『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

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『みちしるべ』ラヂオチックな生活**<2013.5. Vol.78>

2013年05月23日 | 藤井隆幸

ラヂオチックな生活

藤井隆幸

 TVの地デジ化(と言うよりアナログ電波の停波が正しい)になって、騒々しかった賛否両論も影をひそめてしまった。低所得者向けに、総務省がコンバータを無料提供したこともある。そもそも集合住宅で共聴アンテナの所は、引き続きアナログ波も配信しているようだ。

 家電メーカーによるTV販促の謀略とも言われた。が、謀略であったとしたら、目論見は完全に失敗というところか? とりあえずは、プラズマ陣営が完敗したようだ。パナソニック尼崎プラズマ工場の撤退は、そのことを反映している。液晶の大型化実現で、液晶に軍配が上がったかに見えた。しかし、液晶が売物のシャープの経営不振は、何だったのか?

 商品に占める人件費の削減で、ボロ儲けをしてきたのであるが、国内市場の消費低迷を起こしてしまった。家電メーカーは、その分、輸出市場に賭けていたが、世界経済の後退で、それもうまくゆかない。“アベノミックス”で円安が実現し、輸出に弾みがつくかに見えたが……。今後の原材料輸入の高騰が効いてきて、製造単価の上昇で帳消しと言うところか?

 事ほど左様に、日本政財界の無能ぶりが露骨に表れ始めた。世界制覇していたかに見えたアメリカは、地球上で一番深刻な財政危機の真っ最中。日本の借金は国内で消化しているので、徳政令(借金棒引き法)を国会で通せば、翌日には国債残高ゼロが実現する。が、アメリカはそうは行かない。16兆ドルの借金の内、最大貸付国の中国と、二番手の日本に、それぞれ1割を借りている。日本の指導者だけが、馬鹿やってんじゃないんだ。世界の指導者も……。

 さて、前置きが長きに過ぎてしまったが、我が家にはTVというものが無い。20年以上もであるから、気にならなくなっている。また、新聞も10年近くも前から購読していない。ロビンソンクルーソーかと言えば、確かに芸能界のことは全く判らなくなっている。が、インターネットという代物のおかげで、なに不自由してはいない。

 ところで、地震や災害時には、パソコンも停電で見られなくなってしまうかも。イアホンのみで聞けるAM(中波)ラジオがあったが、ある人物に提供してしまっていた。ある時、ホームセンターで980円のラジオを見つけた。聞いた事もない会社であるが、日本製であることが気に入って、衝動買いをしてしまった。

 一応、FM(超短波)もAMも聞けるのである。単一乾電池2本を入れるというのも、気に入ったところだ。数か月、ほぼ毎日数時間かけているが、未だにしっかり聞ける。5cmスピーカーも付いてはいるが、深夜に聞くことが多いので、電子ピアノ用に買っていた、これまた980円のヘッドホンで聞くことが多い。ラジオはモノラルではあるが、ヘッドホンでは低音も良く聞こえる。気に入っている。

 ただ、高架高速と高架鉄道に挟まれた居住地では、電波状況が大変悪い。AMは何ら支障なく聞けるので、災害時にはOKだ。しかし、私の好みはFMで音楽を聴くことである。何とも電波の入りが悪い。アンテナ端子があれば、TVアンテナ(共聴ケーブル)のコンセントにつなげばよいのだが。そこは980円の代物で、端子はない。

 ネットで調べたが、良いアドバイスは見つからなかった。ラジオについているロッドアンテナは、1/2サイズであることが判った。どんなコンパクトラジオのロッドアンテナも、長さは同じである。では、波長に同調しやすいように、針金で倍に長くしてみた。これが大正解で、非常に快適に聴くことができている。

 ところで、西宮市が設置にかかわっている「さくらFM」と言う放送局がある。色々の番組はあるのだが、殆どの時間は「お聴きの放送はJOZZ7ANFM、78.7MHz、さくらFMです。只今は音楽番組を放送しています。引き続き、さくらFMの放送でお楽しみください。」とアナウンスが流れます。そして、モダンジャズが、ずっと流れています。

 高校時代の良き青春時代。友人がモダンジャズ好きで、その影響を受けていた。いまだに聞くことが好きだ。普通の番組だと、二宮尊徳ではないので、作業がはかどらない。ところが、モダンジャズを聴きながらだと、結構、うまく行っている。今も、聞きながらキーボードを打っているというのだが……。

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