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中国大手2行の不良債権急増、信用リスク拡大へ (ロイター)

2014年10月30日 | 中国バッタ屋経済の終焉
中国大手2行の不良債権急増、信用リスク拡大へ
ロイター 2014年 10月 30日 02:44 JST


[香港/上海 29日 ロイター] - 中国の大手銀行、中国工商銀行(ICBC)と交通銀行(BoCom)の2行は、第3・四半期に不良債権が急増し、四半期としては過去2年間で最大の増加を記録した。
 国内経済が減速するなか、債務返済に行き詰まる企業が増えており、信用収縮に伴う中小企業へのしわ寄せがさらに多くの地域に波及していく恐れもある。

 交通銀行は提出書類で、信用リスクは将来的には緩やかな形で中小企業から大企業に広がっていき、地域としては、これまでリスクが集中していた東部沿岸地域から中西部へ拡大していく見込みとした。

 中国国内最大手の中国工商銀行(ICBC)(1398.HK: 株価, 企業情報, レポート)(601398.SS: 株価, 企業情報, レポート)が発表した第3・四半期決算(未監査)は純利益が7.7%増の724億元(118億5000万ドル)と、市場予想にほぼ一致した。

 ロイターがまとめたアナリスト予想平均は714億元だった。
不良債権比率は9月末に1.06%と、6月末の0.99%から上昇した。

 交通銀行(601328.SS: 株価, 企業情報, レポート)(3328.HK: 株価, 企業情報, レポート)が発表した第3・四半期決算は、純利益が市場予想を10%下回った。
 純利益は147億元(24億1000万ドル)。ロイターがまとめた市場予想は164億元だった。

 9月末時点の不良債権比率は1.17%で、6月末時点の1.13%から上昇した。
トムソン・ロイター・スターマイン・スマートエスティメーツの市場予想によると、第3・四半期の上場行の収入は全体で前年比15%減と、アジア太平洋地域の銀行部門で最も低迷する見通し。