空気の汚れ測定に参加して!
2014(平成26)年6月14日
甲陽線地下化を考える市民ネットワーク
事務局 山川泰宏
梅雨空の陽気ですが、恒例の空気の汚れ濃度測定(二酸化窒素)の依頼が届けられたのが4月頃でした。この地道な活動に参加したのが2007(平成19)年6月の、まだまだ私も60代後半の頃でした。
あの年から、8年間の永い期間には、多くの支援協力者がいました。しかし高齢化の波は多くの参加者の辞退になり、この3年有余は、一人孤軍奮闘の状況です。新しい参加協力者を願いながらも、一人で活動を続ける事になり、カプセル購入の費用調達にも苦労が付きまといます。
大気汚染の指針となる二酸化窒素濃度の測定参加の動機は、阪急甲陽線の県道大沢(おおぞ)西宮線<=建石線>の苦楽園駅の北鉄橋付近から、甲陽園水道道路踏切までの阪急甲陽線の鉄道の地下化工事の計画が持ち上がったからです。地下化により、夙川の松や桜などの樹木が伐採され、桜100選の景観が失われます。また、夙川学園前の道路(通称緑のトンネル)の緑地帯撤去による、大気汚染の指針として参加しました。此の地下化計画<兵庫県・西宮市の道路計画>は、5年前から中断(計画撤回)され、今日にいたっています。
しかし今、中核都市として、文教都市・環境都市の西宮市は、震災後の急激な宅地開発が押し寄せています。甲山の山麓、甲陽園地区は住宅開発の波に襲われています。
2000年当時の西宮市甲陽園西山町は、カソリック大司教館の広大な里山があり、朝夕、小鳥の鳴き声や多くの野鳥の住む環境の良い住宅地でした。反面、沢山の鳩の糞害もありましたが。今は住宅地に高層マンション、また日本料亭<はり半>の壮大な里山も、低層マンション3棟に変貌しました。其処をねぐらとしたイノシシや、多くの鳥類、清らかな水の流れるせせらぎも、地下に隠されてしまいました。
最近、ゲリラ豪雨に見舞われますが、山麓の古くからの住宅地への影響のないことを願うばかりです。年々、少なくなる里山の緑、甲陽園地区からも緑の空間がなくなり、夙川学園のテニスコートや運動場が民間業者に売却され、無機質なコンクリート造りのマンションに変貌しています。住宅開発による道路の整備で、地下化工事廃止により失われるのを免れたものが、いつしか道路拡幅により緑のトンネル部分の工事で、樹木が伐採されようとしています。環境都市西宮にはもっと緑地帯を残してほしいと願います。
測定までの準備を記させていただき皆様の参考にして頂ければ幸いです。
- 測定期間:6月12日(木)17:00~翌日13日(金)17:00の24時間測定。
- 毎年、この季節に実施しています。
- 主催団体:空気の汚れ測定兵庫県実行委員会(ひょうごECOクラブ内)
① 測定カプセル取付:9日~10日の両日予め40ヶ所にカプセル設置。
② 測定開始の12日15:00~17:00までカプセルの蓋を回収、測定開始。
③ 13日15:00~17:00までに全数カプセル密閉蓋装着しながら回収。
④ 測定場所:
- 西宮市甲陽園本庄町地区を中心に南は西宮市結繕町(県道大沢西宮線=建石線)。
- 北は大師道の丹兵橋。
- 東は広田神社バス停(みたらし道路)西は苦楽園駅前までの広範囲の測定箇所。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます