去る日曜日,散歩がてら明治神宮を訪れました。
考えてみると,山手線で毎日明治神宮の脇を通過しているにもかかわらず,ほとんど訪れたことはありませんでしたが,ここは都会のオアシスですね。
さて,今回は明治神宮の北側に位置する宝物殿についてお話ししましょう。
明治神宮は,言わずと知れた明治天皇,皇后両陛下をお祀りした神社。
それにちなみ,この宝物殿には,天皇,皇后両陛下がご生前に愛用されていた数々の品物が展示され,,陛下のひととなりを偲ぶことができます。
戦時中,指揮を執るため明治天皇が粗末な木造作りの本営に移ったときのこと,侍従が天皇を気遣いソファを用意しようとしたところ,天皇は「出征している兵達には,ソファなどなかろう!」と言って戒めたとのこと。
かの有名な「教育勅語」も明治天皇のお言葉として発せられたもので,政府に悪用されると恐ろしいことになりますが,読んでみると実はなかなかいいことが書いてあり,人の心を大切にしない現代にこそ国民は読んでみるべきではないかと思ってしまいます。
私は,明治という時代も,軍部や政府が天皇を祭り上げていたと思っていましたが,今回宝物殿を訪れ,明治天皇は形だけでなく,実を伴った天皇であり,だからこそ我が国は明治期にあれだけの急速な発展を遂げることができたのではないかと思うようになりました。
ちなみに,この宝物殿には歴代124代の天皇の肖像が展示されており,これまた興味深いものであります。
初代から10代くらいの天皇は,どういうわけか皆同じ顔をしていました
10歳にも満たないうちに退位した天皇がやけに老け顔だったり,突っ込みどころも満載です!
現在は別館の文化館では「明治・大正の宮廷衣装展」も開催されており,皇族の華やかなお召し物もご覧になれます。
散歩がてらにお立ち寄りになってみてはいかがでしょうか?
明治神宮のホームページはこちらをクリック
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明治神宮は行こうと思ったら、行きやすい沿線にあるのですが、行った事はないですね。どうも、結婚式と言うイメージが強いのでしょうか。
でも、ぴえるさんの御報告を読んで、ちょっと行って見たくなりました。歴史的視点で行けば興味深い場所かも知れませんね。
「歴史読本」、私も結婚する前に読んでいましたよ(どれだけ大昔?)その時買った本も、まだ実家にあると思います。その時の特集は「聖徳太子」だったんですよ。この本、マニアな人々に支えられているのか、息が長い雑誌ですね。
どういうわけか,明治神宮はいつも通り過ぎるだけで寄ることはほとんどないですね…
でも,あそこは都会にありながら空気が違います!
ちなみに聖徳太子といえば,明治神宮宝物殿にある歴代天皇の肖像画を描いた絵師は,旧一万円札の聖徳太子をデザインした方だそうです。