愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

奈良県 金剛葛城山系の棚田

2011年06月07日 | 棚田景観

奈良盆地南東端、大阪府南部の泉州地域と大和の国境に連なる金剛葛城山系の南東裾野一帯は一面の棚田に成っていて広大な規模で広がり、いくつもの古い集落が点在して見事な景観を見せている。

この地域は国定公園にも指定され、古代豪族葛城王朝の本拠地としても良く知られる歴史深い地で、此処を訪れるハイカーはあとを絶たない。

広大な棚田は葛城山と金剛山の谷間を横断する国道309号線、その裾野を南北に走る国道24号線に囲まれた地域全体に及びその規模凡そ南北に数キロメートル東西には約2kmにも及ぶが、その全貌を捉えることの出来る撮影ポイントは見つからない。

遥か遠くに霞む大和高原の山々、その前には大和三山の耳成山>

国道24号線と平行するように上段の山腹、一面に広がる棚田を縫うように走る県道30号線この地域を訪れるとこの棚田の広大さが実感できる。

道路網が現在ほど発達してなかった頃にはそれこそ棚田の中に小さな集落が点在していて見事な景観を見せていたことだろう。

西北窪辺りから葛城一族の祖神を祀る高天彦神社(たかまひこじんじゃ)への道筋に広がる棚田

高天彦神社は棚田を登り詰めた高天集落の外れに在って、日本神話の舞台になった高天ヶ原の実在の地と伝えられている場所ですが、神さびた雰囲気は無くあっけらかんとしています。

県道と旧街道の分かれ道辺り、小さな溜池を前にして斜面を下る棚田、遥か遠くに見えるのは吉野の山々・・・

県道上部の棚田・・伏見八幡神社付近 ・・・・・こちらは明日香、大宇陀の山々が見渡せる。

こちら、伏見辺りから金剛山を背景にする棚田、この辺りは圃場整備が進んで居る。

地蔵堂の在る景観がよい。

斜面を少し下った朝妻付近・・・、溜池を前にして集落の家並・・。

 

溜池脇から延びる棚田は昔のままの波打つ棚田・・・・。

朝妻北側の棚田、正面に見える山はもう五條市。

なだらかな斜面に大きな弧を描いて美しい景観は見る者のを飽きさす事は無い。

集落も斜面を下る。

まだまだ古い石組み棚田も多く、懐かしい景観。

この辺りが一番豊かな広がりを見せるポイント

棚田らしい景観・・・。

少し南下すれば高鴨神社の杜を目の前にして・・・

高鴨神社はあの京都賀茂神社の祖神を祀る神社で賀茂氏この地より京都に移動したと言う。

撮影2010.7.21



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