瀬戸内の入江に落ち込む急傾斜の溺れ谷に拓かれた石積みの美しい棚田 。
急傾斜の谷が落ち込む四郎谷集落は瀬戸内の入江に開けた僅かばかりの平地に20戸ばかりが軒を連ねる。
山陽自動車道、徳山西ICで降り2号線経由、戸田(へた)信号を左折、四郎谷への進入路を道成に10分も南進すると、目の前に急激に落ち込む棚田が現れる。
狭い谷間とは言え、南面する瀬戸内向きの斜面は暖かいのか?刈り取り後、実ることのない二度芽が目にも鮮やかな程に青々していた。
集落へ落ち込む谷は大きく二本・・・、谷には全て石積棚田がが拓かれて居る。
ここにも耕作放棄田が数多く見られる。
海の石を積んだのだろうか??山の石を積んだのだろうか??何十段にも曲線の石垣が積み重なって居る。
三方を山に囲まれ、目の前は海、背後は石垣棚田、集落の波打ち際を山陽本線が走るが勿論集落には駅などない。
船がなければ何処に行くのも険しい峠越え・・・・車の無い時代にはさぞかし苦労しただろう。
立地条件から閉鎖性が強く余所者の入り込みにくい集落のような気がする。
目の前の海には港らしい設備はなく、海に面しながらも半農半漁ではなさそうな・・・。
撮影2012.11.30