私は、若い頃塾を経営していたり、予備校で教えていたのですが、今でも思い出すのは以下のようなことを何度も何度も生徒に教えていたものです。
「be動詞の疑問文は主語の前にbe動詞をおいて作ります」
「進行形の疑問文は、助動詞beを主語の前に置いて作ります」
「受身形の疑問文は、助動詞beを主語の前に置いて作ります」
この場合、先のbe動詞が助動詞beに変わったのは、進行形では動詞をbe+現在分詞、受身形では動詞をbe+過去分詞としてとらえるからです。だからそれらが登場するごとに、それらの否定形の作り方、疑問形の作り方などを教えなければならないということになります。
I + am reading + a book.
I + am liked + by everyone.
ところが、be動詞を「存在」を表す動詞として、進行形のing形動詞フレーズや受身形のed形動詞フレーズを形容詞などの補語としてとらえたらどうでしょうか。
ネイティブは、busyやtiredなど形容詞と同じように、reading a bookやliked by everyoneをひとまとまりのものとしてとらえています。
だから、Are youなどを省略して、Reading a book?(本を読んでるの?)と聞いたり、Liked by everyone?(みんなに好かれているの?)と聞くのです。
そこで、彼らネイティブはこの発想を元にして様々に表現を展開することになります。
※ 「英会話音読ドリルの6つのテーブル」は、このブログの左のリンク欄にあるブックマークにあげた「英会話の九九テーブル 入門編」をクリックしてください。またこのブログに戻るには、プラウザの「戻る」でお戻りください。
【英会話の九九・テーブル No.1】[Group A][Group B][Group C]に、主体(主語)の現在における「存在」を表現するテーブルとしてまとめました。
これら[Group A][Group B][Group C]にあげたそれぞれのフレーズにreading a bookやliked by everyoneをそのまま続けてください。
[Group A]に続けると、IやWeなど(1)から(7)の7つの主体に結びつけると、「私は本を読んでるよ」「私はみんなに好かれてるよ」などに表現が展開します。
[Group B]に続けると、IやWeなど(1)から(7)の7つの主体に結びつけると、「私は本を読んでないよ」「私はみんなに好かれてないよ」などに表現が展開します。
[Group C]に続けると、IやWeなど(1)から(7)の7つの主体に結びつけると、「あなたは本を読んでるの?」「私はみんなに好かれてるの?」などに表現が展開します。reading bookにはAm I, Are weはつなげないでください。
さらに【英会話の九九・テーブル No.2】は[Group A][Group B][Group C]に、主体(主語)の過去における「存在」を表現するテーブルとしてまとめました。
ここでは、I amやWe areがI was, We wereに変わるだけなので省略します。
【英会話の九九・テーブル No.5】は[Group A][Group B][Group C]に、主体(主語)の未来における「存在」を表現するテーブルとしてまとめました。
ここでも、I willやWe willと宣言するだけで「これから~しているつもりだ、~しているだろう」と未来進行形と、「~されるでしょう」といった未来受身形が表現できます。ただし、未来形ではbe reading a book、be liked by everyoneとbeがつくことに注意してください。ただし、reading bookにはWill I, Will weはつなげないでください。
参考に主語をIとした肯定形だけをあげておきます。
I will be reading a book.
I will be liked by everyone.
【英会話の九九・テーブル No.6】は[Group A][Group B][Group C]に、主体(主語)の現在完了における「存在」を表現するテーブルとしてまとめました。
ここでも、I haveやWe haveと宣言するだけで)「ずっと~している」と現在完了進行形と、「ずっと~されている、~されたことがある」といった現在完了受身形が表現できます。ただし、完了形ではbeen reading a book、been liked by everyoneとbeenがつくことに注意してください。ただし、reading bookにはHave I, Have weはつなげないでください。
参考に主語をIとした肯定形だけをあげておきます。
I have been reading a book.
I have been liked by everyone.
どうですか。英語のしくみはとても簡単でしょう? 学校や英会話本でやたらむずかしい説明を受けた現在完了進行形や現在完了受身形がとても身近になったと思います。
前回とりあげたbe backの動詞フレーズ、その過去形、現在形、未来形への転換は、Heを主語とした肯定形での表現です。
He is back (at six).
(彼は(ふだん6時に)戻ります)
He was back.
(彼は戻っていた)
He will be back.
(彼は戻ってくるでしょう)
He has been back already.
(彼はもう戻っているよ)
back, back, be back, been backが、元は動詞なので補語や名詞がついて少し長くなりますが、それがreading a book, reading a book, be reading a book, been reading a bookと変化し、受身形ではliked by everyone, liked by everyone, be liked by everyone, been liked by everyoneとなっただたけであることに注目してください。
語彙が確実に定着・蓄積していくには、動詞を「意味的な固まり、意味ある単位」、つまり動詞フレーズとして身につけていく必要があります。当研究会が発行している「日常英会話基本16動詞」やEnglish Trecking教材がファンクションフレーズと動詞フレーズを別個にとらえる工夫をしているのは実はこのことなのです。
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●読者の方からの感想メール以前 ファンクションメソッドを購入しましたが、最近あらためて『九九で覚えるー』を読んで勉強しています。色使いもとっても見やすく英語練習に重宝しています。これは英語学習者にとって、もっと注目されていいものだ!と思わず本屋で熱くなりました!
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