『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』埋め草づくし【天下りという言葉】**<2005.7. Vol.36>

2006年01月13日 | 澤山輝彦

埋め草づくし【天下りという言葉】

埋草 草子

 道路公団元理事が逮捕された。「関連企業に天下り」した、とあるが、“天”をなめてはいけない。新明解国語辞典で天をひけば、①地と対極的な無限に遠く高い所②天地万物を支配する神。天帝。③神・精霊・霊魂のいると考えられる所、不浄・偽りの無い世界という。④人間の力ではどうすることも出来ない大自然の働き⑤「荷物・本・掛け物などの」上の部分⑥等級を示す評語のうちで第一位、とある。天とは談合を支配するような品性下劣な者の住む所ではない。あまくだりという言葉は使うのをやめるべきだ。品性下劣金銭亡者の住む地獄の大王の使いというような言葉を作る必要がある。経済界は今度の事件のあと、天下りの自粛要請をする気配を見せたが、結局それはせず、官民癒着の構造は守られたのである。企業へ再就職する官僚を悪行さえしなければ、それなりの仕事が出来る専門家だとする評価があるが、それは本人の思い上がりであり、それを押し付ける官界の思い上がりである。その地位に内部登用の人事をすることによって、順繰りに昇進する人が出る勘定だ。どうせあの位置はどこかの官僚が稼ぎにくるのだ、なんて思わせず、次は俺の席かと思うような人事があれば、仕事もしっかり出来るのではないか。こういう事は不可能だとすれば、退職した高級官僚で天下った奴は何と言おうと先に言った、金銭亡者にすぎず、餓鬼なのだ、という認識を万人が持つべきであり、新聞でも天下り状況を政治欄の片隅に載せるのではなく、今年生まれた金銭亡者・餓鬼一覧表とでも書いてはどうか。

 こんな人物への給料の支払いの元をたどれば、納税者一人一人に関わってくることは明白だ。許してはいけないことなのだ。

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