まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

ピンクの石垣

2009-04-15 00:06:18 | ディテール
美濃赤坂駅のすぐ脇には矢橋大理石の工場がある。
その敷地内に洋館があるというので見に行く。
明治34年に創業。金生山で産出する大理石の加工販売事業として、おそらく
この地で最初に事業を始めたのだろう。矢橋グループの企業や矢橋姓の邸宅が
赤坂の町じゅうあちこちにある。


歩いていると工場の石垣が目についた。遠くから見てもピンク色をしているのがわかる。


これはもしや・・・やっぱり大理石だ!
サーモンピンクというか、コーラルピンクというか、オレンジっぽいピンク色。
きれい~~


ピンク色の地に白い石のかけらが混じったような感じ。
ピンクは鉄分の色という。金生山では鉄も産出するから、成分がしみ込んでいるのだろう。
赤坂の大理石の特徴だ。住宅に使われているのも見かけた。

あとから、赤坂港会館で聞いたところによると、赤坂の大理石は大きなものは採れないので
建材用としては少なく、セメント原料や工芸品に加工して出荷されるのが多いとか。
今扱われている大理石はほとんど輸入ものだそうだ。
赤坂の大理石の特徴的なものとして、ピンクなど色の混じったもののほか、フズリナという
小さな粒状の化石の入った大理石が見られるという。

赤坂大理石については、金生山化石館に行けば詳しく解説されているらしい。
今回は行けなかったが、今度是非行ってみよう。

さて、高い生垣の向こうに洋館が見えた。木々がじゃましてよく見えないが、
明るいサンルームを持ち、ハーフティンバー風意匠の小さなかわいい洋室だ。
事務所ではなく、迎賓館として使われたものらしい。


その向こうには和館とつながったもう一つの洋館もあった。
こちらは背の高い2階建てで窓は少ない。細い縦長窓にはステンドグラスが見える。


そして、日本風の瓦屋根から突き出た煙突の奇妙なこと!!

おもしろいなぁ。

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