックすると・・・



 メニュー画面が出てきました。ここで近似曲線の追加を選択して・・・



 数式R2値の表示にそれぞれチェックを入れると・・・何と、回帰分析が出来てしまいます。

 当たり前のことを言うな!と言われるかもしれません。でも、考えてみれば・・・Excelってスゴイですね。

 ここ最近は様々なデータの回帰分析(重回帰分析を含む)を繰り返しているので、このような操作も日常茶飯事当たり前になっているのですが、こんなに手軽に複雑な計算」ができるようになったのは大きな進歩だな・・・と今更のように感じています。

 私がまだ「週末の気象アナリスト」だった時代・・・まだWindowsMEのノートPCを使っていた頃、Excelにこんな機能がついているという事も・・・未だ知らなかったので、重回帰分析を行うためのアルゴリズムを自分で構築しようとしていました。

 気象要素(独立変量)とその影響で変動する数量(従属変量)の関係を定式化する重回帰分析は、当時の私にとっては夢のような数的処理でしたが、このテクニックをマスターするために色々な参考書を購入し、独学で基礎理論を追いかけていました。今では、その時に勉強した数学的な理論も、もう忘却の彼方ですが・・・(爆)。必要になったら、また勉強すれば良いのです。

 この当時は半導体のエンジニアだったので、休日となる週末の時間を利用しての研究でした。この統計解析と並行して流体解析の計算手法も勉強していましたが、この頃は渦度法(ζ‐ψ法)のよる流れの解析や、ラプラス方程式を解くだけの2次元ポテンシャル流れを中心にアプローチしていました。しかも、ExcelのVBAについてもあまり良くはわからず、プログラム環境はN88-BASIC for Windowsを使用していました。

 あの頃から考えると統計解析、特に重回帰分析をアッという間に何パターンも解析できてしまう・・・というのは色々な意味で進歩したな・・・とつくづく感じてしまいます。

 ・・・最近、何かと回帰分析を使う事が多かったので、ふと、そんなことを考えていました。

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そこどけ!そこどけ!高気圧! 低気圧のお通りだ!

2012年05月03日 | 気象情報の現場から
太平洋側で大雨続く=河川増水、高波に警戒―気象庁(時事通信) - goo ニュース

 前線を伴った低気圧が太平洋沿岸部を非常にゆっくりと進んだことに伴って、太平洋側の地域を中心に広い範囲で影響が出ているようです。



 低気圧の進行方向には、行く手を阻むかの如く 高気圧がドドーーンと構えております。このため、低気圧の進み方が遅いわけです・・・。上空の偏西風の蛇行も激しくなっているので、なかなかスムーズには流れてくれません。

 連休後半のレジャーは、 天気予報を確認の上で楽しむのが得策と言えるでしょう ・・・と言いつつ、私はずっと・・・仕事です。


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5月に入っちゃいましたね。

2012年05月01日 | 気象情報の現場から
 気が付いたら1か月近く更新が途絶えていました。それというのも、ネットワークの工事やら、データの分析やら、会社のホームページのリニューアルなどがあったからです。関係者の皆さんの大いなる協力と日々の奮闘の甲斐あって、会社の公式ホームページもようやくリニューアルに漕ぎ着けました

 当初はGW連休前に公開予定でしたが・・・GW連休中の公開になってしまいました。まあ、この程度なら誤差の範囲という事にしておきましょう。どっちみち、GW連休中は世間の多くの皆様は楽しい楽しいイベント盛り沢山?なので、たぶん、アクセスも少ないでしょうから(爆)。

 ・・・というわけで、「連休?はぁ?何それ?・・・んなもん、知らねーよ・・・」ってな感じで普通に出勤しています。公式ホームページのリニューアル公開でちょっと一息ついてはおりますが、今月は何かと忙しくなりそうです。しかも、26(土)〜27(日)は気象学会のポスターセッションに参戦です。こちらもそろそろ、発表準備も大詰めの段階です。

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今が寒気の底

2012年04月06日 | 気象情報の現場から

春なのに〜 寒空ですか〜♪
春なのに〜 雪が〜舞ってます〜♪
春なのに〜 春なのに〜 ため息まだ白い〜♪


 柏原芳恵さんの「春なのに」のメロディーに乗せて、皮肉を込めて口づさんでしまうこの天気・・・どうにかなりませんか?・・・って、私に言われてもね。さすがに、今回の温帯低気圧を「爆弾低気圧」ならしめたほどの強い寒気ですから、春なんてお構いなしに雪を降らせるわけですね。

 北からの寒気と南からの暖気がぶつかる際に両者の寒暖のコントラストが強まると巨大な温帯低気圧の渦が形成されていくわけですが、その寒暖の差が激しくなるにつれて、温帯低気圧もそれだけ強力なものになってしまう、というものです。その辺の理論は以下の記事などを参考にして下さい。

大気の大循環は、なぜ三細胞構造となるのか・・・
「温度風の関係」のイメージを描く・・・
傾圧不安定と偏西風波動、温帯低気圧の構造とライフサイクル

 さて、長期予報の資料によりますと、今が寒気の底でこれから次第に気温は上昇傾向のようですね・・・。本当の春らしい春の到来までには、もう少し時間がかかりそうです。桜の開花も平年よりは1週間近く遅れる傾向ですね(地域によっても異なりますが)。

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これは「エイプリル・ストーム」

2012年04月03日 | 気象情報の現場から
 一般に、4月後半から5月頃にかけて、日本海で低気圧が台風並みに発達して、各地で天気が大荒れになる嵐の事を「メイ・ストーム」と呼びます。しかし、この時期ではまだ「メイ(=5月)」と言うには早すぎます。2日遅れの「エイプリル・フール」にしては、激しすぎます。

 所用で外に出た所、そこは風速15メートルの世界。どこかの看板(プラスチック製)が吹き飛ばされ、コンクリートの地面に叩き付けられ、粉々に砕け散った後、さらに風で飛ばされてたような痕跡もちらほらと見られました。街中のゴミ箱の蓋らしきものが車道を転がっていたり、不可思議な物体が道路に散乱していました。

 日本海上で低気圧が急速に発達し、爆弾低気圧となっています。春の暖気が日本付近の主導権を握ろうとしていた矢先に、冬の寒気が復権を狙って攻勢に転じてきた所に、上空の気圧の谷がやってきて、温帯低気圧発達のフォーメーションも強化されたようですね。冬の寒気から春の暖気への政権交代も、なかなかスムーズには行かないようです。

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新年度スタート!! そして御報告??

2012年04月01日 | 気象情報の現場から
 2年分の想いを込めて、謹んで、新年のお慶びを申し上げます。

 3月、特に年度末は、旅立ちと別れの季節。未来への希望と別れの切なさ、達成感や満足感、感謝、感激など、色々な想いが入り混じり、センチメンタルになる季節・・・かも知れません。そんな感傷を振り切るかのように、卒業や異動で慌ただしい日々を送っていた方も少なくないのではないでしょうか。

 そんな気持ちもここで打ち止め。もう、涙を流すのは花粉が飛んでいる日だけにしましょう

 
 突然の御報告になりますが、本日4月1日付で5月から放送開始の新番組に協力する事になりました。5月放送開始なのに4月1日付、というのは幾らなんでも遅すぎないか?と思われるかもしれません。そもそも担当ディレクターの方からのオファーがあったのが3月半ばと言う段階でした。

 肝心のタイトルも未定で、現在候補に挙がっているのが「メテオでウィンド・アンサンブル」「ブラスでメテオ」等々・・・。このタイトル候補からも推察できるように、音楽と天気のコラボレーションのような内容ですね。色々とお話を伺っていると、ある番組の中の1つの天気予報コーナーのような位置づけのようです。それに音楽とは言っても「ウィンド・アンサンブル」に注目しているのが特徴的です。気象の世界では「風」の事ですが、音楽の世界では「吹奏楽」の意味があるそうです。そういえば、英会話の講師のネイティヴの言っていました。

 それにしてもわからないのが、なぜ私の所にこのようなオファーが来たのか。私はメディアに縁遠い気象予報士歴15年近く、しかもこれまでメディアへの出演の機会は無く、(奴等からは)むしろ素通りされてしまうような人間です。しかも、音楽活動なんぞ皆無。知識も経験も無く、譜面を読む事もままならない有様。むしろ、計算気象予報士としてのキャラクターは場違いのような気がします。

 このオファーを頂いて直ぐに、私は担当のディレクターさんとお会いしました。そして彼が見せてくれた書面に印刷してあったのは・・・なんと、このブログの2006年01月17日の記事でした。そして、ある部分に蛍光ペンではっきりとマーキングやアンダーラインがされていました。

───────────────【引用始め】──────────────

 私がもし、これから好きに音楽をやるとするならば・・・まず上手い下手は置いといて、それなりに「形」になれば、まずは演奏する側が「楽しくやれる」事を大事にしたい。初めて楽器に触れる人が、もしくはブランクのある人が、自分で楽器で音を奏でられる「感動」や「喜び」を大切にしたい。ある程度上達して、さらに本格的な演奏を目指すのであれば、そういったアマチュア楽団なりオーケストラに入れば良いと思いますし、辺りを見回すとやっぱり敷居が高い。

 それとは違う形で、もうちょっと「気軽に」音楽を楽しむ機会があっても良いのになあ・・・と思ったりもしています。市民の楽団というのは大抵の場合、楽器を何十年もやってるような人達が集まっているので、全くの初心者には敷居が高かったりするわけで・・・。まあ、これも全て私の中の「仮定」のお話ですから、気にしないで下さい。私の場合、仕事の以外の趣味的な(余暇・遊び)位置付けでモノを言ってます。
(アンダーラインはディレクターさんによるものを思い出して・・・)

───────────────【引用始め】──────────────

 この部分を指差して、彼はいきなり・・・

「ここです。私も同じ意見です。私も昔は一時期、ブラスを経験しました。色々あったので卒業と同時にそれっきりで、そのまま20年近くブランクもあるので、今からもう一度始めようと思っても、地域の団体に加入するのもままなりません(笑)。でも、自分には番組があります。この番組制作を通して、自分なりの新しい音楽との関わり方を実現したいと思っています。その際の基本的な考え方にフィットしたんですよ。」

 と熱く語り始めました。そこへ、女性アナウンサーの方がやってきました。この方はこのお天気コーナーの担当として出演予定との事。

「私はいつも●●さん(=この私)のブログやメールマガジンも読んでいるんです。日頃、何気なく見ている天気予報が、実はこんなにも難しくて大変な世界だったんだ・・・って事に本当に驚かされました。天気予報の緻密な予測計算の核心に迫る部分は、正直・・・難しすぎてついていけないんですが・・・(笑)これまでのブログ等を見ていると、英会話や塾の先生や色々な分野について勉強されているようで、これまでにないお天気コーナーが出来るような気がしています。それに、実は私も気象予報士試験に向けて勉強しているので・・・色々と教えてもらえると嬉しいです。」

 ディレクターの彼は続けて・・・

「私も彼女も偶然なんですが、●●さんの今はもう閉じられたホームページやメールマガジン、そしてブログ等を愛読してきた言わばファンのようなものです。お互いに職場で見ていて・・・、え?君もココのブログ見てるの??・・・みたいな話で盛り上がったんです。そこで、この番組の企画が持ち上がって、どうせならお天気コーナーにも全く新しい異質の人材を発掘して投入しよう!となった時に・・・●●さん、どうかな?、まずは会って、話を聞いてみたい!って話になったんですよ。」

 女性アナウンサーの彼女がさらに・・・

「失礼ながら●●さんはかつて、気象業界への就職しようをして、その夢に破れはしたけれど、それでも、自分なりにアマチュアの気象予報士としての方向性やアマチュアとして何ができるのかを模索し、ブログやメールマガジンを通じて自分の意見や研究について発信して、今では気象会社のテクノロジーを担う人になってしまっているわけですよね!」そのエネルギーやバイタリティをちょっとだけでも、私達の方に振り向けて頂けないかと・・・。それに、●●さんもきっとブラスとか吹奏楽は好きな筈ですよね。私も吹奏楽ではホルンを演奏していたんですが・・・今では全く・・・御無沙汰です。」

 ディレクターの彼は続けて・・・

「私もトロンボーン。テナーとバスと両方・・・でも・・・今はもう無理です。●●さんはトランペットですよね、確か・・・何とか、ブラスアンサンブルが出来そうですね。楽器の代わりで番組制作で私たちのアンサンブルを実現しませんか・・・」

 ・・・と、終始こんな調子で、全日本吹奏楽コンクールの課題曲やらお互いの経験してきた吹奏楽時代の思い出話に花が咲き、結局、そのまま彼らのペースに乗せられてしまったのが正直な所です。その後、定期的に打合せを重ねてきましたが、いよいよロケも・・・と思いきや・・・当の本人は花粉症でロケどころではありません(爆)。

 とは言え、スタッフの皆さんとも打合せを行うようになり、天気予報を始め自然科学に関して幅広い質問や相談を受けるようになりました。コーナーの構想も少しずつ固まってきています。ゲストを招いたり、吹奏楽サークルを訪問したり、キャスターが楽器に挑戦したり?・・・という事は、生物を勉強した後は音楽の勉強をしなければならない?















 今日は4月1日。そう、世にいう4月のウマシカですね(もう、わかりますよね)。束の間の妄想をお楽しみ頂けたならば、この上なき喜びです。今年度もメディアに縁遠い気象予報士として?、人も知らず、世も知らず、陰となりて空を解いて参ります。ちゃん、ちゃん♪

 と言うわけで、心機一転、今年も宜しくお願い申し上げます。

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もうそんな季節か・・・

2012年03月24日 | 何気ない?日常
 3月は旅立ちの季節、そして4月は始まりの季節です。

 本業の傍ら務めている学習塾の教室では、ついこの前まで、連日のように教室に通い詰めて高校入試に向けて勉強に励んでいた中学3年生達は、高校合格発表の後、その多くが教室を卒業していきました。人生において最初の受験と言う大きな挑戦を成し遂げて、巣立っていきました。高校3年生も大学等の進学の目標達成を果たし、卒業していきました。そして、講師の方も何人か、4月から新しい門出を迎えるために、教室を卒業していきました。2月の壮絶な状況がまるで嘘であったかのような静けさです。

 本業の気象会社の方では、冬の激闘でもあった降雪予報シーズンを無事に乗り切り、現在は、一連の予報業務を通じて得られたデータの分析やまとめを進めています。これらの結果は、5月の気象学会の場で紹介することを目指しています。5月のつくばでは初の"2件"の発表で参戦します

 そしてこの時期は、「人事異動」の季節でもあります。ちなみに、私の場合は・・・あるとしたら、「異動」ではなく、担当範囲の拡張というパターンでしょうね(これもある意味、人事異動にはなるでしょう)。

 学習塾では、既に担当科目に「生物」が加わる事が内定しています(でも、それだけで済むかな・・・)。つまり、中学5教科(国・数・英・理・社)、高校の英語・数学・物理・化学・生物・・・です。翌年にはおそらく地学も追加、という事になるでしょう(それだけならまだカワイイものだ)。と言うわけで、3月は何年かぶりに本格的に「生物」の勉強に追われています。

 思えばここ2〜3年の間に、私はある意味「ゼネラリスト化」が加速しています(もはや、かつての自分からは想像もできない)。幅広く程々に浅い「ゼネラリスト」としての軸と、専門的に狭くとても深い「スペシャリスト」としての軸とを上手く使い分ける事が求められている今日この頃です。どちらか一つではなく2本の刀を場面毎に使い分ける=二刀流という事でしょうか。もちろん、幅広い専門分野に対応できるのは望ましい事ですが、その反面、一体「本当は何の専門家なのか」が見えにくくなってしまうかもしれません。

 私は一応「計算局地気象学」という看板を(勝手に)標榜していますが、実際に局地気象の計算解析に関する業務だけに関わっているわけではありません。いわば、自分の「コア・コンピタンス」であり「アイデンティティ」となり得る、自らの専門分野に関する知識や能力、技術といったものはしっかりと堅持しつつも、その専門性をより幅広い分野に適用なり応用していくためにも、その他の様々な専門分野にも手を広げていく事が必要なこと なのだろう・・・と最近はつくづく感じています。

 自分の気象予報士としての専門性を高める事も大切ですが、それ以前の気象専門家としては当然に押えておくべき幅広い共通認識のようなものもあるでしょうし、理系の人間として知っておくべき事項もあるでしょう。また、私の場合は工科系の人間でもあるので、工科系としての基礎知識も知っておかなくてはなりません。さらに、ビジネスパーソンとして知っておかなければならない当然の前提知識も多々あるわけです・・・。しかも、何処から何処までが、その該当する知識範囲なのかはわからないので、その都度、試行錯誤を重ねながら学び続けていかなければなりません。こういった共通的なベースがあって始めて、自分のコア=専門分野と言うものが活かされるのかもしれません。

 縦軸に「スペシャリティ」、横軸に「ゼネラリティ」を置き、その中で自分はどの位置を目指すのか・・・。


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あれから1年

2012年03月11日 | 何気ない?日常
冬来たりなば、春遠からじ。
どれだけの時間が掛かろうとも、きっと春は来るでしょう。
そのために、今日この日を精一杯生きよう・・・。

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新年度からは高校理科が変わります。

2012年03月02日 | 気になる記事
 暦も3月に入り、公立高校入試までカウントダウンが始まりました。

 2012年度入学の新1高校生からは、高校の履修課程が改訂される(新課程)との事で、私も(学習塾の関係者と言う一面もあるので)情報を収集し、リサーチしている所ですが・・・、理科の履修の仕方が大きく変わる点に、大きく関心を寄せています。

 現在の高校の理科は、理科総合A、理科総合B、物理 I、物理II、化学 I、化学II、生物 I、生物II、地学 I、地学II・・・と言う構成で、始めに理科総合のAかBと学んだ後、物理、化学、生物、地学の内、2科目を学ぶのが主流でした。

 これが新課程では、物理基礎、物理、化学基礎、化学、生物基礎、生物、地学基礎、地学・・・と言う構成に変わり、文系・理系問わず理科3科目(物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎の4科目の内3科目)が必修になる、というのです。この「基礎」と言うのがイマイチ曲者ですが・・・。

 一つ言えるのは、学習塾において理数系科目の指導のニーズが高まる事は間違いない!という事です。つまり、私の出番が増えるという事。

 ちなみに私の高校時代の履修は、物理と化学でしたが・・・

・物理 ⇒ 高校時代に履修。理学部物理学科を志望した時期もあるが、結局は工学部機械系に進む。
・化学 ⇒ 高校時代に履修。最近、学習塾で教える必要性に迫られ、ようやく苦手意識を克服。
・生物 ⇒ 高校時代には未履修。大学院では計算バイオメカニクス(≒理論生物物理学)を研究。
・地学 ⇒ 高校時代には未履修。今では気象情報の仕事に就いており、計算局地気象学の専門。

と言う感じで、時間は掛かってますが、理科4科目全てを網羅しています。現在は気象の仕事とは言っても、気象の専門知識だけでは全く「不十分」なので、学習塾の仕事を通じて様々な知識の積み重ねています。

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現実を受け止めよう。

2012年02月27日 | 気象情報の現場から
 最近、どこから情報を嗅ぎ付けてくるのか、我が社に様々なメディアの取材やゲスト出演の依頼が来るようになりました。どうやら、(ネタの口実としては)独自の局地予報サービスについて関心があるようです・・・。事務所(予報センター)に取材の記者やカメラが入ったり、さらには会社のスタッフが放送局のスタジオにゲストとして招かれる・・・という事さえあります。

 でも現実は・・・私は文字通り「蚊帳の外」です(たまに「お手伝い」の参加がある程度)。しかし・・・その理由は、実はとても簡単なのです。

 そもそも、彼等全ての興味は「地域の気象会社としての事業内容」「地元出身の創業者の為人(ひととなり)」であって、残念ながら「気象予測に関する独自のテクノロジー」や「予報の現場そのもの」ではない、という事なのです。その意味では、気象予測技術のまさに「中核」を支えているスタッフ(=私)の存在は、彼等にとっては「どうでも良い事」なのです。

 とは言え、会社のスタッフ数が「手の指で数えられる程の」少人数なので・・・ここまで何度も(スタッフとしての)存在を無視されると・・・自分が頑張っている事は一体何なのか・・・と、張りつめていた何かがポキンと折れそうな心境になります。でも、これが世間一般からの評価なのでしょうから・・・仕方ない、この現実を受け止めよう・・・

 それでも、私が支えなければならない。今日もまた、人も知らず、世も知らず、影となりて、空を解く ・・・その成果は、このようなメディア取材ではなく、然るべき学会の場でこそ披露したい、と決意を新たにするのです。私にとっての舞台は、この予報センターであり、学会発表であり、そして(お世話になっている)塾の教室です。私は、これらの自分に与えられた舞台で、精一杯頑張るだけです。
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