木津川左岸、流れ橋に近い堤防直下の鎮守杜に鎮座する石田神社(いわたじんじゃ)・・・この神社は木津川の対岸にある城陽市の上津屋にも氏子が居り、往古この集落が木津川を挟んで存在していた。
社伝によると大宝二年(702)、隣村の内里の山中に現れた素義鳥(すさのお)神を上津屋の地に祭祀、創建・・・当地が度々木津川の水害に見舞われ、素義鳥(すさのお)神と同体の「牛頭天王」が疫病に対する守護神として信仰を集め、「牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)」と称されてきた。
現在の本殿は、嘉永四年(1851)の造営、拝殿も同時期のものですが、享保二十年(1735)の再建時に葺いた刻銘入り鬼瓦を屋根に載せています。
現在、神輿蔵となってる建物は、もと宮寺の福泉寺のもので、その脇に建つ十三重の石塔は南北朝時代の作と考えられ、貴重な石造遺品として知られて居ます。
撮影2015.8.5