計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

再認識の場

2013年09月26日 | 何気ない?日常
 今日は「起業・創業塾」の第3回目の講義に参加してきました。今日の講義テーマは「お金」の話。以前、日本商工会議所簿記検定3級を取得しましたが、これまで「財務・会計・経理」の業務に関わる機会は全く無かったので、折角の知識も忘却の彼方・・・orz。今回も本当に重要なポイントと視点、さらには経営哲学についても、熱い御講義を賜りました。

 毎回、様々な角度・視点から話を伺うことで、日常の経験や業務からは得る事の出来ない知識や視点を得ることが出来るのは貴重な時間です。今後は新規事業の企画・立案も継続的に担っていく事になると思われるので、こういったことも勉強し続けないといけません。

 これまでにも県内の某大学のビジネスに関する様々な講座を受講し、最近では地元の商工会議所主催の「FBをビジネスに活用するセミナー」や「営業力セミナー」も受講する機会を頂きました。経営・ビジネスに関するセミナーはあちこちで開催されているようですので、きっと需要が高いんでしょうね。

 ところで、かくいう私自身は、周知の通り「創業者」でもなければ「経営者」でもありません。単なる「スタッフ」です。しかし、それでもこのようなセミナーを受講したり、学んだりするのは、私自身がやはり「実務家」だからです。 「気象の専門家」である前に、まず「実務家」であることを忘れてはならない、という事。

 このようなセミナーの機会は、その事を改めて再認識する場です(逆に言えば、気象学会への参加などは、自分も「気象分野の専門家」の「ハシクレ」である事を再認識する場であります)。

 局地気象や気象情報の応用に関する研究活動も行うし、その一方で「アウトプット=ビジネス」としてのアプローチも模索していかなければならない。しかし実際には、日々の業務はかなりシステムエンジニアやプログラマに近い感じでもあり、あれもやりながら、これもやり・・・状態です。

 そんなこんなで、 「自分の軸となる分野(コア・コンピタンス)」を持ちながらも、「それ"だけ"ではビジネスにならない」と言う現実の間に立って、自分の進む方向性を模索しているようなものです。

 ちなみに、「ビジネスセミナー」ではなく「気象」に関する講演会やセミナーと言うと、この辺ではた~まに「お天気キャスター」などを歴任された著名な方を講師にお招きして開催されているようですね。
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最近・・・

2013年09月08日 | 何気ない?日常
 最近、少し涼しくなってきたように感じます。

 虫の鳴き声からもまた、確かな秋の訪れを感じます。

 さて、ここ最近は気象に関するニュースが色々と続きました。
 今までとは何かが違う、「今までこの時期はこんな感じで推移したから今年もきっとそうだろう・・・」と言う認識が通用しなくなりつつある、そんな実感を強めています。

 第1回の気象予報士試験が実施されたのが1994年8月28日ですが、この当時と現在とでは、やはり何かが違っているような気がします。この時期は私もまだ高校生。ゲリラ豪雨北極振動記録的な猛暑等々・・・メディアの天気予報では聞いた記憶がありません。

 私は1998年1月25日に実施された第9回目の試験で合格しましたが、当時はまだ大学生。当時の気象もここまで激しかっただろうか・・・。21世紀になってから次第に顕著な現象が見られるようになってきたように感じるのは、私の気のせいなんだろうか・・・。少なくとも、「これまでの常識・定石」のような感覚が通用しなくなってきているように感じます。

 これからの気象の変化は「これまでの枠」の中で捉えるのではなく、むしろ「何が起こるかわからない」「何が起こっても不思議ではない」位に視野を広げなければならないのかも知れません。

 これまでの経験やデータの積み重ねから、各地域の気象特性について判っている、または判ってきた知見を、改めて「モデル」と言う形にアウトプットして、その後の予測にフィードバックしていく事が、これまで以上に求められるでしょう。

 それだけではなく、気象に関する専門的な(と思われたり、感じられる)知識を分かりやすく解説する事も必要だろうし、個々の重要な意思決定に関わる局面も出てくるかも知れません。

 本当の意味での「気象ビジネス」が成長するのは、むしろ「これから」なのかも知れない。そのような意味では、これまではもとより現在もまだ、この産業は「黎明期」なのかもしれない。

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