奈良盆地西端の大和と河内を分ける生駒山系と矢田丘陵に挟まれた竜田川沿いに広がる生駒谷。
その生駒谷の南部一帯に広がる平群は豊かな歴史と自然に恵まれた里山地域ですが、最近では大阪のベッドタウンとして新興住宅が建ち並びその景観を一新している。
生駒市方面から国道168号線を南下、平群町に入ってすぐ滝多川沿いに有る古刹が金勝寺、その裏山一帯には新興住宅が建ち並び、その外れの山裾に棚田と共に旧櫟原集落が棚田と共存している。
山手を走るフラワーロードと呼ばれる広域農道から下ってくると真正面に棚田と僅かながらの集落の家並みとその背後に積み木を並べたような信仰住宅の家並み・・
中央を流れる小川沿い、緩やかな生駒谷深く棚田が並み打つようにつながり、ベッドタウンの真近にあって古い里山の景観を色濃く残している。
後を振り向かなければここはもう街を遥か遠く離れた片田舎、蛇行した小川と同じく蛇行して連なる緑濃い棚田。
この平群は山並みを行く広域農道もフラワーロードと呼ぶほど花卉栽培が盛んで、この棚田のアチコチにも転作としての花畑が見られる。
此処は街のすぐ傍、耕作放棄や荒地は殆ど見られないが、この棚田にまで住宅開発が進まないかとちょっと心配
撮影2010.7.10