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豊穣を約束してくれる大クスと雨の神様

2009年01月22日 | 徳島の山景
今日の徳島は、お昼頃から雨が降り始め、
夜になっても降り続いています。
冷たい雨の中、徳島市南部の平野部に位置する
八多町(はたちょう)を訪ねました。

近くには、阿波の伝統芸能『阿波人形浄瑠璃』の公演舞台として、
かつての娯楽の殿堂であった犬飼農村舞台や、
秀麗な姿で阿波三峯の一つに数えられる
『中津峰山』(標高約773m)などの見どころが控えています。

写真は、中津峰山の麓で、勢いよく茂るクスノキの巨樹です。
地域を流れる八多川沿いに車を走らせていると、
遠くからでもそれと分かる大きさです。

その巨樹に隣接して社(やしろ)が建立されており、
『速雨神社』と記された札板が表に掲げられていました。

「はやさめ」と読むのでしょうか?
それとも「はやめ」「はやあめ」と呼ぶのでしょうか?

ただ、改築を記念して建てられた石碑には、
通称を「雨の宮神社」と言うと彫られています。

干ばつの際、この神社にお参りすると、
たちまち雨が降る御利益があるそうで、
そのため「雨の宮神社」と称されているのだと、
容易に想像できます。

地域における、この社に対する信仰の大きさは、
そばに「豊穀ノ神雨宮大樟(おおくす)」と彫られた
別の石碑があることでも容易に伺えます。

最初の社は、今から1100年以上前に建立され、
その時、すでにクスノキの若木が育っていたとも書かれています。

これを信じるなら、クスノキの巨樹は
樹齢1000年をすでに100年以上過ぎていることになりそうです。

雨足が強くなる中、クスノキの巨樹と古い歴史を持つ社を前に、
県内にはまだまだ多くの名所、銘木が存在している──と、実感しました。





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