まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

豊田佐助邸リベンジ!

2017-12-02 23:48:39 | 建物・まちなみ
名古屋の続き。

前回、行ったらすでに閉まっていた豊田佐助邸。15時半閉館って早すぎじゃないか!?と文句を言っても仕方なく、
門の外から恨めしく外観を眺めただけだった。


今度こそリベンジ!!・・・しかし市政資料館からまたちょろちょろ寄り道をしていたのでもうすでに
3時半を過ぎている。すべりこめるかどうか(汗)。秋のこの時期は近代建築の公開ウィークだし、今日は
遅くまで開いているかも、と望みをかけつつ急いで行ってみると、やはり今日は何かイベントをやっていたらしく
関係者が出入りしていた。声をかけると、まだ見学はできますよ、とのこと。あぁよかった!


白い小口タイル貼りの洋館は結構大きく、並びの春田鉄次郎邸と比べて、和館に対する洋館の比率は大きい。
玄関も洋館部分にあり、こちらが主屋と言える。


玄関ポーチとドアを入ったところは色違いの色土タイル貼り。


豊田佐助は、トヨタグループの祖である豊田佐吉の実弟で、兄の発明活動、事業化を支え、後に豊田紡織の
社長も務めた人物。
この邸宅の建築年ははっきりしていないようだが、洋館が先に建てられ、その後1923(大正12)年に
和館が建てられたようだ。

こちらは玄関を入って左手にある、メインの洋室。天井の中央のレリーフは彫が深い。


天井は周囲のみ格天井のようになっていて、四隅に配された換気口のデザインは、鶴丸に「とよだ」の文字が
組み込まれていて何とも秀逸!!


普通暖炉がありそうな場所には、和風な戸棚があった。


その扉に描かれた絵が不思議なタッチでカワイイ!元から描かれていたものなのかな??、


和館の座敷は4室あり、ぐるっと廊下がとり囲んでいる。明るいお庭に面した広い廊下。


階段を上って2階へ。


和館の2階は下とほぼ同じで4つの座敷がくっつき合うように田の字型に並び、一周廊下がある。




廊下に面したトイレを覗くと・・・あっ、マジョリカタイルのボーダーが入っている!


男性用小便器と手洗いシンクの周りはタイル貼りだったが個室の中はタイル貼りではなかった。

ちなみに、洋室の1階と2階にもトイレがあって、覗いてみたがいずれも白いタイルだけだった。

和館から洋館の2階へ行くのに階段をさらに数段上るのは、天井の高さが違うからだな。


あっ、洋館の2階部分も実は和室の座敷だったのか!12.5畳の座敷が2室続きで、ふすまを取り払うと大広間になる。
洋風の廊下が座敷の周囲をぐるりと廻っているので、外から見ると和室になっているのはわからない。


1階の小さな洋室。
大きな洋館だが、洋室は結局玄関ホールと1階の3室のみ。ちょっと見栄を張ったに違いない(笑)。
玄関も正面のとは別に裏にもう1ヶ所作られていて、そちらが普段用だったのだろう。
表の玄関の白いタイルが美しく保たれているはずだな!


私がいちばん最後だったようで、さすがに戸締りを始められたので慌てて出る(汗)。
30分程度だったがひと通り見ることができ、めでたくリベンジを果たせたのでよかった!


続く

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