日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

気になる法律 (駐在員必見情報)

2011年06月13日 | 経済動向
経済成長と共に、中国の法律もそれに追いつけと次々に施行される。 実施後、その解釈を統一するためにすぐ改定 される。 この辺は中国独特の動きなのだが、逆にスピーディーに現実に合わせてくる。 

その中で気になる法律がこれ・・・・ (顧問弁護士より送付された内容を丸ごと・・・)

「社会保険法」は2011年7月1日より実施される。当該法律の第97条には、「外国人が中国国内で就業する場合、本法を参照し社会保険に加入する」と規定。

1. 社会保険加入の適用対象
  ・中国国内で登記している会社が直接採用した外国人
  ・国外会社と雇用契約を結んで、中国国外で登記した支店、代表機構へ派遣された外国人
  ・上記の外国人には専門家を含む

2.加入する社会保険の種類
  5険を加入。基本養老保険、基本医療保険、労災保険、失業保険と生育保険

3. 社会保険待遇
条件に満足できれば、社会保険待遇を享受する。
・定年退職年齢になる前に中国国境を離れる場合、個人口座を保留する。再度、中国に就業しにくる場合、累計して保険納付年数を計算。
・個人書面の申請を持って、個人口座の金額を一括的に本人に渡し、基本養老保険関係を終止することができる。
・外国人が死亡する場合、基本養老保険個人口座内の金額は相続できる。

さぁ~ これはどうなる事だろうか? 順番に見ていくと、1は・・・
私の場合は、現地の会社と労働契約はなく、派遣された社員という立場。 私に限らず、一番多いパターンではなかろうか。 次に、やはり時代の流れで、現地の会社に現地で直接採用された外国人。

2は・・・・
養老保険は15年以上の加入があって年金が支給される。 『条件に満足すれば・・・』 する分けない。 まず外国人は任期なるものがあって、15年となるとその対象者はごくわずか。 最初から届かないのに・・・ 医療保険は、基本的に海外傷害保険で十分カバーされており、現在無料。 加入すれば保険料を払った上に、多額の自己負担が発生。 労災保険も同様。 失業保険は、お世話になる事があるだろうか? 生育保険、中国の子供達のもの?? ある意味ボランティア。 もちろん、現地の学校に行ってる外国人子女は多い。そう言う意味では外国人も負担すべきかもしれない。

問題は3. 条件とか手続きとかいうのがそう簡単なはずがない。

どう考えても、私には迷惑な話。 私は日本人で、中国で仕事はしても日本のために仕事をしている。 中国政府に社会保障を求める権利もないはず。 むろん求める気はない。

いろんな立場の外国人が居られるわけで、一方的は判断は出来ないのだが、個人的には困った話だ。 ただ、これが強制加入なのか、任意での話か? 今はわからない。 反応を見て決まるのかも。 ならばあえて言う。 いらんお世話だ。 

一番心配な点は
もしも強制加入となれば、日本と中国で保険料の二重払いとなる。 日本の保障を切られたら・・・ 中国人になってしまうのか? まさか、冗談じゃない・・・・


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1 コメント

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気になる法律 (中国太郎)
2011-06-16 12:30:40
強制か、任意か?重要です。どうあれ二重課税防止条例同様全世界的レベルでの調整事項であり、民間企業レベルでは解決不可ですね。
最近、様々な法規定が頻繁に公布され、まともに対応していたら弊社のような小企業はひとたまりもありません。ストレスが溜まります。
なんとか生き延びねば・・・。

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