picnic on a frozen river

山登りの記録

稲村岩尾根でプチ歩荷

2008-06-24 12:54:54 | 訓練山行
GW以降、天候に恵まれず山中泊してないんだよね。そろそろ歩荷力の低下が心配で天気なんかで躊躇している余裕は無く、傘持って日帰りで奥多摩に行ってきました。



渓流釣り場駐車場の隣(09:40)->(10:43)稲村岩往復(11:05)->(13:17)鷹ノ巣山(13:36)->(16:00)駐車場

ロープにテントに余分の水で22kgのザックを仕立て上げて、日原の駐車場から歩き始める。最初から雨具を着込んだけれど幸いにして雨も殆ど降っていない。登り始めの沢筋はヒンヤリしていて快適。でも、そこから九十九折で急斜面を歩く辺りで既に肩がシンドくなってきた。なんだよ、オレはそんなに弱くなってたのかよ。せめて最初の1時間は歩き切ろうと思い、明るい稜線まで頑張ったら稲村岩の基部に到着した。
ザックを降ろして稲村岩まで遊びに行って20分くらい。回復したかなーと思ってまた歩き始める。でも30分くらいでまた肩が痛くなり、チラチラと時計ばかり見て歩き続ける。稲村岩までは良いペースだったから1時間半で着くんじゃないかと思っていたけれど、なかなかどうして。結局この後休憩2回、コースタイムを12分オーバーで山頂に到着。
下りでは膝と前腿の筋肉がじんわりと軋み、あぁここも弱っていたんだなと思い知らされた。濡れた登山道で滑ったりして、10分オーバーで駐車場に戻った。

足腰というより肩が痛かった。交換修理したザックのハーネスの調整が悪かったのかもしれないけれど、ほんの2~3ヶ月前だったらこの荷物でラッセルして、もっと急な雪稜を長い時間歩いていたんだよなー。梅雨明けまでの数少ない週末、歩いておかないと夏が来ない。

2008.06.07 谷川岳・衝立岩中央稜

2008-06-17 17:48:12 | 岩登り
谷川行ってきました。


(衝立岩)

【日程】2008/06/07
【行程】出合(05:25)->(06:45)中央稜取り付き(07:41)->(13:20)中央稜終了点->(18:06)取り付き->(20:30)出合 晴れ後曇り時々雨
【メンバー】L.SS大先生、Gil

5月に急遽計画をしたのが雨で流れた後、今年の記録をネットで探す日々を送っていたが先週になってボチボチ見つかる程度。浮石は?雪渓は?と期待半分不安半分。

金曜の22:30にガラガラのロープウェイ駅に入り仮眠の後、出合まで車で移動して5時半に歩き始める。前方には既に幾つものパーティーが歩いている。雪渓は登るには良いのだが下りが不安。軽アイゼンをクルマに残してきたことをちょっと後悔した。テールリッジのスラブも怖い。今日は夕方から雨予報だから、降られる前に戻って来たい。


(一ノ倉沢の雪渓をテールリッジ目指して)

しかし今年の谷川解禁から二度目くらいの晴れの土曜日とあって、6:45に取り付きに到着すると大勢のパーティーが順番待ちをしていた。烏帽子南稜も凄い人出。
一時間程待ってからいよいよ登攀開始。ガイドブックには4ピッチ目が核心(IV A0/V-)とあったのと、先週の三ツ峠で少し凹んだので奇数ピッチを申し出る。


(1P目の下部は何でもない階段)

(1P)ホールド、スタンスは豊富で、後半が逆層でも登り易い。終了点手前で大分待たされてしまった。

(2P)SSさんが見えなくなるくらい左に回りこんで行き、そこから上がるらしい。1P同様、途中で待たされてしまっていたようだった。ピッチが短いのでコールは届く。

(3P)出だしは右に大きく回り込んで行く。ここが立っていてトポでは III A0 とのことだったが、先に足の組み立てを決めてから行ったらフリーで越えられて嬉しい。


(多分4P目。少し右に出て登った)

(4P)核心と思い緊張するも、フォローの気安さもあってあっさりと抜けてしまう。1~3Pよりはスタンスは小さいかなぁ。

(5P)4Pを越えて安心したら、後半、右の凹角に入りすぎてしまい動けなくなってしまう。仕方なくA0して左のフェースに戻る。悔しい。これまでしっかりしたスタンスばかりで来たので、無意識にスメアを避けた結果だろうか。

(6P)(7P)(8P)特に困難なく印象薄いが、矢張りリードした7Pは楽しかった記憶がある。8Pあたりからルンゼに入り、ピッチが長いこともありロープの流れが悪くコールも届かない。

(9P)なかなか中間支点が無いが難しくなくロープを伸ばす。思い出したように取ったランナーは3箇所くらいだが、ルートが屈曲してロープの流れが悪く、体で引き上げる感じ。登る前にSSさんに後半は右に抜けるように言われていたのだが、目の前の尖塔の右を目指して行くと登り過ぎてしまう。(後で確認したら懸垂支点からモロ踏み跡があるじゃん)。あれ、やけに難しいぞと思っていたら右側にルンゼがあり、先行Pが懸垂の準備をしているところだった。自分の上にハーケンはあるがその先に抜けるのは難しそうだしロープの残りも心配。クライムダウンも出来ないのでトラバースすることにした。間違える人が多いらしく長い残置スリングが二つ、これをゴボウで、ザレ場のトラバースは木の枝を掴んで終了点に到着。ロープはトンでもないことになっていて、引き上げは流れが悪く苦労する。何度か「すみません、ルート間違えました」と叫びながらSSさんをお迎えし、同じようにトラバースして来て頂いた。


(最終ピッチ。ここまで突っ込んでいると行き過ぎ。手前で右に立派な道がある)


トラブルもあったけれど後半が簡単なピッチだったので、あれっという具合に終了となった。僕たちが最終Pと思って同ルートを懸垂下降で戻り始めたら後続2人x2Pが上がって来たので、1Pに先に登って貰ってからすれ違う。上部はロープ一本で細かく懸垂していくと2ピッチくらいで下降の大渋滞にぶつかる。先行3人、その前に4人。小雨が降り出して来て濡れたテールリッジを思うととても不安になる。取り付き到着は6時過ぎ。ツェルトはあるし、結構本気で一人でここに残ろうかと思っていた。ヘッデン点けてロープを二回出して貰って濡れたテールリッジを懸垂で通過し、降り立った先は気温が下がってカチコチの雪渓! スラブで先に行って貰ったPが残置に50mx2のロープを繋げており、ご好意に甘えてお借りして下った。そのロープを回収した後がこの日一番恐ろしいピッチで、岩場では上げなかった悲鳴を響かせながら遠くに浮かぶSSさんのヘッデンを追った。僕は雪渓に怯えているだけだったけれど、SSさんは雪渓から林道に移る箇所を探すのに気を遣っていたよう。足下の水は轟々と流れており、スノーブリッジを踏み抜くと洒落にならない。

登っているときは岩も濡れておらず、ホールドは特大フレークのガバばかりで快適。ただし三ツ峠や越沢と比べて中間支点はおろか確保支点もグニャグニャのリングボルトだったりハーケンだったりで恐ろしい。浮石も多く、ホールドも、そしてスタンスに使う予定の岩も、手で確認しないと使えない(確認して動くことが多い)。
で、やっぱり一番の課題は予想通りのルートファインディング。今回は復帰出来たから良いけれど、オンサイトのリード経験は大切に積んでいかないとなぁ。今回もSS大先生にはお勉強させて頂きました。


(画面の左下から右上の対角線、白い滝沢第三スラブ - すばらしい露出感)


P.S, 雨の中の下降でクライミングシューズが濡れてしまった。これが世界で一番臭い靴、アナサジレースアップ。帰宅してから速攻で洗ったけれど手遅れ。今まで殆ど素足で履いていなかったから大丈夫だったのに...会社の皆さんご免なさい、臭いの元は僕の抽斗です。

2008.06.01 三ツ峠

2008-06-13 12:43:58 | 訓練山行
前日の Pump-1 から三ツ峠に直行。前夜泊宴会の後、日帰り装備で一般ルート下に移動する。昨晩までの雨で岩はまだ乾いていないけれど登れないことはなさそう。





【日程】2008/06/01
【メンバー】たくさん

適当に組み分けして、僕はまるおさんと見学のKさんとの3人組、まるおさんがオールリード。
[都岳連ルート]: フォロー
これ、最初のホールドが遠くて嫌なんだよなぁ。3番目に登ったけどのっけから落ちました。終了点が良いっていう甘えがあるんだけれど情けなー。何とか終了点にたどり着き、見上げればどれも濡れたルートばかり。本当に行くんかい。
[T字クラックV-]: フォロー
黒く濡れてます。リードのまるおさんがじっくりと時間を掛けて登って行き、続くKさんも頑張ってフリーで登って行く。さて自分が取り付くと、スタートから直上後、右に移ってからのホールドが掴めない。濡れてんだもん。クラックに手を突っ込むとドロドロだし。落ちてはイカンのであっさりヌンチャクにA0。


(T字クラック - クラックの中はビショビショ)

[(不明)]: フォロー
T字クラック終了点の左側、カンテ沿いのルート。左に体を振ると下が切れ落ちていて、露出感あるし簡単だしで気持ちいい。

懸垂で下りてからワタクシリード。上部でナチュプロの練習させて頂けるとのことで、カム一式をお預かりして出発。

[一般ルート中央IV-]: リード
去年はピンの左側からリードしたところ。ギャラリーのIさんから「そこは真ん中を登る」と言われ、まぁそれもあるなぁと思って修正する。ところが右足の小さなスタンスを拾って左を上げようと思ったら、ギアラックのカムが壁に引っかかって体が上がらずパニック。思わず右足はピンにA0して壁から体を離してから体勢を整える。

[十字クラックV-]: リード敗退
なんですかこれ? オフウィドスにジャミングを決めるそうだが全く出来ず。逡巡して諦めてクライムダウン。ランナーはまるおさんに回収して頂く。

午後は組替え。僕は希望して翌週に谷川にご一緒させて頂くSS大先生と組ませて貰う。

[地蔵右V]: フォロー
出だし、足はあるんだけど手がどうも...あっさりヌンチャク二つA0。上部も細かい。大先生は僕が登ってこられるかマジで心配していたらしい。

[観音右V-]: フォロー
SS大先生のリードを見させて頂くと、ハングの右から登り、クラックには全く入らずに左足をハングの出口に大きく回して横向きに体を上げて行った。地蔵右のA0の時に「フォローなんだから思い切ってフリーで行け」とのことなので頑張って真似して見ると...落ちた。グラウンドこそしなかったけれどハングの真下に落ちたので足が壁に着かない。ロープが出ないので降ろしても貰えない。大勢のギャラリーの視線を感じつつ、どうにかビショビショの左側から無理矢理抜けた(引き上げて貰った)。上部の凹角のステミングは楽しい。


(観音 - 今度はもう少し右のクラックを使ってみよう)


[サンドイッチIII]: リード
平らな二枚の岩の間を通るルート。ザック背負ってたら入らんだろうなーってくらい狭いが空身なら簡単過ぎ。

最初の計画はここから「紅葉おろし」を行く予定だったらしいのだけれど、僕のあまりの不甲斐なさから「どっかリードしておこう」となった。

[一般ルート左IV+]: リード
去年しつこくTRで登っているしリードもしているのでどうということも無く。それでもSS大先生曰く、中間部で右に寄りすぎて悪いルート取りをしていたらしい。
これで時間一杯。

二回もフォールして何かマトモに登れなかったけど、SS大先生に自分の実力を知って頂いたってのが一番の収穫か。谷川はルーファイが心配だ。

Pump-1

2008-06-03 01:13:49 | インドア
5/31(土)-6/1(日)は会の岩登り訓練で三ツ峠の予定が、初日は雨予報。そこで初日はPump-1で登って、二日目に三ツ峠ということになった。えっと、殆ど自分メモです。

土曜の朝、開店の10時前にPumpに行くと、ギリギリ最後の一台分の駐車場が空いていてラッキー。ジムの中ではまだ皆さん柔軟体操やパートナー待ちらしい。では一番風呂ならぬ本日最初の一本を行かせて頂きましょう、5.9でアップ。
続いて(実際は大休憩の後)、ワンテン地獄だった 5.10a は...前回より一手進んだけれど結局ワンテン - クリップ含めてムーヴは解決しているハズ、無駄に力を使っているところを改善すれば次こそはなのだ。
暫くはビレイマシンに徹した後、黒板五郎さんから入店直後に指令を受けたお買い得らしい5.10cに取り付く。下部で力つかってんなーと感じつつも半分まで行き、オブザベでも分からなかったところでテンション。手はクロスムーヴをとのことだけれど、今ひとつ体が開いてしまう。結局クロスはその次の手まで流れで行けば良さそう。この感覚はボルダーのトラバース課題だなぁ。その後も各駅でヘロヘロになって終了点。全く出来る気がしないという訳ではないけれどRPは暫く先だろう。下部でセーブする方法も勉強になりそうだし、空いている時を見てトライしてみよう。
ワンテンの5.10a/b足自由は小さいホールドが甘くて核心と思い、前回のOSトライではちょっと触ってから手前でテンション掛けてそれを飛ばして行った。でも実はカチで持てると分かってしまった。これもなんとかしないとネ。
またまた大休憩の後、ほこらの5.10b、半年振りに行きます。傾斜の一番キツイところから抜けるあたり、デッカくて持ち易いラップを掴むとヌルヌル。その前にトライしていたのはまるこさんで、確かここで長く耐えていた気がする。罠に嵌められて合計2テン。まぁ取り付いても叱られないレベルにはなったと思う。
トップロープ組が到着で、休憩所入り口横でビレイをするついでに試して 5.9(FL)、5.10a(OS)、TRだからね。
その後、ボルダーで遊んだりして5.9も出来なくなって終了。撤収の頃にはウチらだけで総勢12名で賑やかな一日。

もう登れそうな課題、その先の課題と見えてきた。怖いのはブランク。