まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

旧名鉄美濃駅と美濃市の宿

2011-05-10 23:29:35 | 建物・まちなみ
長良川鉄道の美濃市駅から徒歩3分くらいのところに、数年前までもうひとつ駅があった。
名鉄美濃町線の終着駅、美濃駅である。
1999年に廃線となったが今も駅舎が残っているというので、宿へ向かう途中に立ち寄った。

あそこだな。近づいていくと、なにやらキナ臭い。。。えっまさか!?
道路沿いの建物が真っ黒に焼け落ち、焦げたにおいが今も付近に立ちこめている。火事!?
ごく最近っぽい!えっ、駅舎は!?


燃えた建物のすぐ横に、美濃駅の駅舎は建っていた。無事そうだ。あぁ~よかったぁ!


入口のシャッターを閉じるところだったが滑り込みで入らせてもらった。
人がいるとは思わず、外から見る感じかなと想像していたのだが、建物を管理されている方が
おられて、いろいろ説明をして頂ける。


駅構内では鉄道グッズの販売やコレクション品の展示もあり、売上金を駅舎や車両の保存の
資金の足しにされているとか。保存は有志の会がボランティアで、あえて資金の助成も受けず
手弁当でやっていると言われていた。
車両がこんなきれいな状態であるのも、ちゃんと塗装をし直しているから。


隣の火事危なかったですねぇ、ギリギリで被害がなくてよかったですねぇ!しかし実は・・・
この車両の窓ガラスは熱で割れてしまったのだとか。このホームだけ立入禁止となっていた。
何だか、身を呈して駅を守ってくれたような気さえする。。。


このホームの先に、線路が続いていたのだなぁ。。。今は道路に変わってしまった。



さてこの日の宿は、美濃市のまちなかにある岡専旅館。
たまたまネットで探して見つけたのだが、ここが実に素晴らしい宿だった!


美濃の町で江戸時代から代々旅館業を営んできた家で、建物も立派なうだつのある純和風。
伝統的なまちなみが残る地区のど真ん中。


今は家族で手の回る範囲で細々とされているようで、1組先客があるとしきりに恐縮された。


通り土間を抜けると敷地は奥行きがあり、きれいなお庭に面したいくつもの部屋は実際ほとんど
使っていないようである。私たちは最奥の離れのお部屋に案内して頂く。
うわぁ・・・素敵。


レトロなタイル貼りの洗面所、トイレ。


夜はしっとり。こんな趣きのある宿にお手頃な料金で泊まれることはほんと幸せだ。


地元の人が集まる店でご飯を食べてから、夜のまちを散策。いくつか気になる建築を発見。




部屋での朝食を優雅な気分で頂いたあと、宿を出るときに、おかみさん(というかお母さん)が
お昼ご飯用にとおにぎりを手渡して下さった。うわぁ、、、うれしいなぁ。とっても温かい宿だった。

続く

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