2011年の2月も最終日。毎日がひどく忙しく、振り向けば、
あっという間に過ぎ去った一日一日が折り重なり、積み上げられ、
机の上といわず、辺り構わず、うっちゃられているのを見つけます。
きちんと整理していかなければならないのですが、息抜きも大切!
というわけで、先週末2月26日の土曜日、ピジョンズ・パークではおなじみの、
いろえんぴつ画家・川上和彦さんと相棒の「たんぽぽ(四国で唯一の介助犬)」を誘い、
三好市池田町でこの日開催されていた「四国酒まつり」に出かけました^^;)。
今年で12回目を数える同まつりは、四国内から38酒蔵が参加して
自慢の地酒を披露する名酒の祭典です。
かつて「きざみタバコ」関連の商いで、
大いに賑わった頃の風情を「うだつ」に残す古い町並みに、
甘いお酒の香りと名酒を楽しむ人々の笑顔があふれていました。
また町内にある2つの酒蔵もこの日、一般開放されており、
さっそく川上画伯&たんぽぽと見学させていただくことに。
麹(こうじ)が発する独特の香りの中でも、介助犬たんぽぽは自らの仕事を忘れません。
そして画伯は、きっといつか地元のお酒をモチーフにした作品を描き上げることでしょう。
楽しみです。
▲お酒の香りが漂う古い町並みの散策開始!
▲介助犬たんぽぽの賢い様子に、多くのみなさんが興味を引かれる
▲いろえんぴつ画家・川上和彦さんも著名だ! 行く先々、通りで声をかけてくれる
▲中には、川上画伯の作品を手にする方も^^)
▲川上画伯と親交のある三味線教室の先生。「マチの賑わいがうれしい」と言う
▲車いすは、結構くたびれる。休憩する川上画伯の傍らで、たんぽぽも一休み
▲地元の酒蔵さんを発見。見学させていただく
▲少しだけ、味見。「おいしぃ~」(川上画伯)。運転手のピジョンズ・パークは、香りだけ
▲さらに奧へ。先導するたんぽぽは、はじめての場所でも、落ち着いている
▲なるほど。酒蔵の中は、こうなっているんだ
▲川上画伯、たんぽぽ、お疲れ様でした。そして楽しい一日をありがとう。リフレッシュできました
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今日の徳島の空は、厚い雲がかかるものの、
とてもあたたかく、重ね着を一枚脱ぎました。
そよ吹く風にあたると、梅の花の香りをかいだような
錯覚を覚えるほど春の気配が宿っています。
さて、今日と同じようなあたたかさに恵まれた昨日の午後、
ピジョンズ・パークは県西部のマチ、美馬市脇町に足を運びました。
会談・談笑の後、久しぶりに脇町を流れる吉野川にかかる
潜水橋を眺め、周辺を散策してみました。
潜水橋というのは、豪雨などによる大水の際、
水中に没することで被害をやり過ごす簡易的な橋。
そのため、欄干などはついていません。
橋が架けられる以前、渡し船が交通をつないでいたそうです。
隣接する河川敷のグラウンドでは、ゲートボールを楽しむ高齢者のスガタがあり、
春の陽光とあいまって、とてものんびりとした気持ちになるのでした。
そうやって、しばらくぼんやりを楽しんでいると、川原の藪(やぶ)に
青い羽根の比較的大きな鳥が潜り込んでいくのが見えました。
どうやら、キジの雌のようです。
近くに行けば、もう一度出会えるかもと期待して、土手から川原に降り始めると、
今度は細長い毛皮がちょこちょこと、藪の中を横切っていきます。
体は黄色い毛に覆われ、鼻先だけが黒い生き物。イタチでしょうか。
ピジョンズ・パークに気づき、ピョンッと跳ねて、消えてしまいました。
ふるさとの獣人(じゅうにん)たちも、きっと春の陽気を待ちこがれていたのでしょうね。
▲藪の中にキジが消えると、イタチがはい出してきた。どこにいるか分かるかな?
▲拡大すると、こんな感じ。春を待ちこがれていたんだね
▲吉野川にかかる脇町の潜水橋。対岸は穴吹町だ
OLYMPUS PEN E-P2/M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
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養殖するための稚魚ウナギをとらえるシラスウナギ漁です。
もちろん、ピジョンズ・パークが漁を手伝うというのではありません。
夜、強力な照明で水中を照らし、動き回る小さな漁船…。
大河の河口を幻想的に彩る光の光景が、目に焼き付いて離れないのです。
心を鷲づかむのです。
2月19日の夜、徳島県阿南市から海に注ぐ那賀川河口で出会った
「シラスウナギ漁の光の記憶」から離れられず、
虎視眈々(こしたんたん)と機会を狙っていたわけですが、
たまたま昨夜、鳴門市に仕事があり、これを幸いと意中の河口へ向かいました。
場所は、四国を代表する大河・吉野川です。
吉野川の河口に近い南岸に横たわる市民吉野川運動場にクルマを止め、
吉野川大橋南詰めから歩道を歩いて中程まで行き、
漁をする漁船を真上から観賞させてもらいました。
時間は夜の9時過ぎ。時間が早すぎたのか、天候が悪かったのか、
漁船の数は、10隻ほどしか確認できませんでした。
それでも、遡上するシラスウナギの通り道が決まっているのか、
煌々(こうこう)と輝くサーチライトを水中に向けた漁船が数隻、
決まった場所で集散を繰り返す様子は、見ていて飽きることがありませんでした。
漁のシーズンは、もう少し先まで続くようです。
時間を変えて、あるいは場所や角度を整えて、まだまだ楽しめそうです。
▲強力なサーチライトが、水中を照らす
▲よく見ると、船は後ろに進みながら、漁を行っているようだった
▲ここは大河・吉野川の水面。宇宙ではないと、あえて確認したくなった
▲吉野川大橋(国道11号)は、昼間の雨で濡れていた
▲シラスウナギの通り道が決まっているのか、数隻の漁船が集散を繰り返していた
▲もうあまり、寒さは感じられない。奧に見えるのは徳島市の夜景だ
▲宇宙戦艦というか、Space fishing boat だ
▲天地無く、左右も感じられなくなってきた
▲次回は、ポイントを変えて、光跡を捉えてみたいと思った
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通りには、ビジネスホテルやオフィスビルが建ち並び、
飲食店や土産物店が軒を並べています。
平日の日中はサラリーマンやOLが行き交い、
路線バスや高速バス、タクシーが駅前のロータリーに頻繁に出入りしています。
こう書くと、いかにも賑やかな都市風景のようにも思えますが、そこは地方都市。
ある程度の活気は感じられますが、とても穏やかな空気感を伴っています。
まず、通りを歩く人がのんびりしています。
何をそんなに急ぐ必要があるのか、と。
表情にも険しさは見えず、やわらかです。
行列のできる店というのも、あまり見かけません。
たまにクルマのクラクションが鳴らされると、近くにいる人はみんなビックリします。
そういう喧噪に慣れていないのかもしれません。
実のところ、ピジョンズ・パークは、ほどほどにゆるい街の元気が気に入っています。
ネコのような警戒心を持たずに、ふわふわと歩くことができるから。
その代わり、県土の8割を占める山地にあって、
できるだけ高い場所、奥深い地域にこそ、まだまだ活気が必要だと感じています。
神山町の最奥に位置する土須峠近くで
四国の山岳植物園「シャクナゲの里・岳人の森」を営む山田勲さんは
「人の暮らしの潤いは、川のようなもので、
上流が健やかでなければ川下も豊かにならない」と言います。
徳島県南部のマチ、那賀町でナカ奧と呼ばれる山深い旧木沢村地区では、
地下足袋王子(四季美谷温泉支配人・平井滋さん)が、
剣山に連なる木沢の山々を観光登山を通して多くの人々に紹介しています。
そして今、剣山の表参道、登山ロープウェイの山麓駅がある見ノ越地区で、
食事処・土産物店「霧の峰」を営む丸山利明さんが、
剣山観光案内所の創設に向けて頑張っています。
いずれの取り組みも、山間地域を元気にすることを願ってのことです。
ピジョンズ・パークは、徳島の中心部の穏やかな賑わいを前に、
山間地域の活力の存在を思わずにはいられないのです。
▲春の陽光が降り注ぐJR徳島駅周辺
▲国道192号。JR徳島駅のメーンストリートだ。西方向を見ている
▲JR徳島駅の正面、南方向には徳島市のランドマーク・眉山がそびえる
▲国道192号、東方向を見る。青空に白いビルが、よく似合う
▲瀟洒な建物に、貸店舗の張り紙。こんな場所に事務所があってもいいなぁと、ほんの少しだけ思った
▲今は、あまり見かけなくなった電話BOX。以前と違って、おしゃれな雰囲気だ
▲藍場浜公園前の歩道橋から東方向を見る。ひっきりなしにクルマは走るが渋滞はない^^)
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そのことに気づいただけで何となく、いいことがありそうな心持ちになってきます。
朝から広がった青空も、きっと一役買っているのに違いありません。
というようなわけで、仕上がった写真と原稿を届けるため外出したものの、
なかなかMacの前に帰る気持ちになれませんでした^^;)。
さて、気持ちのいい一日といえば、やはり晴れ渡った一昨日(2月20日)のこと。
PR不足のためか、「知られざる清流」とも呼ばれる海部川沿いをうろうろしていました。
徳島県南部のマチ、海陽町を流れるこの清流は、
シーズンにはアユやアメゴ、天然のウナギが泳ぐ豊かな川です。
また海部川が注ぐ海は、高い波の立つことで知られ、
県内外から訪れる多くのサーファーたちに「カイフ」の名前で親しまれています。
そしてこの日、海部川沿いに延びる国道193号をメーンコースに、
第3回大会となる人気の市民マラソン「海部川風流マラソン2011」が開催されていました。
コースを笑顔で駆け抜けていくランナーたち、
梅の花がほころび始めた沿道で大声援を贈る人々のそばに立つと、
ピジョンズ・パークも春の元気をたくさんもらったような気持ちになったのです。
▲清流・海部川沿いでほころび始めていた梅花。甘酸っぱい良い香りが漂っていた
▲海部川沿いの土手で茶色い草が伸びていた。ふわふわとやわらかそうで、寝転がりたくなった
▲海部川の支流ではなく、本体の一部。その流れは澄み切っていた
▲トップランナーが、清流に架かる海部川橋を渡ってきた
▲次々と駆け抜けていくランナーたち。みんな笑顔だった
▲梅花がほころぶ沿道では、多くのみなさんが大声援を贈っていた
▲「やぁっ!」の声に振り向くと、山でお世話になっているAさんだった。35kmを過ぎて、まだまだスタミナたっぷり
▲「あらっ!」と、声をかけてくれたのはテレビトクシマさん。番組、楽しみにしてますよ!
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19日(土)の夜のこと。
阿南市を流れる那賀川河口に架かる新那賀川橋を渡っていると、
水上で無数の光が動き回っているのに気づきました。
クルマを近くのスーパーの駐車場に止めさせてもらい、
歩道を歩いて橋の中程まで戻ると、
サーチライトを水中に向けた小型船が何やら漁をしているようでした。
そこで、あっ!と思い出したのは、この日の日没後すぐ、
海陽町の浅川漁港で出会った若い漁師さんの言葉
「シラス(ウナギ)漁」(前号参照)です。
どうやら徳島県では、12月半ば頃から春にかけて、
ウナギの稚魚を取る漁が行われているようで、
今はまさに最盛期であるようなのです。
遠目には、無数の緑や黄の蛍光色に輝く強い光が、暗い海面を漂い、
まるでホタルが乱舞しているようにも見えました。
ただ、心を奪われる光景も、長くは見ていることができませんでした。
この時期、たいした防寒もなく橋の上に立っていると
寒さがじわじわとしみこんできて、歯の根が合わなくなってくるのです。
とはいえ、せっかく出会った旬の風景。
ピジョンズ・パークはリベンジを誓って、この夜は退散することにいたしました。
いつかあらためて、ご紹介できればと思っています。お楽しみに^^)!
▲夜の那賀川の河口に点った「シラスウナギ漁」の光
▲まだまだ寒い夜の漁。たくさん取れるといいですね
▲しっかりと防寒をして、近くまた来たいと思う
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こんなにも美しい漁港をピジョンズ・パークは知りませんでした。
写真の場所は、徳島県海部郡海陽町に開かれた浅川漁港です。
日没から30分ほど経った午後6時過ぎ。
周囲が青黒く染まり、漆黒へと移るわずかな時間。
偶然にも、浅川漁港に立つことができました。
外気温は、6度と低いにもかかわらず、
風はなく、寒さを感じることはありませんでした。
無数の漁船が停泊する漁港で、
夜景に見とれるピジョンズ・パークに声をかけてくれたのは、
地元の若い漁師さんでした。
「何か、撮れますか?」と。
「あまりに夜景が素晴らしいので見とれていました。これから漁ですか?」
「ええ。ウナギの稚魚、シラスというのですが、それを取りに」
「たくさん取れますか?」
「いや、一晩と言っても2時間くらいですが、数匹のときもあるんですよ」
「今夜は、たくさん採れるといいですね。気をつけて行ってきてください」
「ああ、どうもありがとう^^)」
とても気持ちの良い出会いに恵まれました。
昨日(2月19日)は、美しい風景の前で、
うれしい出会いにまで恵まれた、最高の一日でした。
今日、2月20日(日)は、浅川漁港にほど近い「まぜのおか」を本部に、
清流・海部川沿いを駆け抜ける「第3回 海部川風流マラソン2011」が開催されます。
地域をあげて行われる人気の市民マラソンが大成功に終わることを、
トワイライトに染まる浅川漁港で祈りました。
▲まだまだ早い、日没が訪れた
▲風はなく、とても静かな夜が広がり始めていた
▲こんなにも心ひかれる漁港に出会ったのは初めてだ
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その川岸でJR徳島駅ほど近くに「藍場浜公園」は設けられてます。
みんなの憩いの場所として親しまれている同公園では、
阿波おどりの祭典や徳島ラーメンなど特産品の屋台で賑わう「はな・はる・フェスタ」や
「阿波の狸まつり」「牛乳まつり」など、さまざまな季節イベントも開催されています。
昨日、春の陽気に誘われたピジョンズ・パークは、
川沿いに延びる石の遊歩道を、そして藍場浜公園メーンストリートを
のんびりと歩いてみました。
平日の午後2時とあって、人影はまばら。
それでも、ふくらみ始めたサクラの花のつぼみに、
春の賑わいが間近に迫っているのを感じ、
心もうきうきと軽くなるのでした。
▲新町川沿いの遊歩道へ向かう途中、出会った。またずいぶんと低いところまで降りてきたものだ
▲大きなオブジェを見つけて近づいてみると、木製だった
▲このあたりは潮の干満の影響を受ける。干潮のため、水かさが減っている
▲ポカポカと春の陽気が心地よい
▲藍場浜公園の地下に設けられた駐車場。こういう空間も存外、落ち着くものだ
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南国と思っていた、ふるさとに雪崩の文字はうまくイメージできないでいたのですが、
先日登った塔の丸の積雪を思えば、標高2000近い山々が連なる剣山系なら
不思議でも何でもないのかもしれないと思うのです。
というわけで前回、最終話を迎えた塔の丸雪中登山記でしたが、
今回のおまけ写真で区切りといたします。長く引っ張ってしまいごめんなさい^^;)。
それだけ今シーズンの冬は長かったのかなと振り返りつつも、
雪崩の話題に春の気配を感じ、
そろそろ待ち遠しくなってきた春の話題へと移行していくつもりです。
ピジョンズ・パーク読者のみなさん、今後もどうぞお楽しみに!
▲膨らんだツツジの新芽が、春の近さを教えてくれる
▲イメージしづらいが、徳島県内でも雪崩が発生することがある
▲春の陽光が、じわじわと雪を溶かしている
▲また来シーズン、塔の丸を訪ねてみたいと思う
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いよいよクライマックス。
結論からいえば、なんとか塔の丸山頂を踏むことができました。
体力がなんとかもったのも、また何より天候に恵まれたのも、
山の神様のおかげとあらためて感謝しました。
余談になりますが、ピジョンズ・パークは日頃から、
神社、仏閣での礼拝はもちろんお賽銭、お布施を忘れたことはありません。
きっとそのおかげなのに違いありません。
山頂が近づくにつれ、空にかかる雲が次第に切れ、
そこに幸運を招くとされる虹雲が現れたのです。
これで無事下山できると確信したピジョンズ・パーク遠足部は、
意気揚々と歩みを進め、ついに塔の丸の頂に立つことができたのでした。
それでは、「塔の丸」へ雪中登山最終話をごいっしょしましょう。
▲連なる山々に負けじと、雪も頂を作りだしていた
▲空中に突き出した雪庇。振り返ってみて、少し怖くなった
▲端っこまで行ってみたい誘惑に駆られるが、グッと我慢だ
▲埋もれてしまっている。抜け出せるのは、まだずっと先に違いない
▲塔の丸山頂は、もうすぐだ
▲凍り付いた木。威嚇するカニのように見えて可笑しかった
▲山頂を目前にして現れた虹雲。天使のハシゴもかけられた。二拝二拍手一礼する
▲塔の丸の頂に立った
▲谷をのぞき込むと、名頃ダム(三好市東祖谷)が凍り付いていた
▲ピジョンズ・パーク遠足部は、少しレベルアップすることができたかも
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やっとの思いでたどり着いた稜線は、真っ白な雪に覆われていました。
雲は多くかかるものの、風は無く、
ほどよい天候に恵まれたことを喜び、感謝。
「この調子なら、ひょっとすると塔の丸の頂を踏むことができるかもしれない!」と、
音を上げかけていたピジョンズ・パーク遠足部に展望が開けたのです。
稜線にも雪はたっぷり降り積もっていたものの、斜面ほどではなく、
悲鳴をあげそうになっていた股関節も少し機嫌を直してくれました。
何より、前日、前夜に吹き付けた風による雪の造形「雪庇(せっぴ)」や、
ノルウェーの言葉でシュ(ス)カブラといわれる雪の風紋が目に飛び込み、
それまでの疲れを一気に癒してくれるのでした。
それでは、「塔の丸」へ雪中登山第3話をお楽しみください。
▲連なる山々も、カチンコチンに凍り付いているように見えた
▲やっとたどり着いた稜線。雪庇やシュカブラを眺めながら昼食だ
▲吹き上げられた雪が凍り付き、雪庇をかたちづくっていた
▲風の通り道ができていた
▲ついに塔の丸が見えた! 次回は山頂風景だ。お楽しみに!
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ところが、剣山スキー場(休業中)を過ぎて、しばらく行くと
国道438号は積雪のため、それ以上前に進むことができなくなっていました。
というわけで、急きょ行き先を変え、「第7ヘヤーピン」というポイントから、
塔の丸(とうのまる・標高約1713m)に挑戦することに。
塔の丸から剣山・ジロウギュウを望もうという計画です。
登山口から1kmほどは、だらだらと西方向へ山道が延びています。
ただ、積雪は深く、長靴にスキーウェアの出で立ちのピジョンズ・パークは、
膝まで、時には腰近くまで沈み込んでしまう雪道にてこづり、
なかなか前に進むことができないのでした。
あらためて、カンジキという雪山登山ツールへの興味が深まるのです。
今回も、前回に続き「塔の丸」へ雪中登山2話をご紹介します。
今回は横道から、夫婦池~塔の丸に延びる稜線を目指して登った雪山の風景。
それでは、さっそくお楽しみください。
▲横道を歩き終え、尾根を目指して登り始める。木漏れ日に心を奪われた
▲氷点下。この森では何もかも凍り付いている。それでも汗は止まらない
▲森を抜けると、青空が待っていた。だが、まだまだ登り始めたばかりだ
▲木々の枝先で新芽が膨らんでいた。凍り付きながら、それでも耐えている
▲遠足部の新入部員Kちゃん。新人で若いが山の先輩。しっかりした足取りはさすがだ
▲尾根まで、まだかなりある。山頂はおろか、尾根まで達することができるのか^^;)
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待望の新人、Kちゃんが加わり、平均年齢がググッと下がりました^^)。
新人といっても、山歩き歴はわれわれ遠足部の比ではなく、
ほぼ毎週末、年間を通じて山に入っているという強者。
2年目に入り、いよいよレベルアップの兆しが見えてきたわけです。
ただ、気がかりなのは、遠足前夜には決まって酒盛りが行われ、
当日の出発は、ほぼ確実に予定時刻を過ぎてしまい、
その酒盛りの最中に行き先が決定されることも少なくない
といった内情をいきなり伝えてしまったこと。
熱血部員として本格参加してもらえるものかどうか^^;)、今後の楽しみです。
さて、そんなKちゃんが初参加となったのは、
「塔の丸」(標高約1713m)雪中登山。
ピジョンズ・パーク遠足部には、ちょっとレベルの高い内容となりました。
長靴にスキーウェアの出で立ちで、果たしてどこまで行けるのか。
つるぎ町貞光から剣山方面へ延びる国道438号を南へたどり、
「第7ヘアピン」と呼ばれるポイントに開かれた登山口を出発したのは
午前9時45分のことでした。
まずは、だらだらと西へ延びる山道を雪中行軍。
どうぞお楽しみください。
▲山の獣人(じゅうにん)の足跡。誰のものだろう
▲また寒波が戻ってきた。登山道は、70cmほどの積雪。森の中はどれほどの深さか
▲目と鼻の先なのだが、長靴では思うように進めない
▲つるぎ町一宇地区で氷点下3度だった。ここはもっと冷え込んでいるはずだが、汗が止まらない
▲森の中は、とにかく静かだ
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その主役といえば、大夫の語り、師匠の三味線にあわせて
外題(物語)を演じる阿波木偶たちです。
もちろん、いきいきとした演技を作るのは、
三人一組で阿波木偶を操る人形遣いの芸ですが、
阿波木偶に性根と言われる役所に応じた表情や雰囲気、
いわゆる魂を入れるのは人形彫師の技。
かつて徳島県では人形浄瑠璃が盛んに行われ、
天狗久(てんぐひさ・1858~1943)をはじめ、
多くの秀でた人形彫師が輩出しました。
その技は、現在にも脈々と受け継がれ、
なかでも第一人者としての評価も高いのが「人形洋」こと、
甘利洋一郎さんです。
平成21年度には「第2回とくしま芸術文化賞」を受賞しています。
そして昨日から明日2月13日(日)までの3日間にわたり、
あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)で、同賞受賞を記念して
「人形彫師 甘利洋一郎 我に問う」と銘打った
人形洋展(入場無料)が開催されています。
人形洋の作品(阿波木偶)の展示を中心に、
彫師の工房の再現や人形洋の彫師の道のりなどが紹介されている会場に、
さっそくピジョンズ・パークもも足を運び、見学させていただきました。
明日は、最終日。ピジョンズ・パークも読者のみなさんには、
当然ですが写真よりもさらに臨場感あふれる会場で、
阿波の伝統芸能の一端に触れられることをおすすめしたいと思います。
▲阿波木偶の頭(かしら)。眉、目、口が自在に動く
▲三枚目役の木偶頭。鼻がもげるシーンを演出する
▲「この頭は、どんな役所を演じるのだろう?」と、想像するのも楽しい
▲美しい娘が、一瞬で鬼の表情となる妲妃の木偶頭。精巧なカラクリが内包されている
▲外題「壷坂霊験記」の阿波木偶・お里と、沢市(奧)
▲「傾城阿波の鳴門」など、有名外題に登場する阿波木偶も
▲会場の一角で、2体の鬼に出会った
▲その表情はもちろん、人形の大きさに圧倒される
▲怖い! それでも目を離せなくなってしまう
▲宇宙人をイメージした木偶も。どんな外題に登場するのだろう
▲第2回とくしま芸術文化賞を受賞した人形洋の細工場(工房)が再現されている
▲人形洋こと甘利洋一郎さん。 受賞記念展「人形彫師 甘利洋一郎 我に問う」は明日まで
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朝には家々の屋根や道路脇の空き地や畑を白く染めていました。
写真は、今日午前10時頃の「脇町うだつの町並み」(美馬市)の様子です。
卯建(うだつ)と呼ばれる白漆喰の防火壁を備えた旧商家が立ち並び、
徳島県を代表する観光地の一つとして知られる歴史ある町並みが、
白い雪にうっすらと覆われていました。
実のところ、ピジョンズ・パークはこのチャンスを待っていたのです。
「町に雪が降ったら、きっと早起きして、卯建をあげた通りを歩いてみよう」と。
建国記念日の今日、みぞれ交じりの雪が舞う寒い一日となりましたが、
通りではシンビジウムを中心とした生け花展やコスプレのイベントなどが行われ、
昼近くには多くの観光客も訪れはじめ賑わいを見せていました。
今回、ちょっと残念だったのは、通りの路面に雪がなかったこと。
いつかたくさん降ることがあれば、再挑戦してみたいと思っているのです。
▲雪景色を期待して足を運んだ「脇町うだつの町並み」
▲残念ながら通りでは、雪は見られなかった
▲朝早い時間だったため、観光客の姿はなく、この景観をほぼ独占
▲防火壁「卯建(うだつ)」を見上げると、屋根の上にうっすらと雪が…
▲というわけで、高いところに登ってみると…
▲卯建をあげた旧商家の屋根が白く染まっていた
▲次はいつ、こんな光景に出会えるだろう。楽しみだ
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