アジア・オセアニアNews blog ~お日様とお月様の光と影~

アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

中国、7.3%成長に減速 5年半ぶり低水準 (日本経済新聞)

2014年10月21日 | 中国バッタ屋経済の終焉
 最近中国が大人しぃと思っていったのです。
 なんだろか??この東アジアの膠着状態は…
 理由はたった一つだけでした。
 中国の景気悪化してもう「旦那」でいられなくなったようです。


中国、7.3%成長に減速 5年半ぶり低水準 7~9月、住宅販売不振で
日本経済新聞 2014/10/21 11:35 (2014/10/21 13:50更新)


 【北京=大越匡洋】中国国家統計局は21日、2014年7~9月期の国内総生産(GDP)が物価変動を除く実質で前年同期に比べ7.3%増えたと発表した。成長率は2四半期ぶりに縮小し、リーマン・ショック後の09年1~3月期(6.6%増)以来、5年半ぶりの低い水準となった。全国に広がる住宅販売の不振の余波で投資や生産が停滞した。中国の成長鈍化は世界経済を揺らすリスクとなる。

 国家統計局の盛来運報道官は21日の記者会見で「構造調整に伴う“陣痛”が予想を超えた」と述べ、製造業の設備過剰と、住宅市況の不振の2つが景気を下押ししていると説明した。「雇用と物価は総じて安定しており、景気は合理的な範囲内にある」と強調した。

 盛氏によると、1~9月の成長率(前年同期比7.4%)への投資の寄与度は40%強で、50%を超えた13年の水準を大きく下回る。7~9月の成長率は前期比では1.9%となり、4~6月の2.0%から減速した。

 GDPと同時に発表された一般経済統計からも、住宅市況の冷え込みを背景に夏場から景気の減速が鮮明となった様子がわかる。中国の投資の約2割を占める不動産開発投資は1~9月に前年同期比12.5%増にとどまり、伸びは1~6月(14.1%増)から一段と鈍った。在庫増から住宅の値下がりが続き、それが投資を鈍らせる構図だ。

 建設関連に加え、設備投資も含む投資の全体像を示す固定資産投資は1~9月に前年同期に比べ16.1%増だった。鉄道などインフラ関連の投資はなお底堅いものの、1~6月(17.3%増)よりも伸びが縮小し、2割近く伸びた13年通年の水準を下回っている。

 住宅販売の不振のあおりで自動車などの売れ行きが鈍り、企業の生産活動に影を落とした。1~9月の工業生産は前年同期比8.5%増と、1~6月から伸びは0.3ポイント鈍った。9月単月では前年同月比8.0%増と、5年8カ月ぶりの低水準に沈んだ8月(6.9%増)よりは持ち直した。

 個人消費の動向を示す社会消費品小売総額の1~9月の前年同期比の伸びは12.0%増。1~6月(12.1%増)からわずかに伸びが縮小した。

 中国政府は今年通年の成長率は政府目標の「7.5%前後」に落ち着くとみており、大型の景気対策には慎重だ。景気の急激な悪化を防ぐため、中国人民銀行(中央銀行)は特定の銀行に資金供給を増やすなど緩和気味に金融政策を運営している。政府も都市整備にかかわるインフラ投資の加速など小刻みな「ミニ刺激策」を続ける方針だ。

 7~9月の成長率は、日本経済新聞社と日経QUICKニュース(NQN)が実施した市場調査の平均(7.3%)と同じだった。