picnic on a frozen river

山登りの記録

2012.02.18 吾妻渓谷でアイス

2012-02-20 21:02:28 | アイスクライミング
スミマセン、今週も寝坊、携帯の呼び出し音で起こされました。もう全然ダメですね、朝出は。
自分のクルマで出発して、ボケボケで下仁田の道の駅に到着。「あぁ、今日はこっちじゃないんだよ!!」
改めて吾妻渓谷は不動の滝に。川原湯温泉についてからもアプローチに迷いに迷って。取り付き到着は12:30過ぎ。慌ててH川さんのビレイとフォロー。


(F1 - 取り付き間違えて遊歩道から撮影)

先週の記録で読んだとおりここは落氷が激しく、それを避けると取れるルートも限られるので1~2パーティ入るのがせいぜい。K保田さん、T元さんは僕が抜けるのを待ってから登攀開始。F2には5人PがTRを張っていて、僕ら4人が揃った時に丁度回収したところだった。時間は15:50。
K保田さんリードで、引いたロープをT元さん、H川さんがフォローで時間は一杯一杯。僕は先に懸垂で戻った。


(F2をリード中のK保田さん)

みんなが降りてきたのが18時頃で、もうすっかり日は落ちていた。ヘッ電で駐車場まで。
宿はK保田さんの勤務先の保養所で快適。

F1の氷結はばっちり。カチカチではなくアックスは刺さり易い。足はボロボロと崩れるところもあったり。易しいけど50m一杯で長い。F2は渋かったそうな。

2012.02.11-12 笛吹川・釜ノ沢東沢 乙女ノ沢でアイス

2012-02-15 18:19:24 | アイスクライミング
(02/11) 西沢渓谷駐車場(10:23)-(10:59)東沢登山道入り口-(11:58)鶏冠谷魚止めの滝-(14:46)乙女ノ沢
(02/12) 乙女ノ沢取り付き(07:21)-(12:31)大滝基部-(15:00)乙女ノ沢取り付き-幕営地(15:48)-(16:26)山ノ神-(18:36)西沢渓谷駐車場

(2/11) 朝、聞きなれない電子音で目を覚ました。前の日に携帯電話を機種変更したんだけど、そっかこれが着信音かぁ~。

って、寝坊しましたー、集合時間を30分過ぎてますー。

パートナーの自宅付近でピックアップだったのが幸いで、慌てて出発。調布ICに入ったのは8時くらい。しっかり渋滞に捕まり、西沢渓谷入り口に到着したのは10時を回っていた。西沢渓谷遊歩道から分岐して東沢に降り立つ手前で踏み跡が凍っていたのでアイゼン装着。



ほどなくして渡渉になり、飛び石と周辺の凍っているところを拾って左岸に。河原を少しあるいてからまた渡渉。ここからが酷かった。踏み跡は無く、微妙なトラバースやザックがつっかえるハング岩が続き、あれ、東沢ってこんなだっけ?って感じ。んで、水がゴーゴーと流れていて越えられそうに無い滝にぶつかった。



H川さんこれを見て曰く「鶏冠谷かも~。」コンパスを当てるとそれらしいので戻ることに。
幕営地まではどうってこと無いだろうとタカを括っていたので、食事とタワシ以外の共同装備をシレッと割り当てられた時はなんとも思わなかったけれど、まー、ザックが邪魔だわ。んで、途中から右岸に踏み跡を見つけ、登山道跡はこっちみたいで往路よりははるかに楽に出合に戻った。途中でポケットに入れたオーバー手袋を片方失くしてしまったけど、水流に落ちたら回収不能だろうし、空荷で捜索に行けばどうってことないってのに思い当たらずで、予備を確認して東沢に入る。
どうして間違えたんだろう。こっちには立派なトレースがある。河原歩きでアイゼンを外し、でも巻き道は凍っていたのですぐにアイゼン。
もう一度河原に降り、ホラ貝のゴルジュの巻きに入ってからがところどころ悪い。ザックに外付けにした銀マットなんて、いっそ落として無くしてしまえばいいんじゃないかなんて思ったり。山ノ神から河原に降り、また何度か渡渉を繰り返す。この頃には渡れる氷の状態が何となく分かって来た。
当初は途中の凍った小滝でもあれば寄って行こうという予定だったけど、時間があまり無いので乙女ノ沢に直行。


(日帰りパーティーが下降してきた)

ガリガリ歩いてゆくと、立派なナメ滝とデポされたザックを発見。既に3時近くになってしまっていて二人ともやる気なし。対岸の平地にサッサとテントを張って宴会。VL-22に二人だったけど不要な装備はテントの外に出せばまぁまぁ平気。
アイスに来たのに、テントの中の二人の会話は沢の話ばっかだったような。

(2/12) 5時起床。装備を整えて取り付きは7:30。Hさんリードで登攀開始。


(F1)


(F1を抜けて平らな沢)


(F2は小滝)

硬い氷は脆く、アックスを刺すと亀裂が走って円盤状に割れる。50m一杯では立ち木に届かない。落ち口を越えた平坦なところでスクリュー支点でピッチを切って、ここまで1時間。自分がフォローも、パリパリと氷を割って登る。それでもモノポイントアイゼンはナメ滝の丸い氷にしっかり刺さって乗る場所が分かり易く、緩い傾斜もあってどこでもスタンスな感じが楽しい。
そこから暫くの二足歩行できるところも念のためロープを出したままで、続く小滝の終わりまで僕がリードして、ここは左岸の立ち木でピッチを切った。


(ナメが続く)

そんなこんなで終始ロープを出して、50mギリギリまで行ったらスクリュー2本で支点を作ってピッチを切る感じ。ロープの残りが5mを切ったら立てる場所を探せばなんとかなる。
登ってゆくに連れて氷は緩くなり、アックスの刺さりは良くなった。
沢が右に向きを変え、大滝が見えてきてからも2ピッチで基部に届けず。手前の滝の落ち口の下でロープ一杯一杯で自分がピッチを切った。ここでH川さんを迎え入れ、時間は13:20。大滝越えにはあと2ピッチは掛かること、下降に2時間は見込まれること、さらに悪いアプローチを戻ることを考慮してここで敗退を決断。




(大滝を前に撤退)

右岸の立ち木まで上がって懸垂開始。ひっかかりを嫌ってロープは氷上を流す。基本、右岸の立ち木を使い、一箇所だけ左岸で取ったりして、最後は右岸に捨て縄の束を発見して50mで丁度だった。


(下降開始)


(最後の懸垂)

テント撤収でまたあの嫌なアプローチを黙々と戻る。鶏冠谷出合からトラロープに引かれてすぐに尾根に上がってしまったが、これはルートミス。また河原に下りて暫く歩いて昨日歩いた踏み跡に復帰。遊歩道と合流したのは18時ちょっと前で、普通に真っ暗。
あとは星明りを頼りに、二人とも何となくヘッ電を出さずに駐車場に戻った。

日曜日は貸切。それでも大滝に届かなかったかぁ。F1が一番難しくてあとはグッと易しい。全部スタッカートでなくて時短しないとなぁ。アプローチと下降が核心かも。

2012.02.04-05 城山

2012-02-07 12:30:12 | フリークライミング
また城山に戻ってきました。
土曜日は日差しがあるものの強風で、今シーズンに行ったどのアイスクライミングよりも寒かった。二間バンドから避難してくる人たちも。ミウラーの3ピンを掛けられずに下部だけ3便出して、このエリアがお初のお二人のビレイ。あとから聞いたらこの日はチューブロックよりワイルドボアのが寒くは無かったみたい。

翌日は4人合流して賑やかに。真面目に「椿の森の中で(5.9)」でアップ、つーか、これ登っていなかったのでM-FL。足はあるけど手が甘く、面白い。

さて、「ミウラー(11a)」トライ。1月にも一緒にトライしていた人が3ピン目掛けられずに降りてきた。T田さん宿題とのことで、僕のヌンチャクを託してヌン掛け+RP。3ピン目は長ヌンにして頂いた。1便目、1ピン目は精度が100%でないのでプリクリで。2ピン目を掛けた後の左トラバースの最後の一手の精度が低いが、こんなものなのかなぁ。3ピン目を掛けてからのカチ帯のランナウトは泣きそうになる。終了点手前は何度も上がろうとしてはテンションで、勇気が切れて下ろしてもらう。
2便目も同じようなもの、少しはスムーズになったけれどさして進歩無し。
すっかり人気ルートになり、5人であーでもないこーでもないと考えてトライする。
3便目、トラバースの抜け口で、迷っていた右足を切ってみたら安定し、続く右手も変えてみたらスタティックに左手が取れた。あー、これだこれだ。そして最後。回収便なので絶対に抜けないと行けない(...最悪オンリーイエスタデイを登れば終了点一緒なんだけど)。んで頑張ったサ。右手ポケットと左足でどこかにあるはずの左手を捜しに体を上げて、細かい左手で右足を上げて終了点到着。うーん、出来るかも。

次回トライは3月以降になってしまうけれど、今年中には落とします。




以下、自分メモ。
出だしは両手アンダーから左手、右手。左足上げの左手をガバ。右足上げで気合で右手を水平ガバ。右足をヒールフックでレスト出来るくらいに安定し、クリップ。右足で体を返し気味に上げると右手のドガバ。左足を内側に入れて上げ、左手もガバ。右手を上の水平ガバでクリップ。左手をソフトボール大の穴、足を左に送って左手を卵サイズの穴。右手を左手で使ったガバで、左足をちょっと遠い左のガバ足。一瞬だけ耐えて右手をソフトボール大の穴。左手を左の縦ホールド。右足を切って、右手を卵サイズの穴。バランスをとりつつ左手でトラバース抜けの斜めガバ。ふぅ。

最終クリップからは、ピン脇の二個並びの穴は右のを左手で、両足の位置を少しだけ高いところに置くと、ギリギリで右手が上のポケットガバに届く。これは下からは見えにくい。右手で頑張って左足を水平カチ、右足を右の高いところ。左手は横皺のどっかに指先だけ引っ掛けて思い切って体を上げる。続く左手も甘いけど引っ掛ける。落ちるときは壁を蹴ってテラスに当たらないように。

2012.01.28-29 阿弥陀南稜

2012-02-03 12:49:15 | 雪山
今シーズン雪稜に入っていなかったので、馴らしの宴会山行。

(1/28) 舟山十字路(07:50)-(14:10)無名峰先のコル
(1/29) 幕営地(07:50)-(11:30)阿弥陀岳山頂-(15時くらい??)舟山十字路

(1/28) 前夜は1:15に都内発で小淵沢には3時過ぎ着。3時間ちょっと寝てから舟山十字路に移動。広河原のアイスはそろそろ終わったのか、駐車スペースは困らなかった。身支度を済ませて旭小屋への林道を歩き始める。10分程で水場に到着し、水作りを省略するためにプラティパスに給水。ここで、M田さんがワインを車に忘れたことに気付く。15分も掛からないから取ってくればと勧めたけれど今回は酒無しで行くとのこと。さては軽量化か。今回はそんな山行でないんだけどな。

渡渉3回は一歩だけ沈。旭小屋からの登りも先行トレースを追って苦労無く尾根に上がる。更に広河原から入ったトレースも加わり、楽なんだけどテン場の確保が心配になる。途中で出発時にすれ違った5人Pを追い抜く。このペースで先行されてたってことは、やはり広河原経由の方が早いのかな。
青ナギを過ぎ、無名峰への登りで最後の休憩。危ないところはないので、ここで遅れ気味のM田さんを置き去りにしてテン場確保に先を急ぐ。首尾良く3人Pを抜いてコルには3番目に到着。先頭の名古屋の山岳会の方にラッセルのお礼を言って、風除けになる東側にテントを張って宴会。


(青ナギから)


(だから宴会山行だってばさ)


(1/29) 5時起床。昨晩のトマト鍋にアルファ化米を入れて朝食とする。この面子だと2食分でも多かった。作業の分担が悪く出発は8時近くになってしまい、これは反省。



先行は1時間近く前に出発したと思ったけれど、ラッセルになっているのかP1の先で追いついた。岩場の通過で迷っているようだったので、左の雪のある斜面から抜かせて貰って先頭を歩くことに。


(このすぐ後に先頭に立てた)

稜線の左側、なんとなくバンドになっているところを拾ってトレースを付け、P3ルンゼの取り付きに下って回り込むところで降りすぎたかなと思って一旦戻るも、ルートを示すプレートを見つけたので先を進む。ラッセルは腰上になり、ルンゼの入り口では支点を掘り出そうとしても見つからない。こんだけ雪で埋まっていれば大丈夫だろうと、一応、M田さんに確認してロープ無しで行くことにする。上部で雪が薄くなって来たけれど、前爪が効くので特に問題なし。残置スリングの掛かった支点まで進み、ここから左に。氷が露出しているところを避け、凍った草付と岩から上がって行くところがちょっと細かく、M田さんに聞くと要ロープとのこと。
安定しているところで待ってもらって、僕が上に抜けてからロープを垂らして肩絡みで確保した。


(P4の巻き)

P4のトラバースはあとからロープって訳には行かないので最初からロープを出し、H川さんはタイブロック、フォローはちっこい岩角でビレイ。


(ルート全容をバックのM田さん)

さて頂上直下、以前来た時は悩んだり難しく感じた記憶が無かったのだけれど、それはトレースが有ったから。さてどうしたものかと考えて、ロープで確保してもらってちょっと左よりの岩場をリードすることに。さらさらの雪を丹念に払ってホールドを探し、ボロい岩を落として慎重に登る。浮石だらけで、アックスで岩を叩いて確認しないと怖い。どうにか抜けて、岩角を掘り出してフォローを確保していたら、後続は右の雪のあるところをサッサと上がって行った。あらら、ルートミス。


(お隣の正解ルートの人たち)


で、まぁ、最後の最後に抜かれて山頂には南稜組3パーティーがほぼ同時刻に到着。



下山も一緒になって御小屋尾根を下った。美濃戸との分岐の後にもしっかりトレースがあり、あの分かり難い夏道も外すことなく舟山十字路に到着。

前日の天気予報では風速23m/sとか出ていて不安だったけど、当日は穏やかでなかなかに快適。でもさすが八ヶ岳、気温は低くて睫、眉毛や髪の毛は凍って真っ白になり、山頂で名古屋の女の子に写真を撮ってもらったら驚かれた。


「白髪のお爺さんかと思っていたけど、お若い方だったんですね。私、心の中で『お爺さん有難う』って思っていましたぁ。」


察するにルーファイとラッセルに感謝の気持ちを表してくれていると思うんだけど、登り方に若さが足りないってことか。