まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

一ノ関の建築めぐり

2017-09-30 23:01:23 | 建物・まちなみ
今年の夏休みは、梅雨と台風のシーズンの狭間を狙って東北へ行ってきた。
一昨年のGWにフェリーで北海道と東北の旅をしたのだが、そのときの印象が良すぎて(笑)、もう一度リピートしたくなったのだ。
今回は飛行機で仙台から入って秋田へ出る、前回とは全く逆のルートでプランニング。
ちょっとごぶさた気味の関空第二ターミナルからピーチの早朝便に乗り、9時過ぎには仙台駅に到着。素晴らしい!
まずは仙台駅から一ノ関までバスで行くことにした。安いし、早い!


一ノ関ではレンタカーを借りているのだが、その前に小一時間ほどまちをうろつく予定。駅前の観光案内所で
チェックしておいた近代建築の場所を確認し、情報収集。見どころやおすすめのお店はだいたい同じ通りに
集まっているようなので効率がいい。荷物を預け、レンタサイクルでいざ出発!

一ノ関は戦後水害にあっておりあまり古いまちなみは残っていないとのことで、ジグザグと走ってみても
石蔵が点々とあるぐらいで古い町家は見当たらない。



案内所のお姉さんが、ログハウス風のロシア正教の教会もありますよ、と言っていたので、先に
そっちを見に行こう。

川沿いを10分ほど走った小さな集落まで行ってみると、、、おお、確かにログハウスだ!
一関ハリストス正教会。しかしログハウスの教会とは珍しいな。


基礎はコンクリートで古さはそれほどでもないだろうが、かなり本格的なログハウスと見える。


それに敷地内には神父さんの住まいらしき家もあり、こちらもログハウス。軒飾りもあってかわいい!


教会は扉は鍵がかかっていたので住まいの方のインターホンを押してみたが不在のようだった。
残念。。。

立体的で細かい装飾のある真鍮製のドアノブ。

仕方ないので外観だけ見て回る。




後で調べると、ログハウスはフィンランドから輸入して1990(平成2)年に完成したものだそうだ。
高台に建つ木の教会は温かみがあって素敵だな。また20年、30年経つとさらに趣を増すことだろう。


街の方へ戻りながら、さっきとは違う道を走る。・・・ん?あれは?
住宅街の十字路を走り過ぎる瞬間ちらっと目の端に引っかかり、二度見するように引き返して見ると、、、
うわっ!すごい、洋館だ!


遠目には木造で下見板張りに見えるが、実は全面モルタル洗い出し仕上げなのである。変わっているなぁ!
窓枠などの色を違えてメリハリを出しているあたり、かなり力を入れて作られたようだ。

一般の方のお宅なので外から眺めるのみ。

このあたり、「城内」という地名なので近くにお城があったのだろう。割と広い敷地の住宅や
年季の入った前栽(というか、薮!?)も見られる。


河北新報社のえび茶色のビルの壁に大きく白抜きされた東北地方のシルエット。


近寄ってみたら、これは小口タイルで形作られたものだった!おぉ~、いいね!

地元愛を感じる(笑)

さて、あとは王道コースをさらっと回ろう。
こちらは日本基督教団一関教会。ここは古いな!1929(昭和4)年築。
とんがり屋根の塔屋に2連の尖塔アーチ窓が並ぶ。2階の途中で板張りが切り替わり、窓や軒まわりも
ラインが入るなどおしゃれ。


下見板にこってりと塗り重ねられた油性ペンキが、経て来た時間の長さを物語る。


あっ、鍵が閉まっている。え~っ、残念。教会はだいたい開いているんだけどな。。。


入口の庇も、聖堂の大きな窓も尖塔アーチ型で花型の装飾も入っていてかわいいなぁ。
内部もかなり見ごたえがありそうと想像できるだけに、見れないまま去るのは残念。。。


続く

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