POPPO NEWS 2

徳島県内の旬をピジョンズ・パークが発信中。
イベントや祭り、自然、観光名所など、ふるさとの魅力満載!

神山町の小さな公園でぼんやりを楽しむ

2008年10月31日 | 徳島の山景
10月も早、今日でおしまい。
今年も残すところ2カ月となりました。

「やり残していることはないか」
「残りの日数で足りるだろうか」と、心は急くものの、
気がつけば、まったりとした場所をかぎつけては、
ぼんやりにどっぷりつかって、ふらふら歩いていたりします^^;)

「つかる」と言えば温泉の2文字が浮かんできますが、
徳島県神山町に湧く『神山温泉』のそばで、心休まる空間に出会いました。

温泉とは、小さな谷川を挟んだ対岸に設けられた『ふれあい公園』です。
温泉駐車場から吊り橋を渡ると芝生の広場があり、
小径の遊歩道に沿って、集会などに使われる古民家風の建物や
藤棚を兼ねた東屋、水車小屋などが、
頭の中を空っぽにするには絶妙なバランスで配置されています。

秋は人を詩人に変えるのかどうか定かではありませんが、
少なくとも今、ここに立っていると、
普段見慣れた草木さえ美しく見えてきます。


▲温泉と公園の間を流れる谷。ここに吊り橋が架かっている


▲公園にそれほど長い歴史はないはずだが、昔を歩いている気分になる


▲こんなところにも目が向いてしまうのが不思議だ


▲「はぁ~あ」。生あくびが出てしまう


▲帰り道。町内を走る国道沿いで、赤いサルスベリ?の群生に出会った


▲そばでコスモスが何か言ってるような…。「まだ帰らなくていいのかい?」

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『剣山スーパー林道』の紅葉に酔う

2008年10月30日 | 徳島の古刹・史跡
徳島県上勝町(町名修正しました。コメント参照してください)を起点に、
剣山(標高約1995m)の南側を西へ走り、
上勝町、那賀町木沢、同町木頭を経由、景勝『高の瀬峡』に沿って南へ下る、
全長約87.7kmにおよぶ日本一長い林道があります。

ここは『剣山スーパー林道』と呼ばれ、
積雪によって閉ざされる冬場をのぞく春夏秋を通して、
オフロードバイクを駆るライダーや四輪駆動車を操るドライバーをはじめ、
全国から多くの観光客が訪れる、県内屈指の自然体験ゾーンとなっています。

しかし、昨年夏の台風で被災し、コースの数カ所で崩落や陥没があり、
ほぼ半分の距離が通行止めとなっていました。

多くのファンが全線復旧を待ちわびる中、今秋、ようやく全線開通。
ピジョンズ・パークもうれしいかぎりです。

剣山スーパー林道は、剣山に連なる秀峰をつないで延びるダートコースです。
そこを走ることは、たんにドライブを楽しむだけではありません。
車を止めて清々しい空気を呼吸し、山々の連なりを遠望し、
鳥の声を聞き、時には鹿やニホンザルなどの野生動物に出会ったりと、
深い自然に肌で接する快感を得ることでもあります。

今、剣山系の山々は黄や赤に萌え、剣山スーパー林道の起点から終点まで、
ほぼ全線が巨大な紅葉に包まれています。

雪が銀世界に変えるまでのわずかな期間、
ここは物見遊山の笑顔と華やいだ声に賑わうことでしょう。


▲今回は終点側(木頭)から剣山スーパー林道へ


▲午後2時過ぎ。良い具合に陽が低く差し始めた


▲木々の間を覗いてみる。やはりずっと向こうまで紅葉だ


▲水平線も地平線もいらない。ずっと山並みがあればいい


▲陽が早い。つかの間現れるその表情を「見逃してなるものか」と思う


▲本当に赤と黄だけだろうか


▲少し走ると、また車を止めたくなる。日のあるうちには抜けられそうもない


▲小さな木の実も、彩りの一部なのだろう


▲近くで見ると、意外にも木々の葉は少ない。作られた紅葉とは、どこか違う


▲派手な美しさはない。それなのに時を忘れて見つめてしまう


▲どちらかと言えば地味な木々。それが集まると、こんなにも心引かれる


▲赤い光が、山肌を染始めた。急がないと…


▲高価な毛皮の一部、時間を掛けて編まれた絨毯のようだ


▲黒に塗りつぶされていく。この秋、もう一度逢いに来よう

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もみじ狩りの名所『歩危峡』&『高の瀬峡』

2008年10月29日 | 徳島の古刹・史跡
徳島県南部の川を代表する清流・那賀川。
ピジョンズ・パークのポッポニュースではおなじみの流れです。

その上流に位置する那賀町木頭(旧木頭村)は、
林業をはじめ特産ゆずの一大生産地としても知られ、
また景勝地にも事欠かない自然豊かな地域です。

中でも那賀川が見せる景観は、見る人の心に残り、
県内外から年間を通じて多くの旅行者が訪れています。

そしてこの時期、清流を包み込んで飾る紅葉が見頃を迎え、
休日ともなると県外ナンバーの車が大挙、名勝『高の瀬峡』を目指します。

また、高の瀬峡の下流では、蛇行しながら滔々(とうとう)と流れる
那賀川の景観『歩危峡(ほききょう)』があり、
その秀麗な姿で観光に訪れたすべての皆さんを迎えてくれます。

地元の観光課の方にうかがうと、
「木頭地域での紅葉のピークは、あと10日ほど」でやってくるそうです。

もみじ狩りのメッカ京都が雅なら、こちらはワイルドな秋。
希少な野鳥はもちろん鹿やニホンザルなどの野生動物にも、
ひょっとしたら出会えるかもしれませんよ。


▲那賀川上流の木頭地区の景勝『歩危峡』が訪れるみんなを迎えてくれる


▲景勝『高の瀬峡』。中でも人気なのが日照岩(ひでりいわ)周辺の景観だ


▲『高の瀬峡』の休憩ポイント『平の里』。弘法大師も紅葉を楽しんでいらっしゃるようだ


▲レストハウス『平の里』では、川魚のアメゴや特産ゆず、そばなどが味わえる


▲山々が、渓谷が、赤や黄に染まっていく『高の瀬峡』


▲四方が、そして空が、紅葉している


▲あと10日ほどで、紅葉のピークとなる


▲『高の瀬峡』にはワイルドな秋がある

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菊花の見頃間近の『鴨島大菊人形』

2008年10月28日 | 徳島の祭景
徳島県吉野川市鴨島町の吉野川市役所前イベント広場とJR鴨島駅前に、
10月17日(金)から菊人形たちが登場し、人びとの目を楽しませています。

当初は小粒で、まばらな開花だった菊の花々も徐々に大きく咲き始め、
間もなく満開の見頃を迎えそうです。

ところで、鴨島で菊人形展が始まったのは大正時代とのことで、
逆算するとおよそ90年の歴史があるということになります。

毎年多くの県民が訪れることを考えれば、
もはや徳島県人の原風景ともいえるのではないでしょうか。

そして菊人形は、毎回テーマを設けて制作されており、
今年はNHK大河ドラマ『篤姫』だそうです。

色とりどりの菊花で着飾った人形たちが描く壮大な時代絵巻を、
菊花観賞とともに楽しむことができます。

「このところ菊人形を見ていないなぁ」という皆さんには、
懐かしいあの日に出会える絶好の機会かもしれませんね。


▲吉野川市役所前イベント広場で開花した菊


▲こちらの菊の見頃は、もう少し先


▲キリンの親子。かなり大きな菊人形だ


▲大輪の黄色い花を咲かせた菊


▲JR鴨島駅前でも、菊人形を見ることができる

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秋の秘境賑わう『祖谷平家まつり』

2008年10月27日 | 徳島の祭景
平安時代(794年~1185年)の末期。
平氏と源氏による壮絶な覇権争い(源平の戦い)が
繰り広げられたと伝えられています。

その中で、一ノ谷(兵庫県)の戦い、屋島(香川県)の戦い、
壇ノ浦(山口県)の戦いに連敗した
平氏方の落人(平氏の一門でない武者もいたため)が全国に逃れたのは、
今から800年以上前のこと。

徳島県内でも、海を越えて霊峰剣山周辺に多くの落人が隠れ、
さまざまな落人伝説を残しています。

ことに深い渓谷と急峻な山々に囲まれた秘境・祖谷地方には、
平家の落人が編んだとされる『祖谷のかずら橋』をはじめ、
当時の帝『安徳天皇』のお墓や
平国盛にまつわる伝説が数多く伝えられています。

そんな平家の落人伝説をテーマにしたイベント『祖谷平家まつり』が、
昨日26日(日)、祖谷のかずら橋近くに設けられた駐車場兼イベント広場
『かずら橋夢舞台』で開催されました。

小雨がぱらつくあいにくの天候にもかかわらず、
県内外から多くの観光客が訪れ、
紅葉が目立ち始めた渓谷の会場は大いに賑わっていました。

祖谷渓の紅葉は、あと2週間ほどで見頃を迎えるそうです。
源氏の追っ手から逃れた平氏の落人たちも、
秋には秘境の紅葉に心をなぐさめられたのかもしれません。

ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、伝説に思いをはせながら、
秘境の紅葉を楽しんでみてはいかがでしょう。


▲美声が競われた『祖谷の粉ひき節日本一大会』


▲西祖谷山村に伝わる『神代踊り』も披露された


▲一瞬で絵柄が変わる『襖からくり』も大人気


▲平家の落人伝説にのっとった武者行列にたくさんのフラッシュがたかれた


▲『かずら橋夢舞台』の偉容。便利といえば便利だが、何とも形容しがたい風景ではある

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大惣の大紅葉が間近

2008年10月26日 | 徳島の山景
徳島県つるぎ町半田大惣(おおそう)地区でも、
紅葉が始まっていました。

ここは旧半田町と旧一宇村の境に位置し、
いまだ手つかずの自然林が茂る、
旧一宇村片川地区にもほど近い場所。

来週あたり、この一帯は赤や黄がいっそうコントラストを強め、
そそり立つ岩山を秋の色に飾り立てて、
見る人の心を引きつけてやまない風景となります。











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ジャンルを越えて集う作品展『寄り合い作品展』

2008年10月25日 | 徳島の祭景
阿波の伝統産業『阿波和紙』の制作技術を伝え、
広く一般への告知を図る『阿波和紙伝統産業会館』で、
多くの作家による作品展『寄り合い作品展』
10月5日(日)から開催されています。

同開館の設立20周年を記念して企画されたもので、
写真や和紙人形、エアブラシアート、水彩画、油絵、木彫刻など
さまざまな作品を一堂に見ることができます。

年齢も性別も国籍も様式も信条も越えて集う作品展といえば、
毎年春に文化の森のギャラリーで行われている
『ゆるい展』(スローアート協会主催)がおなじみですが、
『寄り合い作品展』も同様に、
いろいろなジャンルの作品を一度に楽しめるイベントとなっています。

ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、
この週末、足を運んでみてはいかがでしょう。

『寄り合い作品展』
場所 阿波和紙伝統産業会館2Fギャラリー
期間 開催中~11月3日(祝・月)
時間 9時~17時
料金 無料
休館 月曜日(祝日の場合は翌日)


▲さまざまなジャンルの作品を一度に楽しめる


▲阿波和紙伝統産業会館の2階ギャラリースペースで展示されている


▲こんな、かわいらしい作品も


▲もちろん、阿波和紙の製作工程も見学できる

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阿波に名力士あり!その名は『雲早山鉄之助』

2008年10月24日 | 徳島の祭景
ピジョンズ・パーク読者の皆さん、おはようございます。

最近、各媒体の話題となっているのは、
アメリカの株安を受けた世界的な不況の影響や衆院解散の時期予想、
あるいは放火や殺人など、文字にするのも嫌な雰囲気の、
物騒で面白くないニュースばかり。

加えて、角界では、大相撲の八百長疑惑をはじめ、
さまざまな問題が取りざたされ、
日本の伝統文化の一角が揺らいでいるのを感じます。

とはいえ、そんな暗い世相の中にも、一点の光明を発見するのが、
ポッポニュースの本懐。

というわけで、本日ご紹介するのは、
一大興業であった大相撲の歴史の一端を、
楽しく学べる企画展のご案内です。

その前に『八百長』という言葉の由来のこと。
ご存じの方も多いかと思いますが、明治の頃(?)に、
角界でのある出来事に起因して生まれた言葉だそうですね。

昔、相撲の部屋(力士が所属する各団体)を相手に、
商いしていた八百屋さんがあり、たびたび部屋を訪ねては、
年寄(相撲部屋を運営する親方)と碁を打っていたのだそうです。

その際、八百屋さんの方が腕前がかなり上だったようで、
勝ち負けをうまく調整して親方のご機嫌ととっていたのだとか。
そしてその八百屋さんの名前が長兵衛さんといい、
そこから勝負に手心を加えることを
『八百長(やおちょう)』と呼ぶようになったのだそうです。

閑話休題。

さっそく企画展のご紹介です。徳島県つるぎ町貞光の織本屋
(重層うだつをあげた元商家を再建した町営施設)で、
幕末に活躍した、つるぎ町(旧半田町)日開野出身の江戸力士
『雲早山鉄之助(くもさやま・てつのすけ)』をメーンテーマにした
『第3回織本屋企画展 雲早山鉄之助と相撲錦絵展』が開催されています。

会場で配布されている企画展資料によると、
雲早山鉄之助は江戸相撲入幕当時(1848年・弘化5年正月)、
身長176cm、体重112.5kgという体格で、
現在の力士から想像すると小柄なように感じますが、
当時はどうだったのでしょう。

また幕内在位14場所、最高位は前頭2枚目、勝率6割だったということで、
『待ったなしの雲早山』と呼ばれ、
当時は、名の通った力士の一人だったに違いありません。
このようにさまざまな想像が楽しめるのが、この企画展の勘所。

同企画展では、雲早山の風貌あるいは場所での活躍ぶりを伝える
錦絵(カラーのリトグラフ)や番付表などの資料、
雲早山のお墓の写真など数多く展示されています。

阿波出身の名力士の足跡をかいま見ることで、
大相撲の歴史に触れてみてください。
きっとテレビで見る、あるいはラジオで聞く、
今の大相撲がいっそう面白くなるはずです。

『第3回織本屋企画展 雲早山鉄之助と相撲錦絵展』
展示/相撲錦絵・相撲番付・関係文献・関係写真など約40点
場所/徳島県美馬郡つるぎ町貞光字町83-2 織本屋2f展示室
期間/開催中~11月11日(火)
時間/9時~17時
料金/無料
問い合わせ/0883-62-2009


▲会場では、雲早山鉄之助の詳しい解説資料が無料配布されている

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実りの秋に感謝を捧げる川田八幡神社の例大祭

2008年10月23日 | 徳島の祭景
秋の実りに感謝を捧げる『祭り』が、徳島県内各地域で開催されています。
吉野川市山川町の川田八幡神社でも、昨日(22日)、恒例の例大祭が催され、
境内は祭りの熱気に湧いていました。

大祭の目玉は『暴れ屋台』。太鼓を叩く稚児たちを乗せた大型の屋台を、
参道から52段上(※)の八幡神社まで、町の『若い衆』が勢いよく担ぎ上げ、
観客から盛んな声援と拍手を浴びていました。
(※)ピジョンズ・パークが歩いて数えたもの。

本殿前では、多くのアマチュアカメラマンが盛んにフラッシュをたく中、
子ども巫女による舞が奉納され、秋の神事が粛々と、
そして華やかに進められていました。

地元の小学校では、太鼓を叩く稚児役の子どもたちは朝からお休み、
学校も祭りに合わせてお昼から休校するとのことで、
地域の子どもたちにとっても、うれしい(?)秋の一日となったようです。


▲花の飾られた槍を巧みに操り、舞を奉納する地域の若い衆


▲参道から本殿まで52段の石段を一気に駆け上る


▲社殿では子ども巫女による舞が奉納されていた


▲鏡面に八幡宮と書かれた古い大きな鏡の中でも、巫女が舞っていた


▲県指定無形文化財にしてされている『神代お宝踊り』


▲日本の秋は、つくづく良いなぁと感じる

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『脇町うだつの町並み』の夜を歩く

2008年10月22日 | 徳島の古刹・史跡
徳島県有数の観光名所『脇町のうだつの町並み』を久しぶりに歩いてみました。

秋晴れの日曜日ということもあって、県外ナンバーの大型バスが、
幾台も近くの道の駅に止まり、多くの観光客を送り出し、
古い町並みを残す通りをとても賑やかで活気のある風景に変えていました。

晩秋の今、夕方5時を過ぎると、そうそうに日は落ち、
あたりには静寂と冷たく澄んだ空気が降りてきます。

通りの所々に設置された外灯に明かりがともり、
あたたかなオレンジ色の光でほのかに足下を照らします。

昼間の光景とは一変、まるで絵に描いた異国、
あるいは異次元の世界に迷い込んだかのような趣です。

『脇町のうだつの町並み』は、単なるテーマパークではありません。
この通りに軒を並べる『うだつ』をあげた一軒一軒は、
いまだ現役の家屋なのです。

代々そこに暮らす人や家族が大切に守っている通りなのです。
だから、この夜の風景を多くの皆さんに体験していただきたいと願いつつも、
大挙、観光してくださいとは言い出しづらいのです。

そこでピジョンズ・パーク読者の皆さんにだけ、
こっそり夜の風景をプレゼントします。

つたない写真技術ではありますが、
静かで心地よく、時を忘れたあたたかな風景を感じていただければ幸です。


▲記念撮影ポイントの井戸周辺にも静かな夜が降りていた


▲夜鳴きそばが食べたくなった。隣に座る客は、ちょんまげの町人さんがいいなぁ


▲こんな風景の中に生きてみたい

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古き良き時代をしのぶ『渡し舟』

2008年10月21日 | 徳島の祭景
吉野川が四国三郎と呼ばれていた頃。
この大河にかかる橋はそう多くはありませんでした。

北から南へ、南岸から北岸へと人とモノを運んでいたのは、
船頭さんの漕ぐ木舟『渡し』でした。
しかし昭和30年代後半。時代が進み、生活が豊かになり、
インフラの整備が整う中で、『渡し』は次第に姿を消していきました。

「乗ったことがある」「渡しで学校に通った」「見たことがある」と、
覚えていらっしゃる皆さんも少なくはないでしょう。

そんな懐かしい『渡し』が、去る10月19日(日)に、
徳島県吉野川市川島町(川島潜水橋付近)を流れる吉野川を
1日だけつなぐイベント『平成の渡し舟』(主催:吉野川青年会議所)が
開催されました。

渡し舟には、アユ釣りに使われる『カンドリ舟』が利用され、
訪れた参加者を乗せて、ギィコギィコとこぎ出す先には、
古き良き時代がおぼろに見えるようでした。

また南岸広場では、『うどん作り体験』『うなぎのつかみどり』などの
イベントもあり、多くの親子連れで賑わっていました。

※関連ニュースはこちら→『平成の渡し舟』


▲一日だけ復活した『川島の渡し』


▲イベント会場は多くの親子連れで賑わった


▲歓声に湧いた『うなぎのつかみどり』


▲自ら打ったうどんを味わう『うどん作り体験』


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昭和30年代、徳島県西部が輝いていた!

2008年10月20日 | 徳島の暮らし・人

本日のポッポニュースは、徳島県西部地域
(吉野川市・阿波市・美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)で、
昭和30年代に撮影された古写真を集めた豪華装丁本
『三好・美馬・阿波・吉野川の今昔』(郷土出版社・9,975円税込)を
ご紹介させていただきます。

本写真集の体裁はA4判大型特製本で、総ページ数は224ページ。
収録古写真は約340点。

さらに巻頭カラー写真17点が8ページにわたり掲載されています。

内容は、古き良き時代といわれる昭和30年代に撮影された写真をもとに
『変貌する風景と町並み』『懐かしの建物』『交通を支えて』
『思い出の学び舎』の4項目に分類。

それぞれの古写真と同じ場所を今もう一度巡り、
そこで再度撮影した上で、当時の状況と変化した現在の様子を
写真とキャプションで客観的に比較しています。

また、上記4項目にあてはまらない古写真については、
『阿波おどりと地域の祭り』『昭和の花嫁』『暮らしのなかで』
『昭和の子どもたち』といった4つの特集に収録。
かつての習慣やエネルギーを特集というカタチで紹介しています。

本書の監修は文学博士・三好昭一郎氏。
編集委員は、三好郷土史研究会会長・大岩義雄氏、
徳島県立文書館資料調査員・篠原俊次氏、
徳島県立文書館主任専門員・立石恵嗣氏、
徳島地方研究会・名倉佳之氏
という徳島県郷土史研究のそうそうたる面々。

そして各先生方が、古写真をもとに当地へ足を運び取材した上で、
写真解説(キャプション)をご執筆されています。

かく言うピジョンズ・パークも、本写真集の製作にあたり、
微力ながらお手伝いさせていただきました。

昭和30年代に少年少女期を過ごされた、
いわゆる団塊の世代といわれる皆さんには、
ぜひ懐かしく手にとっていただきたいと思います。

また、ずっと若い皆さんにも、かつての徳島がどのような姿をしていたのか、
どんな笑顔や元気があふれていたのか、興味深くご覧いただけるはずです。

本写真集はきっと、大切なふるさとの伝統を、
親から子へ、そして孫へと受け継いでいく、
大きなきっかけになるに違いありません。

※本写真集は、県西部の書店で購入することができます。
ただし1500部のみの発行となっており、増刷の予定はありません。
お早めにお問い合わせください。
また、ピジョンズ・パークでも取り扱っています(販売終了)
ご興味をもたれた皆さんは、メール(info@pigeons-park.jp)にて、
お問い合わせください。

※すでに当写真集の販売は終了しています。


▲本書52ページ『変貌する風景と街並み』掲載写真。旧半田町の神宮寺稚児行列


▲本書92ページ『懐かしの建物』掲載写真。山城町の賢見神社


▲本書116ページ『交通を支えて』掲載写真。井川町の旧国鉄佃駅とSL

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懐かし急行『キハ58・65』

2008年10月19日 | 徳島の祭景
昭和30年代を全盛に、多くの乗客・貨物を運んだ
旧国鉄急行『キハ58・65』形式列車が10月15日(水)、
定期列車としての役割を終えました。

これを記念して、昨日18日(土)に『さよなら運転』イベントが開催され、
急行『阿波』(高松~徳島間)、急行『よしの川』(徳島~阿波池田間)、
急行『土佐』(阿波池田~多度津)が、それぞれの路線を快走しました。

急行『よしの川』の始発駅となったJR徳島駅では、
ホームにあふれんばかりに観客が集まり、出発を名残惜しそうに見送りました。

沿線にも、最後の快走を撮影しようと、
思い思いのポイントに陣取ったアマチュアカメラマンや鉄道マニアたちが、
旧国鉄急行『キハ58・65』形式列車を待ち受け、
カメラのシャッターを切り、ビデオに収めていました。

ちなみに系統に付された『キハ』というのは、列車を類別するための記号で、
『キ』=『気動車・ディーゼル機関車』、『ハ』=『普通車・三等車』のこと。

かつて客車は『イ』=『一等車』、『ロ』=『二等車・グリーン車』、
『ハ』=『普通車・三等車』というように分類されていたそうです。

さて折しも、17日(金)には、
徳島県西部(吉野川市・阿波市・美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)を
モチーフに、昭和30年代に撮影された古写真を集めた豪華装丁本
『三好・美馬・阿波・吉野川の今昔』(郷土出版社・9,975円税込)が発刊され、
好調な売れ行きを見せています。

古き良き時代と現在を比較する中で、もちろん昭和30年代を駆け抜けた
『キハ58・65』系の雄姿(ゆうし)も紹介されています。
ピジョンズ・パーク読者の皆さんには、ぜひ手に入れていただきたいと思います。
同書籍の詳細は、明日のポッポニュースにてご紹介しますね。


▲JR徳島本線『つくだ駅』を通過する急行『よしの川』


▲車両全面に付されたオレンジラインは『ヒゲ』と呼ばれている


▲沿線で記念列車を待ち受ける


▲全国から多くの人たちが訪れていた。情報化のチカラをあらためて感じる


▲JR阿波池田駅で『よしの川』から『土佐』にプレートを変えた『キハ58・65』


▲夕日に輝く車体に向けて、いっせいにシャッターが切られた


▲行ってしまった。一つの時代が終わったことを何となく感じる

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レンコンの季節がやって来た!

2008年10月18日 | 徳島の暮らし・人
レンコンのシーズンがやってきました。
といっても、レンコンは年間を通して生産されており、
通年野菜の代表格だったりします。

そんなレンコンが秋口から冬場にかけて出回る野菜
というイメージが強いのは、なぜなのでしょう。

実のところ、それはレンコンに空いた穴に理由があります。
穴がスッと向こうに抜けているため「見通しが利く」ことにつながり、
縁起の良い、おめでたい野菜として年末から正月にかけて、
料理の食材として珍重されるからだそうです。

レンコンには目のないピジョンズ・パークとしては、
レンコンの天ぷら、煮物、きんぴらを思うと、
いてもたってもいられないほど。

シャキシャキとした歯ごたえがあるにもかかわらず、
ホクホクの食感も味わえる、まことに不思議で魅力的な食材です。

ところで徳島県のレンコン生産量は、全国トップクラス。
色白で味も食感も良いと評判なのだそうです。
ピジョンズ・パーク読者の皆さんも、
今日あたり、繊維たっぷりの徳島産レンコンをいただいて、
幸せを感じながら健康づくりしませんか。


▲鳴門市や徳島市松茂町が徳島県内のレンコン大産地


▲最終的には手堀り収穫。地中のレンコンを傷つけないためだ


▲太くカタチのよいレンコンがたくさん収穫されている

(写真はすべて、昨年撮影したものです)

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紅葉の山を歩こう!

2008年10月17日 | 徳島の山景
▲高城山の頂を踏んだ『山と花と温泉ツアー』参加者の皆さん(写真提供は地下足袋王子)

四季美谷温泉主催『山と花と温泉ツアー』が、
先週末12日(日)に開催され、
多くの登山愛好家が赤黄に染まり始めた山の登山行を楽しみました。

ルートは、日本一長い(87.7km)林道『剣山スーパー林道』に
登山口が開く『高城山(標高約1628m)』から尾根伝いに南下し、
『しがきの丸(標高約1163m)』を目指す『高城山~しがきの丸縦走コース』。

「北斜面から登頂した高城山は紅葉が始まっている」
(地下足袋王子こと平井支配人)ようで、
今週末はひょっとすると見頃を迎えているかもしれません。

次回『山と花と温泉ツアー』は19日(日)開催予定。
剣山スーパー林道沿いにある奥槍戸の紅葉を訪ねる
『新九郎(標高約1635m)~不入山(標高約1653)縦走コース』です。
比較的なだらかなルートです。登山初心者の方も、安心して参加してください。

※お問い合わせは『山と花と温泉ツアー』(電話0884-65-2116)


▲しがきの丸コルにて、笑顔の記念撮影(写真提供は地下足袋王子)

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