『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』**川西自然教室NO2測定再開**<2010.11. Vol.66>

2010年11月02日 | 川西自然教室

川西自然教室NO2測定再開

田中 廉

 川西自然教室で7月よりNO2測定の担当となりました。初めてのことで、良く分らないことだらけですが宜しくお願いいたします。前任者の中本さんの時は大体45地点で測定されていましたが、新体制ではマンパワ-の関係もあり、調査地点を絞り以下の目的で調査することになりました。

  1. 新名神高速道路(建設再開)の影響を調べる
  2. 今まで調査していた場所で引き続き調査し、大気汚染の年次変動を観察する
  3. 随時、マンションの上と下、上り坂と下り坂、幹線道路からの距離と汚染の違いなど、素朴な疑問に答える調査を行う
  4. 少しおこがましいですが、行政へのアピ-ルというかプレッシャ-
  5. 環境問題に関心を持ってもらうための啓蒙活動
  6. 測定方法の改善

上記の項目について少し補足説明をします。

  1. 川西市北部では新名神高速道路の工事が再開されました。政権交代により、また緊迫する国の財政事情より工事はこのまま中止になるのではとの希望的観測もありましたが、工事は再開されました。幹線道路が周囲に与える影響を調査したいと思います。NO2値は、天候、時期ほかにより大きな影響を受けるので、できるだけ沢山のデ-タ-を積み重ね、新名神高速道路完成後のデータ-と比較したいと思います。問題は観測地点が少ないことで、常時協力者を募っています。
  2. 今まで自然教室が取り組んできた豊富なデ-タ-がありますので、経年変化を見るにはこれは重要なデ-タ-だと思います。
  3. すでに各地で調査され答えが出ているとおもいますが、自分たちで色々な疑問について調査したいと考えています。たとえば、マンションの1階と10階では普通は上位階の方が空気は綺麗と思われがちですが本当なのか? マンションの立地条件により異なることも考えられるのでいくつかのマンションで調査を行っています。これも複数回実施し、傾向を見たいと考えています。
  4. 財源不足の名の下に公的な大気測定室に係る予算も削られ、行政の環境問題、大気汚染への取り組みが後退しています。民間で測定を続けることにより、其れだけ一般市民の関心が高いのだとアピ-ルを行い、行政の環境への取り組みを後押しできればと考えています。
  5. 自分の住んでいる場所の大気汚染の目安が得られることにより、環境汚染に対する関心が高まることを期待しています。その意味で、できるだけ多くの人に、短期であっても参加してもらえばと思います。毎月測定を行うのは結構、面倒で、特定の日にNO2測定キットを吊るし24時間後に回収するなどプレッシャ-もあります。これからはもっと気楽に、自分の住んでいる場所の大気汚染を一度調べたいという人の参加を図りたいと思います。
  6. 初めてで経験不足なので、キットを配布してから吊るすまでの時間、また、回収してから吸光計で測定するまでの時間(日数)はどの程度までが許容範囲かなど、自分で確かめたいと考えています。

以上、色々な抱負を語りましたが、いかんせんマンパワ-不足なので、上記を理想として無理のない範囲で、細く長く続けてゆきたいと思います。

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