ペパキャンのサバイバル日記

円形脱毛症で髪の毛がなくなりました。今はスキンヘッドライフ満喫です。
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幼稚園閉園

2015-04-30 15:15:14 | 日記・エッセイ・コラム
梅がかつて3年間お世話になった近所のお寺幼稚園が今年の春で閉園になりました。66年の歴史がある幼稚園でした。戦後すぐに寺子屋みたいな形で開園され、ずっと地域に根ざして来た幼稚園だけに残念です。

我が家は今、住んでいる地域に縁もゆかりもないのですが、先祖代々ここに住んでいる人は親子だけでなく、祖父母の時代からこの幼稚園のお世話になった方も数多くおられます。

小学校の校舎が少し前に増築されたのを見ると、少子化だけが原因ではないと思います。寧ろ住んでいる感覚では子どもの数は増えている気がします。勿論日本全体を見渡すと物凄い勢いで少子高齢化は進んでいますが、私が住んでいる地域は比較的治安もよく、いい意味でも悪いいみでも、祖父母世代と同居や近居の世帯が多く、子育てはしやすいと思います。

やはり若い子育て世代の、特に女性が働く人数が増え、幼稚園などと言うまどろっこしいシステムそのものが破綻しているのかも知れません。今現在でも保育所は待機児童が数多くいると聞きましたので。
幼稚園も所謂マンモス園と呼ばれる所は企業努力をして遠方からも園児を集めているようですし。

でもね。でもだけど。

私はこの閉園してしまった幼稚園が大好きでした。
週に2回お弁当がいるし、水曜日は11時半には帰って来るし、園バスがないから、往復には保護者が順番で付き添う必要があるし、延長保育はあまり充実していないし、派手な遊具があるわけでもないし、所謂早期教育的な事は一切やらないし。保護者にとっては面倒と言えば面倒な幼稚園でした。

でもその分先生方と子ども達の距離が近く、保護者同士もとても良い関係性が保つ事が出来、何より家庭保育の延長としての少しだけ集団生活を体験した後は、ゆっくりと家で子どもの様子を見たい人には最適だったと思います。

梅は成長がその年齢にしては遅く、言葉も遅く、所謂手のかかる子どもでおまけに一人っ子独特のマイペースな子だったので、大きな園でシステマティックによりわけられたり、保育所のような所で長時間親と離れていたら、今の彼とは少し違っていただろうと言う確信があります。

先生や他の保護者の方々に長い目で見守られながら、のんびりと彼のスピードで成長出来た事に本当に感謝しています。

今は共働きがデフォルトでそれ以外の選択肢はないのだと言われればそれまでかも知れませんが、やはり子どもによって出来る事、出来ない事の違いはあるだろうし、家庭によっても家でゆっくり育てたいと言う希望もあるはずだと思います。多少手がかかって面倒な事があっても、色々な選択肢がある事、それ自体が親にとっても子どもにとっても幸せなのではないかと思うのですが、そういう考えの保護者が減ってしまった事に、幼児教育一つ取っても時代の移り変わりを感じずにはいられません。


園舎の取り壊しが始まる前に撮った桜の様子です。新しい園児を迎える準備を桜だけは毎年欠かさずしているのだと余計に寂しくなりました。

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