この道は誰の道?
川西自然教室 畚野 剛
ヒトが造ったマクロの道
紙に印刷した『みちしるべ』の地図をスキャンしたモノは、大変見ずらかったので、同じ部分の地質図を参考までにアップしました。(ブログ管理者)
第1図は国道163号線が生駒山脈を西側(大阪府四條畷市)から越えてゆく部分の地図(注1)です。途中で道が分かれています。清滝第一トンネルヘ真っ直ぐ入ってゆくのが最新の道でしょうか? トンネルに入らないでヘアピンカープを繰り返しながら上って行くほうは多分旧道のようです。もっと昔はどうなっていたのでしょうか? 旧い地図のある方は見ていただいたらと思います。ひょっとすると、のんびり歩けたハイキングコースだったのかも・・・
(注1) 1/25000 「生駒山」 国土地理院 (部分図)
国道は二本の平行線(中はアミかけ)で示されています。そして神社記号(鳥居)の南側から、しばらく、直線的になっている部分の道路の南斜面をよく見ていただくと短い線(ダッシュ)が道から直角の方向に等間隔で描かれているのが見えるでしょう。これは国道の南側の法面が急斜面になっていることを意味しています。奈良県側から来て、此処を走り下れば、しばらくの間、西側に大阪平野が見える場所と想像されます。
誰が作った道? ミクロの道
同じミクロの道を、別の写真からお示しします。
つぎに第2図を見ていただきましょう。
Ql 大きさはどのくらい?
Q2 誰が作ったの?
Q3 道の片側のギザギザは何なの?
Q4 どちらの方向へ進んでいるの?
一旦停止! 答えを見ないでしばらく考えてみませんか・・・
A1 画面の実寸は約2.5cmX4cmでした。場所は裏庭のスチールケースです。上面に緑色の緑藻?が生えていました。それを誰かが食べた「食みあと」と考えられます。以下、豊中市にお住まいの高妻勲氏の明答を紹介します。
A2 カタツムリです。
A3 カタツムリは前半身を伸ばし、首を左から右、右から左に動かしながら、「歯舌」という卸金のような歯で藻を削り取りながら前進するのです。
A4 手前から向こう側へ、削り上げるように食べるので、ギザの凸の方向が進行方向です。画面左では上から下、画面右では下から上のほうへ進んでいったようです。
見掛け上、ミクロの「道」と書きましたが、本態は「食みあと」でした。「羊頭狗肉」は世の常です。あしからず。
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