picnic on a frozen river
山登りの記録
 


雪山 / 

【メンバー】タナカさん
【行程】
(4/19) 二股(05:37)-(06:56)猿倉-白馬尻(09:23)-(11:36)八峰?-(16:19)幕営地
(4/20) 幕営地(06:09)-(10:17)山頂手前-(10:50)山頂-(11:32)大雪渓-(12:33)白馬尻-(13:35)猿倉-(14:47)二股
会の新人タナカさん達からお願いをされていた宴会山行は、日程が合わずに彼は不参加となってしまった。
その埋め合わせという訳ではないのだけど、城山の帰りに、ふと彼に声を掛けていた「白馬主稜に行かない?」
2年前に二股から直ぐにラッセルになり白馬尻にすら到達できなかった因縁のルートは、それでもGWのバケツトレースの時期は避けたく、自然と日程は決まった。
(4/19) 事前にたてのさんから「知り合いだけで4パーティーが入る」と聞いており、なんとなく二股の駐車場の空きが心配だったので、二人共職場を午後半休にして18時には都内を出発。梓川SAで前泊して3時に起床し、ETC割引の適用される土曜に安曇野ICを通過。すき家で朝食の後に二股に到着すると車は一台のみ。ちょっと肩透かし。
ゲートの脇から歩行開始。2年前の4/7よりは明らかに雪が少なく、除雪は猿倉まで済んでいた。そこからの薄いトレースは直ぐに左に折れてしまい、踝程度に潜りながらの歩行になった。それなりに先頭は疲れるので、10分間隔で交代しながら林道をショートカットして適当に進む。空はガスに覆われて視界は良くない。大雪渓の右から大きな沢がデブリを押し出して合わさっているあたりが白馬尻だろうと判断し、ここで登攀具とアイゼンを装備。ワカンは尾根の末端の木にデポした。


(白馬尻はガス)

ガスで斜面の様子が分からず、地形図で一番傾斜の緩いところを辿って行くこととして、取り付きからは若干北寄りに登った。
間違っていたら白馬沢に降りてゆくはずだからと標高を上げて行くと薄いワカントレースが散見されるようになった。
次第にシュルントに進路を阻まれる場面が現れるようになり、崩れない足場を探して迂回や木登りを強いられる。



樹林帯を抜けると天候が回復してきた。開けた斜面を登り切って平らな草付きから振り返ると後続Pが追ってきている。白馬尻で遠目に見えたと思われるパーティーは僕達より左側から登ってきたようだ。そちらの方が樹林帯を避けられたのか。


(そろそろ八峰かねぇ)

軽く睡眠休憩の後、雪面の上りを再開する。気温が高く、ザラメ雪が融けて来て時々崩れる。
長い斜面の先にちょっと肩に乗る箇所が判然としない箇所があり、ここでロープを出すことに。
タナカさんにスタンディングアックスビレイについて聞くと、学連の講習会で習ったとの返事。

「止められた?」
「飛ばされました」

ロープを外して貰おうかと思ったけど、ここは上部で灌木からランナーが取れそうだったのでビレイをして貰うことにする。


(抜けるところが悪かったぞ)

シュルントが開いたところで思案していると後続がこちらを待たずに登ってきてピッチを切った。なんだかなぁ、灌木の枝を束ねて支点を取り、足元の崩れた箇所を木登りでクリアー。平らな箇所に露出した岩にスリングを回し、フォローをビレイ。この時に後続Pが僕より進んだ位置でビレイすることになる。タナカさんを迎えた時にその先でロープを出すか迷い、ここで直ぐにツルベの後続P(都庁山岳部とのこと)に抜かれることになった。このPは殆どスタッカートで、だからなかなか追いついて来なかったのか。タナカさんの緊張も考慮してこちらも以降はビレイをしながら進む。


(左のバンドに乗った)



そろそろ16時という頃に何峰だかの狭いピークで都庁Pがテントの設営をしているのをやり過ごし、さて幕営地は次のピークかなと思った先がまだまだ長い稜線だった。コルに降りる手前を切り崩せばテントを晴れそうだったので、僕達もここで幕営とした。
あんまり泥酔してトイレに出たくない場所だったこともあり、持ってきたウィスキーを飲み切らずに就寝。


(幕場から)


(4/20)3時起床の予定が目覚ましを止めてしまったらしく、実際に起きたのは4時を回ってしまった。



慌てて支度をしているうちに都庁Pは出発、福井から来た山スキーPにも先行を許す。朝からロープを出すが、さほど難しくないところはロープを畳むのも面倒でコンテで。途中、ノーロープの蝸牛に先を譲った後、先行に7人でいい加減にステップが切れてきたのでロープをしまう。前日の行程よりスッキリした雪稜が続き気分が良い。



幕営出来るような平坦地は随所にあり、こまめに休憩しながら進む。気温は高く長袖に雨具を着ていると暑いくらい。雪が腐るのが心配だった。



シュルントの処理で2回ロープを出して2峰の上に到着。前後して登ってきた福井Pが休憩を入れるというので先に最終ピッチにとり付かせて貰う。


(先行P)

ビレイ点は安定しているが残置アンカーは見当たらず、タナカさんにスタンディングアックスビレイをお願いする。都庁と蝸牛は雪庇下にスノーバーでランナーを取って登っていたので、こちらもスノーバー、そしてデッドマンで固め打ちのつもりでリードする。しかし雪庇は50cmも出ておらず、かつ5人目ともなるとステップが安定しており、60m一杯伸ばしてあっけなく山頂に到着。


(今日の雪庇はこんだけ)



タナカさんを向かい入れて握手を交わし、急にガスと強風に巻かれた稜線をコンパスを出しつつ大雪渓に向けて下った。


(帰路は晴れていた白馬尻)


直前までの予報が日曜日に崩れるものだったためなのか、予想したより入山者が少なくて快適だった。二日目の寝坊は痛かったけれど、雪庇切り崩しを狙うには行動も遅かったかな。


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雪山 / 

暫くはアイスやフリーのゲレンデが多かったのですが、最近、また山に行き始めました。折角だから記録は残しておこうかと。



【メンバー】たてのさん
【行程】美し森駐車場(04:24)-出合小屋(06:53)-(11:13)岩峰基部-(13:07)稜上-(13:43)主稜線-(14:45)ツルネ-(16:46)出合小屋(17:30頃)-(20:10頃)美し森駐車場

たてのさんと去年の夏くらいからどこかに一緒に行きましょうという話があったのだけれど、なんとなく実現せずにいた。ロープを組んだことはなかったけれど岩場やアイスで幾度と無く顔を合わせているし、いきなり雪稜に一緒に行くことに抵抗はなかった。
場所は八ツの東面、二人共初見の権現東稜に決まった。
直前の天気予報だと土曜の晩までは良いが、その後は雨らしい。当初の予定は岩峰手前で初日を終えて翌日アタックだったけれど、出合小屋まで行って雪の状態を見て考えようということにした。
美し森駐車場を出て林道を歩き始めてすぐに雪の踏抜きに悩まされるようになる。2月の2回の大雪は山よりもむしろ街の標高のほうが多かったらしいが、それが残っているのだろうか。6回の渡渉はそのお蔭でさほど難しくは無かった。


(一箇所、凍っていて悪かった渡渉)

途中で抜いたガイドPとは出合小屋で一緒になった。で、このガイドさん、たてのさん、私は、今年の1/13に尾白川でたまたまそれぞれが別パーティーでお会いしている。んー、なんの出合いだ。

さて、ここまでの雪の状態と歩行ペースから日没までにはツルネ東稜に入ることは可能と判断し、幕営装備は小屋にデポして日帰りで実行することにした。赤岳沢を少し詰めてから旭東稜に入るガイドPと別れ、権現沢を左に左に遡行し、ゴルジュを通過すると右手の稜線が権現東稜。


(権現沢を詰めて)


(ゴルジュを抜けて)

うっすらと残るトレースを追って斜面に取り付くと、最後に稜線に上がるところが少し悪い木登りになった。暫くは灌木混じりのラッセル。交代して...と言いたいけれど、凄い眠気と体力差でらっせるのたてのさんになかなか追いつけず、殆ど先頭をお願いするかたちになってしまった。途中、あまりに眠いので5分だけ昼寝をお願いしたら12分熟睡してしまった。






(岩稜を見上げる)

特に悪いところもなく岩稜手前の草付きに到着。そのまま岩稜の左側基部に進み、ここで足場を整地してロープを出す。ジャンケンで勝ったほうがリードはたてのさんの勝利。岩場を左に回りこむように消えていった。ロープの残りが5mを切ったあたりで解除のコール。気温が高いし露出した岩はほんのり暖かいくらいなので素手でフォローする。んー、支点の間隔が一部遠くてリードだと微妙。ホールドも細かく素手で良かった。



2ピッチ目は簡単。上がって直ぐの支点を一応取ったら、あとはII級程度の歩きで左上しながら立木でピッチを切った。右手にも残置があったけどこれは使わなくていいかな。


(2p目は簡単)

登っている時に権現の山頂から朝のガイドさんが声を掛けて下さった。
更に稜上の安定したところまでロープを引いておしまい。その先の岩場でちょっと左側の斜面のトラバースして、少しの歩きで主稜線。




(長い下山の開始)

下降路のツルネは遥かに遠い。たてのさんに遅れながらヨレヨレと歩を進め、ツルネに到着した時は日没までには到着出来る時刻だった。それからのツルネ東稜の下降の踏抜きは2番手でも酷く、とにかく消耗する。股まで潜ると足を抜くのもひと仕事。
ボロボロになって小屋についた時には、それでも休憩を入れれば駐車場まで歩き通せそうだった。翌朝に雨の下を歩くよりはと、デポ品を回収してパッキングをし直し駐車場に向けて出発する。朝より気温の上がったために踏抜きはまだまだ続く。林道に到着する直前に日没を迎えてヘッ電残業に入る。林道区間も期待したほど楽はさせて貰えず、チラチラと林道で幕営が脳裏を掠める。
車に戻ってきた時には二人共ヘロッヘロで、とりあえず最初のコンビニに寄って炭酸飲みましょう!で意見は一致した。

お風呂も空いていないし終電の時間も微妙なので、食事も摂らずに東京に帰った。
好条件と強いパートナーに恵まれて一日で片付けることが出来た。初めてのお手合わせからいきなりハードで、今後が思いやられる(?)。


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日曜日は日帰りで甲府幕岩。HIVE でアップ後、ブルーマウンテン(10a/b)。1便目はダメダメだったので2便目はトップロープで。ムーヴは概ね整理できた。3便目はリードトライ。下部は順調。しかしフィンガークラックで迷いが生じ、テンション。体を上げれば良い右手があることを確認して本日は終了。

有休消化の水曜日。イエローマウンテンでアップ後、ブルーマウンテン。1便目で落とすつもりが、中間部のシンハンドが始まるところでもたついてしまいテンション。情けない。2時間のレストの後、落ち着いて RP。

下部のクラックは内部で広がっていたりしてプロテクションが取り辛く、かなりこまめにカムを挿した。上部のフィンガーはC4#0.5とエイリアン赤がばっちり効いて安心。
ポイントポイントで体の向きやら手の入れ方のムーヴがあり、それが見つかれば楽だし見つける作業が楽しかった。




自分メモ
フィンガーが始まるところは左手は右に引き、両足ともに足を左壁に押し付けて細かく上げてから左の棚に左足を乗せる。
最後のフィンガーは、右足は小さな突起でなくてクラックの右壁の傾斜が緩いところに当て、左足と合わせて若干ステミング気味に効かせる。左手はジャムで無く右に引き、一気に体を上げればクラック内の良いホールドに右手が届く。ここで赤エイリアンは左手で取り出しやすいように、ハーネスの左側にラッキングしておく。終了点直下はフィンガーを信じて右足を壁に押し付け、浅いクラックに左足を上げる。低い位置からのクリップは安定しないので、ハンドが効くクラックに届くくらい上がったほうが良い。

カム: エイリアン黄 青 C4#03 075 2 05 2 緑 04 05 05 赤
中間のC4#05 はC4#1でも置き換え可能。C4#04、エイリアン緑から上はパラレルクラックで安心出来る。


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土曜日のみ日帰りのKさんと甲府幕岩。なのだが寝坊してしまい、二人で別々の車で行くことになってしまった。Kさんからは「想定の範囲内」と慰めの言葉をいただく。

宿題はいくつもあるのだけれど、クラックトライの間隔を空けたくなかったのでブルーマウンテン(10a/b)をチョイス。リードだと最後のフィンガーは怖くてカムエイドでないと越せない。TRで2便出してノーテンまで持って行って本日はおしまい。

翌日の天気予報は芳しくなかったし気持ち的にも日帰りだったので、下道でぶらぶらと東京に向かう。しかし悪天に負けるのもなんか自分らしくないように思えてきて、結局韮崎宴会組に合流。昼迄でも登ろう。

日曜日はHIVEでアップ。UさんのドラえもんRPを見届けて、空模様を気にしながらサイコモーターの出だしで筋肉をほぐしてからブルーマウンテンにトライ。「怖い怖い」を連発してめちゃくちゃなムーヴになってしまう。最後のフィンガー部分はまだ指が外れそうで突っ込めない。C4#0.5と赤エイリアンを差し替えながらテンテンで終了点直下まで行って、最後の1mは入るカムが無いので何度も逡巡して、吼えてトップアウト。ふう。
降りてくるときに最後の部分の足をクラックに当てて試したけれど、体がレイバックになってしまってもう一方の足の置き場もなくて辛い。やっぱり正面からフィンガージャムと両足スメアかな。

指の効きは徐々に良くなってきている。これも気持ちだね。


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またまた有休消化の甲府幕岩。天気予報は当日朝になって悪くなり、昼まで雨。しかし誰も何事もなかったのように、当然のように集合して雨の中央道を岩場へと向かう。
甲府盆地に入ったら雨も上がるかなという期待はスカッと外れた。駐車場は一番乗り。おそらく二番乗りはなかったと思う。最悪ジム転進とかも一応の候補にあるので、まずは空身で岩場を身に行くことに。
豊饒の森はイッパイシリーズのみ乾いているが、他は無理っぽい。その奥のエリアはどこも濡れている。
それでもガスが少しずつ晴れて来たので、とりあえず濡れているペンタゴンでアップ。離陸してしまえばIV級の沢登よりは易しい。

3人が登り終えた頃には雲の後ろにお日様が見えたりして来たので様子を見ようということになった。

ムーヴ不明でまったく進めなかった深海の幻想(11a)は、幸いにもその問題箇所は登れそうだった。
取り付いて、3ピンを掛けて、さてどうしたものか。3人で交代して、結局、マエダセンパイが親指ヂカラと深キョンを合わせて4ピン目に届く位置まで体を上げることに成功した。股関節の硬い自分にはそのままマネは出来ないけれど、何か光明が見えた - また雨が降り出してしまったけれど。

なんだかんだでヘッ電下山。やっぱ平日は空いていていいな。特に雨だとな。


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韮崎宴会の翌日は甲府幕岩。朝方まで雨だったけれど、もうなんかそんなことはあまり気にしなくなってしまった。
駐車場に到着したら、雨でメゲたのかテン泊組が撤収するところだった。岩場には一番乗りとなった。

豊饒の森に到着するとWork Onは一部が濡れている。ワイルドトットちゃんは下部がずっと濡れている。動物がいっぱい木の実がいっぱいはまったくの無傷。
とりあえず濡れているイエローマウンテンでアップ。

しばらくトットちゃんは無理そうなので、アイソメトリックス(10c)をやることに。うむー、相変わらず2ピン目以降が分からない。
Aさんが左から上がっていったので、それを試そうとしたらあちこちで微妙に届かず調整。しかしカチリハビリになるなぁ。
結局、ムーヴは解決したっぽいけれど登れなかった。休日に来るときは背伸びしないでこれをやろうかな。

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中日の天気予報が芳しくない文化の日連休は温泉に行って来た。


(山肌には新雪、そして立ち上る湯気)

猿倉から往路3時間、帰路2時間といったところ。一昨年の10月最終週に行ったときは宴会パーティーで賑わっていたけれど、今回は夕方は我々のみ。遅くになって2パーティーが到着。





ダラーっと宴会して、翌日は昼には下山して、折角だからと明星の壁を見学してから韮崎に移動したとさ。

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平日休みのマエダセンパイに有給休暇を合わせて甲府幕岩に。マエダセンパイは初イレブン狙い。ルートは特に決めていないとのこと。自分も悪い10台の宿題でモヤモヤするよりもいっそ、ということで今期の目標はWork On(11a)ということになった。

イエローマウンテン(5.9)ナベちゃん(5.8)でアップ。ワイルドトットちゃん(10b/c)は OS 失敗 - どころか手が垂壁カチに全然対応出来ていないことに気づかされた。半年間、クラックとスラブばっかりだったからね。TR をセットして二人で交互に登る。ちょっとまだ解決していないけど、まぁ、ここはまた Work On トライの前に取り付くからそのうち登れるでしょう。

で、この TR を使って Work On にトライ。うおっ、カッチカチだ!! ホールドは大体確認出来るけれど、全然出来る気がしない。下半身の収まりが悪くていちいち剥がれそうだ。テン山で終了点へ。
マエダセンパイは2便目で個々のムーヴは概ね出来てきた模様で、「あとは気持ちと天気」とのたまっていた。さすがに成長著しい指ヂカラ(特に親指)だ。

この日の甲府幕岩は半袖でビレイだと肌寒いかなという気温。これから寒くなってくれば芽も出てくるのかな。また来るよ、Work On。仕事をサボっても Work On。


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少しマジメに blog を再開しようかなと。

台風の進路が具合良く逸れてくれた日曜日、阿弥陀北西稜に行ってきた。目的は積雪期の下見。

美濃戸(05:06)-(06:54)林道からの分岐-(09:17)1P-(11:11)終了点-(11:43)山頂-(13:00)行者小屋-(14:01)美濃戸

小淵沢の朝の気温は12℃。ウエアの選択に迷い、長袖シャツと半袖に、街着にしているジャケットを持ってゆくことにした。
雪の無い南沢の道は見馴れない景色だけれど、林道からの分岐手前の開けたところの風景は判別できた。樹林帯に入って緑ロープが右手に張ってある箇所からは藪に入って行く。踏跡は直ぐに不明瞭になり、右手の沢を目指してトラバース気味に進む。沢を越えたあたりの北西稜下部は樹林が濃かったので、少し沢を詰めて適当なところから稜に乗る。ところどころ歩き易そうなところを拾って右上し、稜線に乗ると藪も薄く快適。直ぐに露岩に当たった。
やっと潅木帯が切れたところで装備を整える。空気が冷たく、ジャケットを着て厚手の手袋を付ける。目の前の上部岸壁は朝の光を反射してキラキラと光っていて、どうやら染み出しが凍結しているようだった。アイゼンは持ってきているがアックスは無い。果たしてルートは大丈夫だろうか。


(3p取り付き)

稜線の右側にバンドを歩いてゆくと立った壁にペツルのハンガーボルトとロープで作成した支点に当たった。Aさんが「3P目の始まりでしょう」ということでロープを結んで登攀開始。そこまで先頭を歩いてきた自分がリード。右のバンドを歩いて行くと、左手の稜上に向かう草付きにハンガーボルトが光って見えた。斜面に取り付く前に残置ハーケンでランナーを取り、ハンガーボルトで二つ目を取る。更に足場の良いところを拾って行くと無線機でロープの残りが10mとのコール。5mくらい先に安定したテラスがあったので、支点は確認できないけれどそこまで進むことにする。途中でエイリアン青を使う。
テラスにはハーケンが二つあり、そこで支点作成。もしかしたら本来の終了点はもっと右下にあるのかも。
2P目(Aさんリード)。稜線に向かい、最後は凹角気味になる。ランナーは豊富だった。凹角でエイリアン青。終了点は立派なハンガーボルト。


(4p登攀中)

3P目、左にバンドをトラバースし、右の稜線に一段上がる。ハーケン、潅木、ハーケンでランナー。終了点はまたまた立派なハンガーボルト。ロープアップの時にロープが一度引っかかってしまったが、ごにょごにょしているうちに解消。


(5p終了点)

4P目(Aさんリード)。稜線に上がって右に回り込み、足場の細かい岩を登る。クライミングシューズなら簡単なスラブなのだろうけれど、登山靴の立ちこみは難しく、あっさりA0。最後は被っているけれど、ガバを掴んで気持ちよく抜けた。アイゼンだとA0でも難しそうだけれど、この核心はハーケンが短い間隔でベタ打ちされているのでアブミなら行けそう。


(核心部)

安定したところでロープを仕舞い、山頂-行者小屋を経由して下山した。行者小屋からはトレラン講習に刺激されて走ったら、美濃戸まで1時間だった。

無雪期は脆いかなと思ったんだけど、特に問題無く登れた。
本番の積雪期も昨年のベルグラべっとりでなければ何とかなりそう。しかしビレイポイントはどれも日陰で寒そうだ。





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ジャックと豆の木が登れました。

3月末からトライを開始した時はトップロープで1テンから始まり、最初から相性は良いかなという印象を持った。しかし5月にリード1テンまで持ち込んだ後はなかなか乾いた状態を触らせて貰えず、またビレイヤー確保も難航した。濡れていてもムーヴ自体は変わらないのでダメ元でもトライし続けて、やっと小川山に秋が来たこの日にRPすることが出来た。ビレイしてくださった皆さん、岩場で一緒にトライしてくださった皆さん、ありがとうございました。

ムーヴの固まり具合はカサブランカ以上で、RP便は今まで登れなかったのが嘘のようにスムーズに進んだと思う。解放された安心感の反面、また次のグレード更新もこんなに追い詰めないといかんのかなぁという早速の不安が既に沸いて来ている。暫くは10a~10bの宿題片付けでのんびりしたいところ。

使用カム:
#0.5 #5 #2 #1 #0.75 #1 #3 #2 #0.75 #2 #1 #0.5 Alien赤 #0.4

ムーヴメモ:
下部は左手縦ホールドと左足スメアから右足をワイドに。#5はずらしながら奥に入れて、足の邪魔にならないようにする。左足スメアを上げつつ右足は膝も使って20cm浮かすとクラック内のカチを右手でピンチ持ち。左足を右に寄せつつ上げると左手は縦に長いカチをガストン、右半身をクラックに入れて立ち上がると左手のハンドが決まる。ここで右手で#2をセット。左足を右に寄せて体の正面あたりで一瞬スメアし、右足のジャムが決まるところまで上げる。右手ハンド、左手もハンドで3手ほど上がると、クラックの外側、左に大豆ほどの足があり左足で乗ると大レストが可能。ここで#1。左手逆手、右手順手のハンドサイズを拾って#0.75をジャストサイズのパラレルクラックにセットし、フレアしてくる箇所で左手を順手に差し替える。ガタガタなクラックに#1をセット。

ここから核心。

右足は細くなるが、ジャムの決まる高い位置に上げて、左手で若干抱きかかえるように立ち上がり、右手をクラックの向きが右に変わるあたりに指す。フィストというより、若干上から引っ掛ける感じ。これに耐えて左手を上にずらす。
更に右手と左手を上にずらして行き、左足をスメア、右足をジャム、左足をダイクに乗せる。#3を決めて大レスト。暫くは右足のジャムがばっちり効く。シンハンドは飛ばしてハンドを拾って行き、#2、#0.75、#2、#1 を適当な間隔でセットしてゆく。左手をクラック外の水平ガバフレークを持ったところで、頭上に#0.5をセット。右足ジャムからら、顔の辺りの低い右手ハンドで左足を水平ホールドに乗せて立ち上がる。右足ジャムのあと、左手シンハンドを若干右に引きながら左足をジャム。右足をホールドに乗せて立ち上がる。右足の向きを壁側に向かせると左足を高い位置に挙げられる。左足で立ちこんでから左クラックにAlien赤をセット。左手でクラックのへりを持って右手は水平カチ、適当に掛かりの良い足を捜してスラブ登りで立ち上がると右手が縦フレークを取れる。ガバ足に立ってから念のために#0.4をセットして、マントルの要領で左足で乗り上げる。


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